ヒント:身近なもの

上の写真、何の種かわかりますか?

正解は…綿花(コットン)です!服や下着、タオルや布団や日用品、さまざまな製品に使われていて、私たちにとって身近なものといえます。では、どうやって綿が作られているか知っていますか?

私はエシカル消費(地域の活性化や雇用なども含む、人や地球環境、社会に配慮した消費やサービス)を普及啓発する仕事をしており、それを伝える上でもコットン栽培は大事な話のひとつになっています。

なぜなら、コットン栽培は化学肥料や農薬が大量に使用され、農家さんの健康や地球環境に悪影響を及ぼしているからです。さらに、児童労働の現場になっていることがあります。大人より小さな子どもの手は、デリケートなコットンを扱うのに適しているからです。

一方、農薬を使わないオーガニックやフェアトレードのコットンもあります。ぜひ認証ラベルを目印にしてみてくださいね。たとえば、5着の服のうち、1着だけでもオーガニックやフェアトレードの服に変えることで大きな一歩になります!

コットン栽培の取り巻く状況を知っても、実際にやってみなくてはと思い、「服のたね」プロジェクトに参加しました。

「服のたね」プロジェクトとは

自宅でオーガニックコットンの種をまき、育て、収穫。このプロジェクトに参加している人たちから収穫されたコットンを集めて製品を作る、ということを一年かけて行います。

今年つくる製品は、スニーカー!

微力ながら作り手になることで、身の回りにあるものの原料がどう作られるかを体験し、ものづくりの生産背景をもっと深く学びたいと思います。

まずは種まきの下準備。濡れたキッチンペーパーに種を一晩おき、そうすることで発芽しやすくなるそうです。都内のマンションに住んでいる私はガーデニングや家庭菜園の経験がありません。なので、初めて知ることばかりです!

栽培日記

種まきした日、長男が種10粒に命名。

るーきー、こっこ、ふらんく、ぱっど、こと、ありす、とっぱー、とっぴー、はな、えいや

5歳児のネーミングセンスおもしろいですね^^大人では思いつかない!種まきして5日目に芽が出てきました。水やりをめぐって兄弟喧嘩多発…

5cmほど育ったときに、部屋の中での栽培から鉢に移し替え、ベランダ(屋外)に置きました。ちなみに鉢といっても不織布のプランターです。できるだけプラスチックフリーを心がけました。

移し替えのとき、紙コップを開くと、土全体に根を張ってました!

紙コップは狭くて成長が頭打ちだったようで、プランターに移し替えてから、成長スピードUP!

コットンの花、見たことありますか?

私は初めて見ました!白とピンクのかわいいお花が咲き、お世話を手伝ってくれている長男も喜んでいました^^

10粒の種を蒔き、今もすくすくと成長を続けているのは4株です。猛暑日、台風、長雨、そんな天候の影響も大いに受けました。コットンだけでなく、野菜やお米、お花、すべてが天候と土壌とつながっていると改めて感じます。

ここからふわふわなコットンを収穫できるかどうか…!またご報告したいと思います。

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エシカルマンマさん

家族:夫、息子2人(2歳・5歳)
宮城県仙台市出身、東京都在住。2011年の東日本大震災をきっかけに、エシカルな仕事をしたいと決意。2015年に一般社団法人エシカル協会の立ち上げから携わり、エシカル消費の普及啓発の活動をしています。エシカル子育てを日々考え、楽しみながら試行錯誤中。

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