これから就職や転職をお考えのママさんですと、「子供がいると就職活動で不利になるんじゃ...」とお考えの人も多いはず。

しかし、そんなことはありません。

主婦や子育てママが書類選考で落とされる大きな理由は、

1.年齢が高すぎる

2.経歴や経験が仕事に活かせそうにない

3.資格やスキルがない

4.時間に融通が効かない、

5.やる気がないように感じられる志望動機を書いている

というのがほとんどです。

子供がいるからという理由だけでは、選考には大して支障はないのです。

私は人材派遣で子育てママを対象にした面接官の経験もありますので、子育てママならではの戦い方をご紹介していきたいと思います!

これから就職や転職をお考えの子育てママは是非参考にしてくださいね。

年齢が高すぎる!

…世知辛い話ですが、年齢で落ちることはもんのすごく多い。あるあるです笑

接客業や事務職などは若い子が優先。そうでなくても、その会社で働いている人が若い人ばかりであれば、あなたの年齢は大きく影響するでしょう。

…しかし、就活をしている皆さんであればこんな疑問を抱きませんか?

「求人に年齢制限なしって書いてあんじゃん!」と。

実はですね、求人サイトなどは年齢についての制限は求人に記載できないと定めているケースも多い。

あくまでどの求人に応募するのかは個人の自由が尊重されています。

なので、年齢制限を設けて企業側が応募を制限するというのは望ましくないという考えでこのように定められているらしいのです。

実際に選考に入らなければ企業が求職者を選ぶことができない事情があり、求人を掲載する時点では誰でも応募できるようにしなければならないのです。

…逆を言えば、年齢制限の記載をすることができないということ。なので「年齢制限なし」と記載するしかないんですね。

というわけで、この「年齢制限なし」は「誰でもウェルカ〜ム!」ではないんです。

しかし、年齢制限があるのかどうかは実際に応募しないとわかりません。これはもうどうすることもできない。

自分に非がないところで落選が決められているので、落ち込む必要も反省する必要もありません。

こういう時は、さっさと忘れて次に行くしかありません。

経験が活かせそうにない!

人材採用の担当者が履歴書でまず最初に目を通すのが経歴。その人がこれまでにどんな仕事をして、そこで得た経験やスキルをうちの会社で役立てられるのか?というところですね。

これは、「未経験」の業種は不利と言っているのではありません。

未経験の業界であっても、今までの経歴が役立つだろうと判断されれば書類選考に通過することも多いのです。

事務職が未経験でも、接客や電話応対をやっていた人であればその経験を評価してもらえる可能性は十分にあります。

この経歴の部分で落ちるのは、即戦力を求めているケース。

そして、「この人の経験はうちでは役立てそうにないなぁ」と経歴に魅力を感じられなかったケースだと考えられます。

経歴を魅力に感じるかどうかは、会社や担当者によって感じ方がまるで違います。なので、これも書類選考に落ちたところで落ち込む必要はないでしょう。

あなたの経歴を魅力的に感じられず書類選考に落ちる会社があれば、魅力的に感じてくれる会社も必ずあるので。

ただ、気を付けて欲しいのが、専業主婦など「ブランク」がある場合。接客や飲食などの業界では無い限り、ブランクがあると書類選考はまず通らないことがほとんどだと考えていいでしょう。

働いたことがある人もない人も、ブランクが短い人も長い人も同等に、「ブランクがある」というだけで大きな不利となりやすいでしょう。

実務経験というのは何かに活かそうと思えばどうとでも活かせますが、そもそも実務経験がないとなると評価しようがない。

「何も働いていない期間」というのが一番危険なのです。

この場合は、専業主婦になる前に働いていた仕事での経験や子育て中の家事や育児などの経験をアピールすれば良いでしょう!

資格・スキルが何もない!

人材採用の担当者が履歴書を見る時、経歴の次に見るところが資格。

いくら「人柄重視」を謳っている求人であっても、「資格」というのは最低限必要となる場合もあります。

さて、ここで皆さんの中には、「いやいや、無資格OKって求人もあんじゃん!?」と思われるかもしれませんね。

「無資格OK」と書かれているのは、「現時点でうちの業種に適応する資格が無くても大丈夫だよ!」という意味であり、「何一つ資格を持っていなくてもOK〜!」ということではありません!!

資格というのはその人はどのようなスキルで社会に貢献できるのか、どんな力があるのかが明確に示せるものです。

たとえ無資格OKの求人であっても、履歴書の資格欄真っ白はマイナスイメージでしかないのです。

資格のほとんどは、努力すれば誰でも取れるものです。資格が一つもないというのは、努力した形跡も見られないということになるのです。

それに資格欄は、今の時点で取得している資格だけしか書けないのではありません。

「〇〇資格勉強中」のように、これから取得しようと勉強中の資格だって書いていいんです。

※ただし、効力がなくなっている資格(更新してない又は会社を辞めたら消失する等)は、資格欄には書かないでくださいね!

子育てをやっている経験があれば、子育て経験が活かせる資格もあります。

そして資格欄は、とにかく自分が持っている資格を全て記入しましょう。

応募した企業には関係ないと思って、あえて書かないのは絶対ダメ!!!

