魚屋をやっていると聞かれることベスト3に入るのが、「真サバとゴマサバって何が違うの?」「スルメイカとヤリイカはどっちがおいしいの?」「真カレイと赤カレイは煮付けにするならどっち?」…といった、同じ種類の魚の違いを知りたい系の質問です。実は昨日も聞かれました。なので今回ブログのネタにさせてもらっています。

この魚たち、同じ魚種であっても意外と色々違うんです♪普段買い物をしていて気になったことはありませんか?そんな気になる魚たちの違いを、時期、味、見た目などの観点から私が少〜し独断を挟みつつ、勝手に解説していきたいと思いまーす!

真サバとゴマサバ

はい。これらは見た目も良く似ているのでよく聞かれるお魚、圧倒的ナンバーワンです。同じサバでも真サバが今の時期(秋〜冬)に旬を迎えるのに対して、ゴマサバの旬は意外にも春〜夏です。

見た目の特徴は、ゴマサバの方にあるボツボツとした斑点模様。しかしたま〜に、真サバっぽいのにうっすら斑点模様がある…!? といったハイブリット型もいたりするから紛らわしいんですが。

さばいてみると結構違いが表れるのが身質です。真サバよりもゴマサバの方が水分を多く含んでいて、やや身割れしやすい柔らかい身質。真サバは脂を適度に含んでしっかりとした身質です。

「どっちがおいしい?」と聞かれるとそれはもうケースバイケースなので困っちゃいますが、シンプルな塩焼きが向くのは真サバかもしれません。味噌煮や竜田揚げにするのでしたらもう、どちらでもおいしい!の一言に尽きます(汗)。ただ、私の個人的見解で言えば真サバの方が好きですね♪

真カレイと赤カレイ

これはもう、真カレイと赤カレイに限らずなんですが、とにかくいっぱい「〇〇カレイ」というのがいるのでその都度聞かれます。真カレイに赤カレイ、黒カレイに青カレイ、黄カレイ…とこれは冗談です。青・黄は多分いません。が、ナメタガレイやマコガレイなど、スーパーに流通するだけでも何種類ものカレイが!

一応相場的には上位から、ナメタ→マコ→赤→真→黒カレイとなっているような気がします(異論は認めます)。やっぱり旬も違うのがこのカレイたちで、今(2月頃)に食すなら断然ナメタガレイか赤カレイがおすすめです♪味が染みしみ〜なカレイの煮付、絶品ですよね!

「どれがおいしいの?」という質問にはまたまた困っちゃいますね。もう、季節と料理法によりけりです!どのカレイも私は好きですよ♪

スルメイカとヤリイカ

見た目がよく似ているこのイカたちも、よくお客さんを惑わす魚たちのひとつと言えますね。

スルメイカはヤリイカよりも安価…と言いたいところですが、スルメイカの不漁が続きどんどん値段が上がっているため、ヤリイカと差がない、むしろスルメイカの方が値段が高い時もあるくらいです。旬はスルメイカが夏イカ、秋イカなどと呼ばれ漁場によって夏や秋であるのに対し、ヤリイカの旬は冬(今!)です。

どちらがおいしいか?と聞かれたらもういいかげん困っちゃうのですが(さっきから困り過ぎですね、すみません)、「刺身ならヤリイカ、いか大根やいかリングフライならスルメイカ!」というのは声を大にして言いたいと思います。独断ですが。

ヤリイカはとにかく柔らかくて上品な味♪スルメイカは食べ応えがあり、噛めば噛むほど味わい深い♪というのがオススメポイントです!

結論…

伝わったでしょうか?結局どれもおいしいという結論に達してしまいました(苦笑)。魚担当としては甲乙付け難かったのです(汗)。いつか、子どもウケ対決や食べ比べチャレンジもしてみたいですね〜!インスタではもう少しいろんな魚を比較してますので、興味がある人は覗いてみてください♪

魚を選ぶ際のヒントになれば♪

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ハナ*リイカさん 海好きが興じてお魚屋さん歴10年、男子二人の母。

3歳(男)、1歳(男)。時短勤務で水産担当をしています。お魚のことならおまかせあれ!趣味はショッピング。自分の贅沢をしたいのに、気付けば子供服か絵本コーナーばかり見ている溺愛母です。「今日も就寝まで生きて辿り着いた!100点満点!」を地で行くドタバタ・サバイバルな日常です。

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