「育児と仕事どちらが大変か問題」は今も昔も尽きることなく議論され、それでもなお結論が出ない問題です。

そして男性(父親)側の視点では仕事が優位に語られやすい内容です。

理由の一つとして挙げられるのは「育児は自由時間が少ないが、内容自体は楽」という発想です。

この記事の筆者も男性なのですが、父親目線で「育児仕事問題」うちの一部に焦点を当てて育児の大変さを考察します。

ワンオペ入浴の条件

ワンオペ育児と言っても、家庭環境によって大変さは大きく異なります。

この記事を書いている共働きおやじ研究所での一例となりますが、登場人物は4人で、以下の特徴を有しています。

1. 父
・ワンオペ主催者、普段は子ども1人を風呂に入れており、父子2人入浴には慣れている

2. 母
・育休中、今回は登場なし

3. 長女
・2歳、自立歩行、服を脱ぐ、浴槽内で自力で浸かることができる。洗体、洗髪、着衣などはサポートが必要

4. 次女
・0歳後半、スタメンなのだが戦力外のため、ほぼ全てサポートが必要

ワンオペ入浴実施当日の状況

ここから、実際に行ったことを時系列に書いていきます。

ちなみに、タオルや着替えの用意など、先にできることは事前にやってあります。

17:15(開始0分)部屋から風呂に移動、脱衣

次女0歳は無抵抗なので拉致すればいいのですが、長女2歳は抵抗されると手強いので、ネゴ(交渉)します。

このときは2分ですんなりと風呂に向かってくれました。

機嫌が悪いときは暴れまくるので、毎回ワンオペするならその分の時間的余裕もみておく必要があります。

3分で全員が全裸で浴室に入ることに成功

17:18(開始3分)体洗い x 3

風呂場に入ってかけ湯をしたら、次女をスイマーバで浴槽に浮かべ、長女も入浴させます。ここから次々に体と髪を洗っていきます。

私(2分)→長女(3分)→次女(3分)で10分弱かかりました。

次女を洗い終えたら、3人で浴槽に浸かって2分ほど体を温めました。

17:28(開始13分)次女の入浴後ケア

長女にはすぐ戻ってくることを伝え、次女を抱えてリビングに移動しました。

タオルで次女の体を拭き、保湿クリームを塗り、オムツを付け、綿棒で耳を掃除し、ブラシで少ない髪を整えました。

服を着せる前に次女と一緒に体重計に乗り、服を着せ、それから1人で体重計に乗って次女の体重を計算しました。

その間にも、風呂から長女が私を呼ぶ声が何度もしました。焦ります

テレビをつけて次女をリビング放置、ひとまず1人目は完了です。

もちろん自分は全裸です。

17:35(開始20分)風呂に戻り、長女とのコミュニケーションタイム

長女は待ちくたびれていましたが、ちゃんと浴槽に浸かって待っていました。

機械的に体を洗うだけでは風呂嫌いになって後々のワンオペ時に苦労しそうなため、コミュニケーションタイムを確保します。

17:40(開始25分)長女の入浴後ケア

長女はまだ遊びたい様子ながらも、「10数えてみよう」とカウントさせ、風呂場からリビングに移動させました。

次女は動き回った形跡はなく、テレビを観ていました。一安心

次女のときと同じようにタオルで長女の体を拭き、保湿クリームを塗り、オムツを付け、服を着せてクシで髪を整えました。

長女、次女ともに服を着た状態で目の届く範囲にいるのでもう大丈夫です。

自分の体をタオルで拭いて服を着ます。

入浴支度開始から着替え完了までの時間は約30分でした。

17:45(開始30分)後片付け

ワンオペを持続可能にするために、後片付けまでやります。

風邪気味の次女の鼻水を吸い取り、長女の濡れた髪をドライヤーで乾かし、浴槽の汚れを洗い流しました。

仕事よりも緊迫した30分、やってみるだけでも効果あり

子ども2人を入浴させるのにかかった時間は約30分、その時間は非常に緊迫していました。

仕事でやっていることは責任の重い業務ですが、入浴がそれに匹敵するものだと知って驚きました。

子どもが2人いるとどうしても片方から目を離す時間ができます。

その瞬間にたまたま2歳の長女が浴槽で転んでしまったら、溺れてしまうのではないかと危惧しながら次女の入浴後ケアをしていました。

仕事の都合でパートナーにワンオペをお願いせざるを得ないときもあると思いますが、父親として一度やってみるだけでも家庭状況を知るいい経験になると思います。

仕事と育児のどちらがきついかは決められないけれど、育児の方が緊迫した場面もある

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共働きおやじ研究所さん

4歳と2歳の姉妹を持つ30代中盤の父親です。妻は2022年4月に職場復帰。祖父母サポートなし共働き家庭を続けていくために、父親育児の手法を研究しています。
研究成果を公開し、親父の地位向上を目指しています。
仕事と家庭と自己実現の三方良しが人生の目標です。

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