平日は会社員、週末はパラレルキャリアでイラスト描きとタロット占いをしている、2歳児の母、うかたそです。娘の寝かしつけに悩んでいる中で、友人からのアドバイスにより「親子のアドラー心理学」に辿り着きました。

今回読んだ本はこちら。

『親と子のアドラー心理学 勇気づけて共に育つ』岩井俊憲(キノブックス)

自分なりに咀嚼して、まとめたポイントは3つ

・子どもを観察して、共感する
子どもをよく観察し、成長の過程なのだということを見つける。批判的に観察しないこと。

・やみくもに叱らない
叱られると不快な思いが残るので、メリットはあまりない。穏やかに対処法を教えてあげることで、自立のスキルと自信を与えることができる。

・子どもをひとりの人間、他者として、尊重する
目上の人や友人にしないような言い方は、子どもにもしないこと。子どものやることなすこと迷惑な行動に見えるのは、子どもの関心に関心を持たずに自分に関心を持っている状態。

「これはダメ!」な事例

・鬼から電話、は恐怖による動機づけである
子どもは恐怖から逃れたいからいい子にするだけになる。親子間の信頼関係がなくなってしまう。

・アメとムチは続かない
特にムチ(罰)には、子どもの人格そのものも萎縮させ、罰する人を憎むようになる。乳幼児期以降は、ほめることにも弊害がある。(ほめることの根底には、尊敬・共感・信頼とは逆の操作的・支配的な動機が隠されているため。)叱らない。むやみにほめない。

・スマホを見ながら話半分に子どもの話をくのはダメ
スマホしながらは、子どもの話す気が失せてしまう。子どもの話を「聴く」こと。親が質問攻めしないこと。質問は必要に応じて。すぐに言葉を挟みたくなってもぐっと堪えて。

・子どもの失敗を責めない
子どもは自分のした失敗に、それだけで十分傷つき反省している。その上に、非難の言葉や叱りつけたりすると、子どものチャレンジ意欲は薄れてしまう。

・不適切な行動には注目しない
子どもが自分に注目を引きつけようとして泣きわめいたときには注目せず、適切な行動に注目すること。いたずらをする、暴言を吐く、暴力を振るうなどの不適切な行動の目的は、そうすることによって大人を動かすこと。これらが実現すると、その子は不適切な行動をして人を操作するようになる。不適切な行動をするとき、子どもに注目を与えてはいけない。無視すること。

子どもの失敗を責めていた私

上記のダメな行動のうち、私がよくやってしまうのが、食べ物や飲み物をこぼした娘を責めてしまうことでした。

子どもがこぼすや否や、「あっ!」と大きな声を出したり、「ダメでしょ!」や「だから気をつけてって言ったじゃん!」等、責めるような口調で子どもに声をかけていました。

または、大きなため息をついたり、あからさまに嫌な顔をしたりしていました。(なんて母親だ。でも誰しも経験あることな気がします)

子どもが卵を床に落として割った日には、「これ誰がやったの!?」、と分かりきっていることを子どもに聞き、今思えばものすごく嫌味な言い方をしてしまったなぁと反省しています。

そもそも「不適切な行動」とは?

子どものする迷惑な行動を、アドラー心理学では「不適切な行動」というそうです。

子どもが「不適切な行動」をした場合は、
「この場でそれをするのはよくないよ。その行動は周囲の人に迷惑だからやめてくれないかな?」
「そんなことすると終いにはこうなっちゃうよ。分かる?」
「お母さんはもっといい方法を知っているんだけど、それを知りたくない?」

などと声をかけてあげると効果的だそうです。

ついつい子どもの要求を飲んでしまうけれど

アドラー心理学では、家庭のルールと社会のルールを一致させることも大切です。たとえば本の中で挙げられていた例として、こんなものがありました。

子どもが昼食が遅かったからかお腹が空かず、夕飯を食べませんでした。ところが、お風呂から出たら「おにぎり作って」と駄々をこねました。あなたならどうしますか?

著者は、「お母さんのレストランはもう終わりました」と子どもに声をかけたそうです。お子さんはしばらくぐずぐず言いましたが、その後「じゃあ自分で作る!」と言ったそう。おにぎりを作るのは子どもの自由なので、そのあとは見守りながら、その子に任せたそうです。

こうやって家の中でも、「社会」を子どもに教えることはできるんですね!

勉強は勧めるくせに、ガラクタ集めは否定したりしていないか

ドキッとする記述もありました。

ピアノ、英語、スポーツ、勉強などに打ち込むことは支援しますが、将来役に立ちそうもないことや、親の好みにそぐわないものに夢中になると、私たちはそれを止めたりしていないでしょうか?

子どもをよく観察し、楽しそうにやっていること、夢中になっていること、興味を抱いていることを知り、それに沿うような支援、提案をすることが大切なのだそう。

・泥だらけにしても「よく遊んだね」と喜ぶ。
・友達の出入りを歓迎する。
・遊びに必要な素材を惜しまず与える。
(ダンボール、紙文具、工具や、たとえば映画作りに夢中のときはハンディカメラ、衣裳にする洋服なども!)

これには自分はどうか、改めて振り返りたいなと思いました。

ここまで読んでみて、もっと詳しく知りたいと思ったら

ぜひ、本を実際に読んでみることをお勧めします。本のエッセンスは詰め込みましたので、ここに書いたことが少しでも誰かの参考になればうれしいなと思います。

ほめらない、しからない、子どもを「人」として尊重する育児をしていきたいなと思います

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うかたそさん

会社員。夫と3歳娘と3人暮らし。都内在住。好きなものはお酒と旅行と絵を描くこと。「母になってもやりたいことを諦めない」「自分らしく生きる」がモットー。コロナ禍の心の支えは、スペイン語学習とバランスボールエクササイズです。

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