受験のきっかけは夫のひとこと

今秋、長男が国立小学校受験をしました。わが家は夫婦ともに高校まで地方公立校、決して「お受験」が身近な生い立ちではありません。これまで子どもの保育園や習い事選びは全て、母親である私が決めてきました。

しかし今回は夫が、「同僚の息子さんの通っている国立小学校、良いらしいよ」と聞いてきたことが始まりでした。あれよあれよという間に夫が幼児教室の体験に長男を連れていき、わが家の「お受験」生活はスタートしました。

とはいえ、まずは本人の意思確認

いくら夫がやる気になったからといっても、受験するのも6年間通うのも長男本人です。長男には幼児教室に通うことを決める前に、説明と意思確認をしました。

「何もしなくても通える小学校と、試験にチャレンジして『来てもいいですよ』と言われた人だけが行ける小学校があるよ。ママはどちらも良い学校だと思うし、長男君はどちらでも楽しく通えると思ってる。長男君はどちらに行きたい?」と、聞いてみました。

長男君は「『試験』ってなに?」の質問のあと、迷うことなく「試験を受ける学校!!」と答えました。あまり乗り気でなかった母も「本人がそう言うならがんばってみようか…」と受験対策を始めることにしました。

フルタイムワンオペワーママのハードルが2つ

1.幼児教室への送迎
通うことにした幼児教室は平日の16時半~授業スタートのため父母ともにもちろん仕事中、対応できません。幼児教室の先生に「ファミリーサポートを使って通う方もいますよ」と教えていただき、初めてのファミリーサポートを申し込みすることにしました。毎回同じ援助会員の方が(都合の許す限り)送迎してくださることになり、安心してお願いすることができました。

2.自宅での学習時間がとれない
平日は朝1時間、夜3時間のタイトな親子時間を過ごしているわが家。もちろん登園準備、入浴・食事などバタバタの4時間です。そんな中で受験対策のペーパーや工作などの練習をすることは容易ではありませんでした。

あまり自慢できることではありませんが、試験の1カ月前からは寝る時間を1時間遅くして毎日保育園からの帰宅後に対策に取り組みました。長男の大好きなテレビもそれまでより時間を制限して、それでも本人がやる気を継続させてよく頑張ってくれました。

面接練習でハッとさせられたこと

入学考査・調査のある小学校のほとんどに、「子どもの面接」があります。面接の過去問の中には下のような、子どもを通して親の本質を見られるような質問もありました。

質問と長男の回答は
Q.お母さんはどんなときに笑いますか?
A.弟たちがおもしろいことをした時です。
←ちょうど前の晩に双子の会話がおもしろくて爆笑しました。

Q.お父さん、お母さんが抱きしめてくれるときはどんな時ですか?
A.お父さんはお仕事から帰ると抱きしめてくれます、お母さんは……。
←お母さんには抱きしめられていない!?

Q.お母さんに褒められるのはどんな時ですか?
A.大きくなったね、と褒められます。
←いやいや、久しぶりに会った遠い親戚レベルの褒め言葉!?

結構小さなことで褒めているつもりでしたし、朝起きた際などは抱きしめているつもりでした。でもそれが長男のこころには残っていなかったということに気付かされ、少しショックでした。私自身普段からリアクションが薄めなのですが、子どもへはもっとオーバーリアクションで接するようにしなきゃなと思いました。

6歳の底力をみた!

長男は非常に内弁慶で外では大変恥ずかしがりやです。半年以上通って慣れたはずの幼児教室でも、先生へのご挨拶は大きな声が出ませんでしたし受験当日も緊張してしまうんじゃないか…と心配していました。

当の本人は試験前は「ちょっと緊張する~」と言いつつも、会場に着くとひょうひょうとした様子でした。そしてとても真面目に目標に向かって頑張る力をみせてくれました。

結果は別としても小学校受験、親子ともにとても良い経験・チャレンジになったと思います。

そしてフルタイムワーママはさっそく『小1の壁』にぶち当たっています……親子で乗り越えよう!

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サンタの母さん

7歳と5歳双子の三兄弟ママ / 学校薬剤師 / 幼児食アドバイザー。フルタイムワーママを経て現在は非常勤。仕事と子育てのバランスを模索中。元気があり余っている三兄弟とのリアルな日常をブログに綴っていきたいです♪

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