寒い季節に多い発熱

子どもの発熱は年中起こりますが、冬は空気が乾燥したり体温が低下したりと発熱しやすい環境が揃っており、感染症の最も多い季節です。

特に、乳幼児クラスでは免疫がまだまだ未熟なので、パパママとしてはワンシーズンに何回も発熱すると「えっ、また!?」と看病する側の負担も大きく感じることがあると思います。

読者の皆さんの大半は保育園児ママとのことなので、子どもが発熱して受診すると、カロナール(シロップ・粉)やアンヒバ坐剤を処方されることが多いのではないでしょうか。

これらが熱を下げるための薬だということはすでにご存じだと思うので、今回は内服薬と座薬の効き方の違いや、より効果的に使うための豆知識等を紹介したいと思います。ぜひ自宅でお薬を使いながら看病する際にお役に立てば嬉しいです。

内服薬は座薬より早く効く!

意外かもしれませんが、内服薬がスムーズに飲める子ならシロップでも粉でも内服薬が早く解熱作用が現れます。これは、座薬の油脂が直腸で溶けて体内に取り込まれるまでに時間を要するためです。

解熱剤を内服してから30分~1時間後くらいが薬がよく効いている時間帯なので、この比較的機嫌のいいタイミングを目安に食べ物を与えたり着替えや入浴等を済ませておくと、子どもにとってもパパママにとってもお世話が楽に済むのでおすすめです。

もちろん、嘔吐していたり内服を極度に嫌がったりする場合は、座薬でも効果に違いはないので問題ありません。座薬を使う際は、常温に戻した方が直腸がヒヤっとする不快感を軽減できるので、できれば開封前に手で少し温めてあげましょう。

また、座薬の場合は直腸に入れて1時間半後くらいが薬がよく効いている時間帯なので、内服薬と同様お世話のタイミングを逆算しておくとスムーズですよ。

子どもがつらいときにパパママができること

子どもが熱を出したときにやはり一番つらいのは本人です。でもその次はどうでしょう。同じように働いているのに、仕事を休んで子どもを受診させるのも、家に帰っての看病をするのも、とにかくママ、ママ、ママ~っ!という家庭が多いように感じます。

それは単にパパがさぼっているという訳ではなく、幼い子どもの精神的な安定には母親の存在が大きく関わっていることも原因のひとつです。いわゆる母性のようなものですね。

しかし、共働き世帯が大半のこの時代、子どもの看病をママに一任してしまうと負担が偏ります。パパママが同じように子どもを看病できるのが理想ですが、病気の子どもへの接し方に自信のないパパは、看病しているママのサポート役に回りましょう。

例えば、小児用のイオン飲料や内服ゼリーが不足していないか声をかける、ママが看病の合間にさっと食べられるようなおにぎりやパンを買って帰る、溜まっている洗濯物や洗い物があれば積極的に片付ける等、直接子どもに関わること以外でも協力できることは案外あるものです。

パパママが協力できる体制を整えておくことも、子どもの急な発熱の備えに重要なポイントですよ!

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きりぬきさん 年子姉妹ママと病院勤務ナースの二刀流☆

4歳(長女)3歳(次女)。娘達の成長をパワー源に、急性期病院での看護業務に励んでいます。将来の夢は親子で三世代女子会&恋バナやを聞かせてもらうこと♪

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