まだまだハードルの高い男性の育休取得

去年の10月から産後パパ育休が施行され、男性の育休取得を推進を目指している政府ですが、厚生労働省によると、実際に育休を取得している割合はわずか13.97%(令和3年)。

『休むと今後のキャリアに影響がある』『会社の雰囲気が取りにくい』等、理由は色々あるそう。

確かに、私が新卒で入った会社では育休を取得する男性は皆無で、同じ部署の先輩もお子さんが生まれた2,3日を有給でしか休んでいませんでした。

海外、とりわけスウェーデンの男性育休取得率は・・・

現在私は外資系企業の日本支社で働いているのですが、元々スウェーデンで生まれた会社ということもあり、育休を取得する男性がとにかく多い!調べてみると、8割弱の男性が育休を取得しているそう。

「〇月〇日に赤ちゃんが生まれました!明日から5週間Paternity Leave(男性育休)を取ります」なんてメールも結構な頻度で届きます。

こんな環境で仕事をしていたら、夫にも育休を取ってもらいたいと思わないわけがなく、長男が生まれた時も取ってほしいとお願いし、3か月取得してもらいました。(夫の部署では男性で初めての長期育休取得者だったので、中々取得まで大変だったようです)

そして、去年の9月に次男を出産し、現在2度目の育休を取得してもらっています。

実際、育休中って何してるの? 我が家のタイムスケジュール

長男は今も保育園に通っています。自治体によっては、下の子の育休期間中は育児ができるから、上の子の保育園を退園しないといけないそうで・・・

幸い私の居住地は8時間の保育が可能なので、大変お世話になっています!
(それにしても、上の子も保育園でお友達や先生などの人間関係ができたり、生活リズムも整っているのに退園させられてしまうなんて、どうなのかなぁと思うところ)

そんな我が家のタイムスケジュールがこちら!

7:00 起床
7:30 朝食、片づけ
8:00 着替え、歯磨き※、連絡帳入力
8:30 保育園登園※
9:00 家事(掃除、洗濯※、風呂掃除※)
10:00 次男と遊びつつ、買い物や病院等※
12:00 昼食、片づけ※
13:00 次男と遊ぶ、買い物※、(次男が寝ている間は)自由時間
15:00 家事(洗濯物片づけ※、夕食準備)
16:00 保育園お迎え※
17:00 帰宅、保育園で使用した物の片づけ&翌日の準備※
18:00 夕食、片づけ、お風呂準備※
19:00 入浴※
20:30 寝かしつけ※
21:30 子供の服の洗濯、自由時間
23:00 就寝

※印がついているところが夫が主にしていることです。

日によって家事分担が異なることはありますが、大抵保育園や洗濯、お風呂などに関することは夫が担当。もう、めちゃくちゃ助かっています。心の余裕が全然違う。

特にお風呂。夫の育休前は会社から帰宅後夫が次男と、私が長男とそれぞれお風呂に入っていました。

今は最初に夫が入り、次男→長男の順でお風呂に入れています。次男を浴室から受け取ったタイミングで長男をお風呂に入れ、夫が長男の体を洗っている間に私が次男の入浴後のケアをしています。

かなりスムーズで、お風呂にかかる時間も30分近く短縮。私が最後に1人で(!)お風呂に入れるのも最高・・・。

ただ最近は疲れがたまっているせいか、寝かしつけで一緒に寝落ちし、夜中に起きたり起きなかったり・・・

育休を分割して取れるようになった今、実際取ってみてどう?

昨年10月から、男性の育休取得率を推進させるべく育休を分割して取得できるようになりました。

我が家の場合、次男が9月に生まれたので旧制度のパパ休暇を使用して「出産後すぐの2か月間」と「繁忙期を過ぎた後の1か月間」の2回に分けて育休を取得。

長男の時は産後1か月後から3か月間通しで育休を取得しており、通しの取得と分割での取得のそれぞれのメリットを聞いてみました。

【通しで取得した時のメリット】
・本来の「育休」の趣旨に則っている
・集中して育児に専念できる
・引継ぎが1回で済む

【分割で取得した時のメリット】
・期間が短い方が仕事に復帰しやすい

分割の方が業務から離れる期間が短いので、仕事にも戻りやすく周囲への影響も通しでの取得よりも少ないようです。ただし、引継ぎも復職後の挨拶も回数分増えるので、そこがちょっとなぁ。ということでした。
(菓子折りも1回目の時にも渡しましたが、今回の育休が終わったらまた渡すようです)

色々あったけど・・・やっぱり育休は取ってよかった!

『育休取得すると、今後のキャリアに響く』という声を聞くことがあります。本来育休を取得したから降格や左遷させることはできません。けれど、夫の場合は1回目の育休を取得した数か月後、別部署に異動になりました。

前からその部署に異動願いを出していたわけではないそうなので、事実上の左遷ではないかと思っているようす。正直、私もこれは左遷と捉えても仕方ないかなと思います。

また、2回目の育休を取得する前も、取得期間の件でずいぶん役員クラスの方々と揉め、「●ヶ月以上休んだら昇進に支障が出る」という話まで出たそうです。これを聞いた時は私もさすがにカチンと来て、新聞に投書してしまおうかと思いました(苦笑)。

結局こちらが折れて予定より短い期間での取得となりましたが、それでも3か月は取れたので一般的には「子育てに優しい会社」なのかもしれません。

異動になったり、昇進が遠のきかけたりしましたが、「仕事より育児の方が圧倒的に大変」であることを体感することが出来たようで、やっぱり育休は取ってよかったと話しています。

私も、どんどんと夫の育児レベルが上がっていく様子を見て、頼もしいと感じることが増えました。
(今では保育園の翌日の給食の献立を見て、汚れてもいい食事用スタイやタオルを用意するようになりました。地味に嬉しい・・・)

これから子どもが生まれる男性は、ぜひ育休を取得してほしいです。そして願わくば、1日や2日などの短期間ではなく、最低でも1ヶ月ほどの取得を!

日本の手厚いパパ育休制度、一人でも多くのパパが取得できますように!

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はわいっこさん 家族と海外と朝ドラが好きなツイ廃母

IT系外資企業にて在宅勤務中。映画と読書が好きな夫、ピタゴラスイッチ推しの長男、食欲旺盛で「人間dyson」の異名を持つ次男と4人暮らし。フランスに1年遊学(ワーホリ)してから海外旅行にハマり、13カ国を周遊。家族で海外旅行に行くのを夢見ています!

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