エントリーしている企業と関係ない資格でも、資格があるということは何かを勉強することへの積極的な姿勢がアピールできます。

仕事にも前向きな印象を与えることができるんですよ。

時間の融通が効かない!

例えば、意外と企業側がよく見ているのが通勤時間。

実は通勤時間は、あなたが「私は2時間かかっても大丈夫!」と言えば済むものではないんです。

通勤時間が自宅から1時間以上かかってしまう勤務地なのに応募した人がいると、人材採用の担当者視点では「なぜ…?」と疑問になります。

それに、通勤時間が長いというのは本人だけでなく企業側にもリスクはあります。

例えば交通費の負担の問題もそうですし、通勤に時間がかかるということは電車の遅延に巻き込まれやすかったり、通勤中の事故や怪我などの可能性も高くなり労災も視野に入ってくる。

特に派遣社員のような立場であると交通遅延であってもシフトに穴を空けることになり、リスクが高いと見られてしまうでしょう。

そしてそれが子育てママとなると、保育園の送り迎えもありますしなおさらリスクが高いと思われるでしょうね。

通勤時間が長くて保育園にすぐに行けず何か問題が起こった時、企業側の責任を追求される可能性もあるからです。

私も面接で必ずと言っていい程、子供や保育園の事情は聞かれました。

子育てママだから嫌がられている訳ではなく、「うちの会社で子育てと無理なく両立ができるのか?」という点を見ています。

企業は従業員の生活を守る義務がありますからね。

企業側も、本当にどうしてもという理由がない限り、従業員に通勤の負担はかけたくないと考えるのが一般的です。

通勤時間は、子育てママの場合ですとドアトゥドア1時間以内で行ける職場にしておくと審査に通りやすくなるのでは。

そして、パートの求人の場合は、さらに時間への融通はシビアです。企業としては、なるべくたくさんの時間働ける人を多く求めています。

短い時間しか働けない人を何人も雇うより、長く働ける人を一人雇った方が経済的に負担が減りますので。

パートやアルバイトの求人は、学生と同じ土俵で戦わなければなりませんので、どうしたって学生が有利です。学生なら夜中も働けますしね。

そもそも応募してくる人数の母数が圧倒的に多いので、競争率は激しくなります。

正社員であれば、学生は応募できませんので、母数がかなり減ります。

ですので、パートでの勤務を希望されている方は、例えば学生がなかなか入れない平日の昼間など、なるべく自分が働ける時間帯を多く作っておくのが良いかと思います。

また、土日や連休などの掻き入れどきも、できる限りで大丈夫ですので、家族と話し合って勤務できる準備をしておくと良いかと思います。

やる気のない志望動機!

履歴書の志望動機は、レベルの高い内容を書く必要はないと私は思っています。

あくまで常識的な範囲で充分かと思います。

しかし、かと言って、どこの会社でも使いまわせるような文言で出しとけばいい訳でもないんです。

求職者が志望動機に記す内容は、それを受け取る企業に温度が伝わりやすい。

「社会にこんなメッセージを伝えたい!」という気持ちや「とりあえず無難に書いとこう」という気持ちは思っている以上に相手にすぐ伝わってしまいます。

私も数々の履歴書を見て、「あ〜これ使い回してんなぁ…」「内容が空っぽ…」という志望動機もかなりあります^^;

そういうのは素人目でもよくわかってしまうんです笑

また、履歴書の志望動機の欄は狭い。

あなたのスキルや経験が、その会社でどう役立てられるのか、社会にどう貢献するのか、さらにそれを簡潔に端的に示せるのかを見られているのです。

企業からすると、「数ある会社の中、どうしてうちを選んだの?」という点は非常に気になるところです。

そこでどれだけ熱量を伝えられるかで面接官の心は大きく傾きます。

あなたの他にも採用の候補者がいた場合、志望動機が決定打になることも充分可能性はありますよ。

企業のホームページでその会社の特徴や理念、ビジョンをまずは見てみましょう。

そして、その会社に自分がどのように貢献できるのかを考えて志望動機を書きましょう!

いかがでしたか?こちらでは、子育て主婦の転職の実態について述べていきました。

そして、子育て主婦の転職において、書類選考で落ちるのは、

1.年齢
2.経歴
3.資格・スキル
4.時間の融通
5.志望動機

に原因がある可能性が非常に高く、さらに子育てという要因で転職に不利になることは考えにくいとまとめさせて頂きます。

「子育て中だから」ではなく、あなたのアピール方法や経験・スキルなどに問題があると疑った方がよいでしょう。

では、皆様が良いご縁に巡り会えますよう!

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ぶうちゃんさん うつのない職場作り!社会福祉士ママ

大学で社会福祉を学び、その後は金融営業、弁護士秘書、不動産事務、人事などを経て就労移行支援で発達障害と精神障害をお持ちの方の就労支援に従事。金融営業では全国新規口座開設最高2位、就労移行支援の営業では3カ月で収益を倍増させ赤字経営を黒字に転換。現在は個人で福祉事業所、学校、医療機関、中小企業向けに、うつを予防する雇用環境作りの支援と楽しく収益化をする支援を行なっている。

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