/ 2020.11.14

薄暗くなった保育園お迎えの帰り道

いつもの日常。この日は電動自転車ではなくベビーカー。「ベビーカーに乗りたくない!抱っこして!」とひたすら機嫌の悪かった息子。ベビーカーを押しながら、抱っこ紐なしで抱っこをして、帰り道を歩く私。息子体重約16kg。

「疲れたから、ちょっと抱っこ休憩!おろさせて。」

「イヤーっっ!!!」とはじまってしまったのです。長い道のりを抱っこしてベビーカー押して荷物持って、あと少しで自宅だった。

宅配業者のバイクらしき車両が、狭い道に路駐していた。携帯か何かを真剣に見つめ、こちらの歩行と道をはばむ。「ちょっとあと少しだから歩いて帰ろう、もう腕が限界だよ、頑張ろう」そう励ましたときだった。

その宅配業者のバイクを避けるように、わが息子が「抱っこがいいー!!やだー!!」と道に出て行った。

すると宅配業者のバイクの後ろから直進してきたバイクにわが子が正面衝突!この瞬間的映像は一生忘れないだろう。まさか、わが子の衝突現場を見てしまうなんて。

宅配業者の若い男性は、目撃するも口を大きく開けたまま。何も動かない。その人の表情がなぜか脳裏に焼きつく。わが子はうつ伏せに倒れている。

なんだか私も体が思うように動かないぞ。夢であってくれ。お母さんが悪かったのか。顔面とバイクが思い切り当たってるぞ。もう分からない。もうダメなのかな。

ぐるぐる思考が巡るも、気づいたときにはわが子を抱え毛布にくるまっていた私たち親子。

近くのご夫婦が救急車、警察を手配

「だいじょうぶ」。40代くらいの女性にそう言われ背中をさすってもらっていた。この方が毛布をかけてくれたようだ。気づけば宅配業者の男性もいない。ぶつかったバイクの運転手さんは心配そうに見つめている。

「救急車、一番だいすきなんだぁ」

わが子がそう喋り始めた。病院行きたくない、と言いながら、切った口を抑えていた。初めての救急車。病院では、CTは被爆のリスクがあることを話され、頭部打撲の注意事項の用紙を渡され説明を受けた。

そう、大事に至らずに済んだのです。骨折もなし。縫うこともなし。奇跡!

不幸中の幸い

衝突したバイクは原付だった。不幸中の幸いでそのバイクは任意保険会社に加入されていた。今の時代、保険に加入していない人もいる中でホッとした。

この体験で感じた。ひき逃げなど、被害者はずっと被害者のままでいる場合があるということを。そしてその家族も悲しみであふれているに違いない。

驚異的な回復力!!

救急搬送された帰りに「ママ、もう治ったよ〜」と、元気にご飯を食べている。どさくさにまぎれて、スイーツをたくさん食べている。アイスも食べている(もういいよ、どんどん食べてくれ、何でもなくて良かったよ)。

翌日もいつもの日常を迎えた。目を閉じると、衝突の映像がいまだ思い出されショックだが、わが子自身、心の傷もないようだと保育園の先生からも報告を受けた。しばらく様子をみていきたいが、母親が自分を責めてしまう思いや、子どものことでパニックになってしまう状況など、体感した。

警察は、宅配業者の路駐は悪いが衝突したバイクは路駐車があるなら、よりいっそう注意して走行しなければならないとバイク側に注意したとのことだった。子どもは小さい、見えなかったでは通用しないということである。

ご夫婦の対応に感謝したいとともに、世の中このような心強い方たちもいるのだと感じた。出会えて良かった。

「道路は手をつなごう」わが子からそう声をかけてくれるようになりました

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この記事を書いたブロガー

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ゆうまりさん 難病「潰瘍性大腸炎」に負けないはっぴぃLIFEを送りたい

6歳息子は認可外の小規模保育園卒園後に幼稚園へ。幼稚園は退園し現在は保育園児。ヘアアレンジとオシャレ、時短&節約ワザの情報収集が好き。結婚前は半年に1回、大好きな西表島に逢いに。大自然の中でのアクティビティを親子で楽しむのが夢。

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