2022.06.18 / 2022.06.21
年少と小3の兄弟育てています、てんこです。わたしは保育・教育環境にとても関心があり、長男のときも次男のときも、入園先を散々吟味してきました。
プレ幼稚園から3年保育では再検討したり、途中で意図せず転勤があったり、保育園含めて検討し直したりと、兄弟二人分、2つの土地で何回も検討したので、我ながらオタク級に詳しいと自負しています(笑)。
そのなかで、どんな環境で過ごさせたいかという考えはいろいろと変わってきました。その1つが「異年齢クラス」についての考えで、長男では避けていたけど次男はその環境で過ごしています(決め手はそれ以外でしたが)。
先日初めて「保育参観」でクラスの活動を見て、この環境ステキ!と感じたので紹介します。
「異年齢クラス」の良さ:「絵本読み聞かせ」より
次男の園は、元保育園の認定こども園。0歳クラスからあり、0歳~2歳クラスは学年ごとに部屋も別です。でも3~5歳は、それぞれの学年別クラスもありますが、壁もない部屋で3学年まとまって多くの時間を過ごします。
クラス別での活動もありますが、自由時間や、活動内容によって一緒にやることも多いようです。朝の集まりや帰る前に絵本読み聞かせがあるのですが、参観した日はそれも3学年合同でやっていました。
読んでいた絵本は「三びきのやぎのがらがらどん」。私のイメージでは年中さんくらいからかなぁというレベル感だったのですが、3歳クラスの子もしっかり聞けていて驚きました。
学年別で朝の読み聞かせをしている日もあり、その時の3歳クラスはもっと簡単な絵本だったと思います。それで気付いたのが、異年齢だと幅広いレベルのものに日常的に関わるのだなということ。
そういえばブロックや積み木も、お兄さんたちは高度な作品を作っているし、年上の子たちは塗り絵も上手に塗っています。幅広いレベルのお手本は良い刺激になりそうです。
「異年齢クラス」の良さ:「リズム遊び」より
メインの活動は曜日により内容が決まっていて、参観した日の活動は「リズム遊び」。3学年合同で、ピアノの音に合わせて体を動かす遊びをやっていました。
活動の流れとしては、いくつか動きの種類があって、それらを1つずつやってみます。そのときの順番が、5歳クラス→4歳クラス→3歳クラス、なのです。つまり、お兄さんお姉さんたちをお手本にできる!
兄弟子育てをやってみてよく感じるのが「弟は兄のマネが大好き!」ということ。少し年上の子のマネを、笑っちゃうくらいやります。オウムを飼っているかのようなリピートは日常茶飯事。だからきっと
・お手本をよく見る。マネするモチベーションが上がる
そして、見られる側のお兄さんお姉さんたちも
・お手本になろうとがんばる
・自信がもてる(年下クラスより1年長く体験してるから上手くできる)
幼いころは生まれ月の数ヶ月の差で発達がけっこう違いますよね。早生まれの子や、発達がゆっくりめな子は、1つの学年のなかだといつもできない方・遅い方になりがちです。長男がそうでした。
でも前後の学年も混ざっていればいろいろな状況の子がいるから、できる方にもなれる。現時点の同一学年内の差だけのせいで自己肯定感を下げてしまうなんて事態を防止できそうです。
3学年いれば多様性の幅が広いから「ちょっと違う」を見つけたり排除したりする意識も低くなりそうな気もします。そうしたら
・仲間外れも起きにくいのかも
これらは「リズム遊び」に限らず、3学年一緒に過ごす毎日のあちこちにあるメリットなのではないかと思いました。
「輪になって話す」のもステキだった
「リズム遊び」は、学年ごとに1列、3学年がコの字型に座って、真ん中の空間で学年ごとに「リズム遊び」していました。
遊びが終わり最後に、コの字に座り全員の顔が見渡せる状態で先生が「分かりにくかったところがあったら教えて!」など質問して、子どもたちに発言を促します。
これだけでも人前発言の練習がハードル低めでできて良さそうだなーと思っていたのですが(長男は人前発言苦手なので、次男は幼いころから慣れさせたいのです)、その後がさらに良くて。
「かっこよかった子を教えて!」と聞いて「はーい」と手を挙げた子を1学年二人ずつ指していました。
指された子は「〇〇君の△△の動きがかっこよかった!」など褒めます。すると先生「わ~それ見たいな!みんなの前で見せてくれない?」と言い、〇〇君は前でそれを披露。
一人では恥ずかしそうなら「じゃぁ●●君と一緒にやってみる?」と言われ二人で披露する子もいました。ハードルが下がるし、誘われた子にも真ん中で披露する機会ができ、なんだか二人にプチ団結意識も芽生えていたような。
「きゃ~かっこよかったね!〇〇君も、教えてくれた□□ちゃんも、ありがとう!ちゃんと見ててくれたんだねぇ」先生がしめくくって、〇〇君も□□ちゃんも誇らしげ。これを3学年×二人ずつやっていました。これも上の学年からの順なのでお手本がいます。
5歳クラスの子が4歳クラスの子の名前を挙げたり、3歳クラスの子が4歳クラスの子を挙げたり、一緒に動いていただろう同じ学年の子を挙げたり。全部違う子の名前でした。
ステキと思ったのは、その活動が苦手な子でも発言者側で、発言が苦手な子でも活動で光れば名前を挙げてもらえて、いろんな点でスポットライトを当ててもらえるというところ。
かけっこで一番、サッカーでシュート、ほど大きく目立たなくてもライトが当たります。毎週やっているので次回は自分も!のモチベーションにもなるかも。
よく分かる得意がある子は目立ちやすくて、みんなの注目や「あの子すごいな」も集まりやすく、自信につながりやすいと思います。
でも苦手が多くて目立ちにくい子にも「ここはすごい!」というところもあるので、そんな点にスポットライトが上手く当たって、友達を引き寄せたり自信につながったりしたらいいのに、と長男を見ていて常々感じているわたし。
こんな異年齢環境・多面的にスポットライトがあててもらえる環境が小学校以上にもあったら、同級生並みにはできなくて自己肯定感が下がってしまったり、少し違うからと仲間外れにされたり、得意が目立たず存在も目立たない、そんなイマイチが減るかもなと思いました。
「異年齢クラス」の誤解
長男の園を検討していたときには、3学年混ざっていると各年齢に適した活動が少なくなり、望ましい発達を促す機会が減ってしまう気がしていました。
でも次男の園を見ていると、学年に合わせた活動もそれぞれでしているので、少なくて心配とは感じませんし、むしろ異年齢で過ごすことのメリットは多いと感じます。
これから園検討する人は、異年齢クラス・異年齢活動もいいものですよ。
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てんこさん
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「てんてんこ」→短く「てんこ」に変更しました。家事も育児も「手軽で最適」な解決法を探して楽しくがモットー。面倒くさがり&概ね合理主義&調査工夫は得意なアラフォーママです。年少と情緒支援級の小3兄弟、転勤族の夫がいます。主にTwitterにいます。2022年11月Kindle出版しAmazon1位&ベストセラー獲得