2020.10.04
食べることは学ぶこと
離乳食アドバイザーの助産師さきです!「離乳食を食べない!」こんなお悩みを聞いたことはありませんか。実は私たちが当たり前にしている「食べる行為」は、子どもにとっては高度なこと。そして生まれたばかりの赤ちゃんが母乳やミルクを「飲む」のは反射で行われているのに対して、「食べる」行為は学んでいく必要があるんです。
そのため「なるべく食べやすく」してあげることで、食べることを「学びやすく」してあげることが、離乳食初期の食べない赤ちゃんにとっては大切なアプローチ。
今回は「離乳食を食べやすくする3つのコツ」を紹介します。
食べやすくするコツ1. スプーンは水平に抜く
ごはんを赤ちゃんの上あごに塗り付けるようにしてスプーンを引き抜く方がいますが、これはNG!赤ちゃんがお口をあーんと開けたところにスプーンを入れたら、赤ちゃん自身がお口を閉じるまで待ちましょう。口を閉じたことを確認したらスプーンをスッと水平に引き抜くと良いですよ。
こうすることで舌の上に食べ物が乗るため、赤ちゃんが食べやすくなります。
コツ2. 食べ物はスプーンの前半分に乗せる
特に離乳食初期は、たくさんの食べ物が口の中に入ってしまうと食べにくくなってしまいます。
スプーン上にモリモリ乗せるのではなく、前半分に乗せてあげると良いでしょう。こうすることで食べ物の量が多くなりすぎないという調整になり、さらにスプーンが口の奥に入ってオエッとなってしまうのを防ぐことができます。
コツ3. 横幅が狭くスプーンは浅いものを選ぶ
赤ちゃんは口元の筋力がまだ弱く、グッ!!と口を閉じることができないため、スプーンは浅いものがオススメです。また、お口のサイズも小さいため、スプーンの横幅は小さいものを選ぶと食事がスムーズになります。
私は子どもに10種類ほどの離乳食スプーンを試しましたが、一番良かったのはteteo「離乳ナビ」のスプーンの先が白いタイプのものでした。インスタで紹介したところ「スプーンを変えたら上手に食べられるようになりました!」というコメントもいただいたので、食が進まず悩まれている方はスプーンから見直してみるのも良いと思います。
離乳食のスタートは食べなくても続けることが大切
離乳食を始めたものの、ぜんぜん食べてくれない…そういったお悩みをよく伺いますが、冒頭でお話したように「食べることは学ぶこと」学ぶことには時間がかかるのが普通です。
大切なのは、食べないからといって食べさせるのをやめてしまうのではなく、なるべく食べやすくする工夫をしたうえで練習の機会を作っていってあげることだと私は考えています。みなさんの離乳食期が楽しいものになることを願っています!
赤ちゃんの学びを促してあげましょう!
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助産師さきさん
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助産師の知識を活かしながら、0歳・1歳のワンオペ年子育児に奮闘中です!子育ては「らくちん&安全ならオッケー!」がモットー。ワーママとしては病院勤務、子育てウェブ相談、執筆活動など幅広く活動しています!