2021.02.24
花粉症の季節
急に花粉が飛び始めた感じがしますね。私もスギ花粉症なので辛い季節がやってきました。
妊娠中や授乳中だと毎年使っているお薬をどうするか悩みますよね。実際、薬剤師である私は妊娠中、授乳中どうしていたか、どこでお薬を処方してもらっていたか、できる対策をお話します。
日常の花粉対策
花粉を体内に入れない、家に持ち込まないために
*不織布のマスクをする、メガネをかける
*洗濯物は部屋干し
*換気のフィルターを交換する
*窓のサッシを拭く
*サラサラ、ツルツルの服を着て玄関前で払う
と、できる範囲のことをやっていました。
妊娠中の薬
妊娠中の薬の使用には慎重にしなければなりません。妊娠中のお薬についてはまず、かかっている産婦人科の先生に相談しましょう。
症状がつらい場合は、まず点眼薬や点鼻薬を使用します。局所的なものであれば全身への移行はほとんどありません。点眼薬は、正しく使って全身への影響を避けましょう。
点眼薬の正しい使い方
1.手を洗う
2.下まぶたをひいて1滴点眼(1滴で適量が出るようになっています。たくさんさしてもあふれてしまうだけです)
3.目を閉じて目頭を指で軽く押さえる(まばたきはしません)
妊娠初期は赤ちゃんの体を作る時期なので飲み薬は避けることが多いですが、点鼻薬や点眼薬だけでは症状が治まらずつらい場合は、飲み薬を使うこともあります。
第一世代、第二世代のアレルギーの薬では妊婦さんへの使用のデータが集まってきており、絶対に飲めないわけではありません。産婦人科の先生に相談して処方してもらうようにしましょう。
ちなみに私の妊娠時は産婦人科から処方して頂いた点眼薬と点鼻薬を毎日使用し、飲み薬は花粉が非常に多くつらい日だけ飲んでいました。
授乳中
授乳中は花粉症の薬は飲めるものはたくさんあります。花粉症の薬のうち多くは、子どもの鼻水の薬として同成分のものが存在しています。
母乳へも移行しますがごく少量で、子どもが鼻水の薬として飲む量よりずっと少ないので安全です。私は授乳中も毎日飲み薬を飲んでいましたよ。
ただ授乳ママに慣れていない先生だと「授乳を止めて」と言われることもあります。子どもも多く通う耳鼻科を選んだり、お薬をもらうときに薬剤師に飲んでも良いか聞いてみたりしてください。
市販薬は?
薬局で手軽に買えるOTCのアレルギー薬も今はたくさん種類があり、上記の第一世代、第二世代の安全性が高い薬と同成分のものも発売されています。しかしどれも現状妊娠中、授乳中は避けるようにとの記載があるものばかりです。
自己判断で使用して万一副作用が出た際に、国の『副作用救済制度』の対象外となってしまう可能性が高いのでおすすめはできません。病院を受診することをおすすめします。
舌下療法は?
スギアレルギーの治療として舌下療法を行っている方もいるかと思います。これは数年単位で続けるものですが、妊娠中、授乳中は中断する必要はありません。そのまま継続可能です。
しかし、妊娠中、授乳中に新規に開始することはできませんので、気をつけてください。
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はるこ*いとをかしさん
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5歳と2歳の兄弟を育てる医療系ワーママ。定期的に温泉に行きたくなる病。 子どもを産んだら可愛すぎたのでインスタとツイッターで育児絵日記を描き始めました。 頑張らない日々の育児絵日記、子どもの医療や健康のお話、2人のバタバタ子連れ旅行のお話などを綴ります。