わが家の子育てにはモンテッソーリ教育を取り入れています

妊娠中、どんな子どもが生まれてくるかな?という期待と不安の中で、どのように育てようかと考えました。そのときに、先輩ママがモンテッソーリの幼稚園に通わせているのを見て、この関わり方ならどんな子が生まれてきても対応できそうだと思い、わが家でも取り入れることにしました。

取り入れ方はあまり難しく考えず、ゆるゆるとやっています。子ども自身の発達と自主性を尊重すること、そのために子どもが自発的に取り組める環境を整えること、大人は子どもをよく見て待ち、必要があるときに手助けをする。そんな感じです。

手作りの洗濯ばさみの「お仕事」

モンテッソーリ教育では取り組む活動のことを「お仕事(ワーク)」と呼びます。これは1歳ころに段ボールでつくった洗濯ばさみを外すお仕事の手作り教具です。最初は外すことから始めて、そのうち手先が器用になれば、洗濯ばさみをつけるようになります。

なんとなく数の概念も伝えようかと考え、動物に合わせて洗濯ばさみの数を変えました。
ゾウ…1本
ウサギ…2本
サカナ…3本
タコ…4本
馬…5本

2ピースパズルも段ボールで手作り

意外と簡単に作れるのが2ピースパズル。これも1歳ころかな。保育園で木製の2ピースパズルにはまり、もくもくと取り組んでいると聞いたので、買おうかな?と思ったのですが、意外と高いので、とりあえず段ボールで作って様子をみよう…と節約したものです(笑)。

段ボールに鉛筆で下書きをしたあと、着色はアクリル絵の具でしています。耐水性があるので、濡れても落ちにくいです。

絵本のカバーを再利用したマグネットパズル

これは0歳のころにつくった、マグネットシートで作ったパズルです。絵本のカバーがついていると子どもが扱いにくいので、わが家では外してしまいます。その外したカバーを両面テープでマグネットシートに貼り付け、カッターでくりぬき、ホワイトボードに貼り付けるだけ。とっても簡単。いつもの絵本がパズルになるので、大喜びでした。

ストロー落としの「お仕事」

これも0歳のころに大ハマりした、ストローを容器に落とすお仕事です。小さな穴に入れるのが楽しくてたまりません。わが家ではストロー穴のあるタンブラー容器を使い、ストローはカラフルなちょっと太めのものにしました。

ストローの長さをそろえたり、まちまちにしたり、太さを変えたり、ちょっとずつ変えて楽しみました。ストローを全部落としてしまうと「もうないの!? 」と怒っていました(笑)。あわててストローを追加する日々でした。

コーヒー豆を挽く「お仕事

コーヒー豆を挽く、ゴマをするなどは、モンテッソーリでもよく取り組むお仕事です。0歳のころからコーヒーミルに興味を持って遊んでいましたが、なかなか一人ではできません。

手を握って一緒に数回まわして(といっても腕が短いのでなかなか一周することも大変ですが、そんなおててがかわいかったです)、ミルの中に豆があることを覗いて確認したり、最後に私が挽き終わった粉を見て、香りをかいで、「おいしくなーれ」と言ってもらうということをルーティンにしていました(0歳のころは息を吹きかけてコーヒーの粉を飛ばして遊んでいるだけでしたが笑)。

今は3歳になり、自分で最初から最後まで挽けるようになりました。コーヒーもゴマも、挽く手ごたえの変化、香りの変化、見た目の変化などを五感を通じて楽しめるところが良いですね。

自分でやり遂げるという喜びが、おうちモンテッソーリの醍醐味

いつもは娘が入ってこれないようにしてあるキッチンでドリップをしていましたが、初めて自分で最初から最後まで挽けたので、目の前でドリップをすることにしました。

「絶対に器に触らないでね、触ると熱くて痛い痛いになるからね、コーヒーを見る前に病院に行くことになるよ」とお約束(もはや脅し…笑)をしてお湯を注ぐと、ポタリポタリと落ちるコーヒーを見てうっとり。コーヒー豆がどのようにして粉になり、それがどうやったらコーヒーになるかを体験し「コーヒーはしずくなんだね」と満足そうでした。

自分でやり遂げる喜びを確認するための収納

お仕事の収納にはカラーボックスを使っています。保育園での収納を参考にし、ひとつのお仕事をひとつのトレーにしまっています(とはいえドンドン量が増えて、同種のお仕事をひとつのトレーにまとめているものもあります)。

保育園では、お仕事はトレーに入った状態で棚に置かれていて、何かお仕事をしたいと思ったら、自分で棚からトレーを取り出して机まで運び、椅子に座ってお仕事をします。終わったらトレーに戻して自分で棚に片付けます。次のお仕事をするためには、手元のお仕事を棚に戻さないといけません。

これは一見お片付けを教える仕組みにも見えますが、それ以前に子どもが思いついたときに子どもが自分で用意できる仕組みになっています。「パズルで遊びたい、パズルちょうだい」「お絵描きしたい、クレヨンちょうだい」なんて言わなくても、子どもが自分で用意して自分で初めて自分で終わりと思ったら片付けられる。そんな環境になっています。

大人からしたら本当はごちゃごちゃ見える収納ではなく見えないようにしたいのですが、子どもからしたら自分の持ち物がどこかに消えてしまったり、大人の許可がないと遊べないなんておもしろくありません。

自分のモノ、自分の考え、自分の興味を自分で引き出せる収納、そして片付づけるときに「ああ、楽しかった」と満足した気持ちになれる収納。それがモンテッソーリ的で面白いなと感じています。

おうちモンテッソーリ、手作りも楽しいですよ!

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この記事を書いたブロガー

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Rimiさん

43歳、都内フルタイム勤務。2歳女児と50歳夫と3人暮らし。広告代理店から製造業に転職ホヤホヤのグラフィック&VMDデザイナー、ときどき書家。モンテッソーリ教育をゆるゆる実践中。老後はiDeCoとNISA頼み。

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