/ 2021.02.17

出産は最高のデトックス!?

こんにちは。4歳と1歳の娘たちを絶賛育児中の薬剤師のママとこどものおくすりやさんです。

みなさま、産後にお肌がキレイになる!という噂を聞いたことはありませんか?子どもを出産すると同時に子宮に溜まっていた老廃物も一緒に排出されるので出産は最高のデトックスだとか。

もちろん皆が皆当てはまるわけではないと思うのですが、アトピーママの私は2回の出産を経て明らかに肌の調子が良くなりました。

もともと、中等症のアトピー性皮膚炎で妊娠する前から長期に渡り大量の飲み薬、塗り薬のお世話になっていました。

アトピー性皮膚炎の重症度分類は以下のようになっています。

軽症:面積に関わらず、軽度の皮疹
中等症:強い炎症を伴う皮疹が全身の10%未満
重症:10~30%未満。最重症:30%以上

今回はアトピーママの私が妊娠、出産してお肌がどのように変化していったかのお話です。

私と同じアトピー性皮膚炎で妊娠中の肌の状態についてなんとなく不安がある妊娠希望の女性たちへ。この体験談が少しでもお役に立てればと思い書くことにしました。

子どもの子からアレルギー体質だった私

子どもの頃はそこまでアトピーはひどくなったと母から聞いていました。

ただ、体が弱く、アレルギー体質でもあったため、すぐ風邪をひいては喘息になり、月1〜2回は幼稚園を休んでいたそうです。この頃、お肌はそこまでひどくなかったそうです。

小学校高学年から徐々にアトピー性皮膚炎の症状が出始めてきた

アトピー性皮膚炎の症状が出始めるようになったのが、小学校高学年くらいから。徐々にひどくなってきて、頻繁に皮膚科に通うようになってきていました。

そして大学生の頃、紫外線で肌が赤くなったことをきっかけに光線過敏症にもなってしまいました。

冬は乾燥で、夏は紫外線と汗でお肌は常にボロボロとかき傷でシミだらけだったため、肌が隠れる服を選んで着ていました。友人たちが綺麗な足でスカートをはいている姿を羨ましく感じていました。

少しでも症状を緩和させようと、せっせと皮膚科に通ってかゆみ止めの飲み薬やステロイドの塗り薬を使用していました。

肌はボロボロでしたが、なんとかウェディングドレスを着ることができました!

そんな私でしたが、無事に?結婚が決まり、憧れのウエディングドレスも着ることができました。それでもなるべく肌が露出しないものを選び、当日までなるべく背中や腕を搔きむしらないように我慢していました。

この写真はウエディングドレス選びのとき、この頃は結構ひどいですね(泣)。結婚式当日はいくらかマシだったと思います。

第一子妊娠発覚

結婚してから3年後、第一子妊娠発覚。うれしいと思う反面、アトピーで薬を服用中…。

妊娠中は絶対飲んではいけない薬は飲んでいないけれど、できるなら止めたほうがいいよね、という考えが頭をよぎりました。

皮膚科の先生とも話し合い、薬は飲み薬と、当時妊婦へ禁忌だった塗り薬は中止し、胎児への影響が少ないステロイドの塗り薬だけは続けることにしました。

その後、薬を減らしたせいか、妊娠して体質が変わったせいが、みるみるアトピーが悪化していきました。それまで顔だけは割と綺麗な状態を保っていたのですが、顔も悪化、乾燥してひび割れて赤くなってしまいました。

ここで少し私の愛用していたプロトピック軟膏の説明。

2015年、長女を妊娠した当時、妊婦へは使用禁止でした(ちなみに私は小児用を使っていました)。次女を妊娠した2020年時点では使用禁止ではなくなりました。

産後2年経ったくらいでやっと落ち着いてきた

そして長女が、無事に生まれました。産後は不規則な生活、睡眠時間がとれない、ホルモンバランスの乱れ等で肌の状態がすぐには元に戻ることはありませんでした。

また、出産しても授乳中なので薬を復活することもできませんでした。

薬を早く飲みたかったこともあり、9カ月で卒乳し、飲み薬と塗り薬を再開。それでもすぐには元に戻りませんでした。そんなこんなで薬を再開して、長女が2歳になる頃からやっと肌の状態が元に戻ってきました。

第2子妊娠発覚

そして、長女が誕生してから3年後、第2子を妊娠してることが発覚しました。

長女のときと同じように薬を減らし、再度ひどくならないようにといろいろと肌ケアを頑張りましたが、やはり悪化してしましまいました。

さらにショックだったことがありました。ベビーにも敏感肌の大人にも使えるといって愛用していた日焼け止めが使えなくなったのです。

肌が弱い私は日焼け止めもなかなか合うものがなく、やっとの思いでみつけたものだっただけにショックでした。

もう妊娠、産後は仕方がないと割り切り、ボロボロの肌でも赤ちゃんが元気に育ってくれればいいと割り切ってすごしていまして。
とりあえず、ワセリンをベタベタ塗りまくりました。

産後すぐは調子悪いが半年すぎたあたりから改善してきました

そして無事に次女も出産。

長女のときと同じように産後すぐは肌の調子が悪いままでしたが、半年すぎたあたりから改善の兆しが見られました。さらに、長女のときと違ったことはずっと軟便の状態が続いていました。

それでも、生後半年くらいに生理が始まった頃に軟便も治まり、肌の調子も回復傾向に。女性ホルモンのバランスが戻ってきたと実感してきました。

そして産後1年、肌の調子が産前のときよりもキレイに!?

そして産後1年の冬現在ですが…肌の状態がひどくないんです!むしろ産前よりキレイになってるのです(写真は上から腕・腕・足です)。

通常ならこの時期は乾燥で1番つらい季節で、浴槽の中に体をかきむしった皮脂が浮いていました(泣)。

お風呂上がりには体には保湿ローションを塗って、さらに上からワセリンを塗りたくっていたのです。ところが、現在はワセリンを使う部分が減りました。

顔も、以前はかき傷に化粧水が染みたり、乾燥でピリピリして赤くなっていましたが、すっかりキレイになりました。

しかし、入浴後の基礎化粧品のケアに最後はワセリンで〆は継続中です。こちらはワセリン活用法のブログを書いているので宜しければ読んでみてください。末尾にリンクを貼っておきます。

手もオムツ替えやコロナの影響で頻繁に手を洗ったり、アルコール消毒していますが、ひどくないのです。そして1番うれしいことは、足がきれいになったので大好きなスカートをためらうことなくはけるようになったことです!!

常に全身がかゆい→かく→かき傷ができる→かき傷で痛んだ皮膚がかゆい→かく…の悪循環だっだのが、かゆくない→かかない→肌が強くなる→肌がキレイになる→かゆくない→かかない、という好循環になったことで肌がキレイになったと思われます。

今は、かゆみ止めの飲み薬は飲んではいませんし、ステロイドの塗り薬もほとんど使っていません。薬として使っているのはワセリンくらい。嘘のような私の本当の話。

もちろん、皆が皆当てはまるわけではなのかもしれません。

アトピー性皮膚炎は軽く見られがちな疾患ですが、常にかゆくてかゆくてかきむしってかき傷が痛いって本人にとっては結構しんどいんです。

産前産後、女性にとっては心身ともに大変な時期、それでいてアトピーで服用中の薬を止めて肌状態が悪化する。かゆい、眠れない、つらい…。

それで妊娠をためらう人もいるかもしれない。そんな人たちへ少しでも勇気づけられたらいいなと思います。

私はアトピーですが2人の子宝に恵まれました!!そしてお肌もキレイになりました。

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ママとこどものおくすりやさん

◆薬剤師ママ
◆私 主人7歳と4歳の娘 の4人家族
◆横浜市在住
調剤薬局併設のドラッグストアに勤務し、地域医療に貢献中!薬剤師の資格を活かした医療ネタや娘との日々の生活、クレイフラワーの習い事について書いていきたいと思います♪

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