この時期、子どもがよく拾ってくる松ぼっくりやどんぐりなどの木の実。子どもにとっては宝物で「捨てないで!」と言われることも。この宝物を上手に活用してみてはいかがでしょうか。
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木の実を観察してみよう!
コナラ、クリ、クヌギに…。日本には約20種類前後のどんぐりがあるそうです。細長いものから丸いもの、イガイガの殻斗(帽子?のような部分)にウロコ状の殻斗に、さまざまな形があります。
台風の後、枝ごと落ちていたどんぐりも。どんぐりって、こんなふうになっているんだ!
子どもが大好き!木の実のアイドルといえば「松ぼっくり」。
「杉ぼっくり」があるのをご存知ですか?杉ぼっくりの中でもヒマラヤスギのものは、バラのような形でシダーローズと言われ人気があります。
どんぐりを処理する方法
どんぐりは、穴が空いていたり、ヒビが入っている、振るとカラカラいうものは、虫に食われている可能性があります。見た目にはわからなくても、木の実の中に虫がいる場合もあるので、煮沸または冷凍をして、きちんと処理をしてから保存したり、工作に使ったりしましょう。
煮沸の場合
お料理に使うお鍋ではやらない方がいいので、使わなくなったお鍋や100円ショップのもので十分です。沸騰したら中火で5分くらいでグツグツ煮ます。新聞紙などの上に広げて、通気性のいい場所で数日乾燥させます。
冷凍の場合
どんぐりを密閉できる袋や容器に入れて、1週間くらい冷凍庫へ入れます。新聞紙などの上に広げて、通気性のいい場所で数日乾燥させます。
どちらの方法でも、最後にしっかり乾燥させないとカビが生えてしまいますので気を付けてください。
木の実で、クリスマスやお正月飾りを
うちの息子は、小学校で芋掘りの後に、木の実と芋のつるで、芋づるリースを作ってきました。このように燃える素材だけで作れば、お正月後のどんど焼きに出すこともできます。
どんぐりに修正液やマニキュア、ペンなどで絵を描いたり、松ぼっくりにスプレーで色をつけ星形などのビーズやモールでミニクリスマスツリーにしてもかわいいです。
定番のやじろべいやコマだけでなく、「木の実 工作」などで検索すると、いろいろなアイデアが出てくるので、それを参考に作ってみるのもよいと思います。
130個のどんぐりで、絵本を買える?
どんぐりを“通貨”として使う方法もあります。エスビー「おひさまキッチン」のサイト内「おひさまキッチンえほんや」では、期間限定・数量限定で130ドングリで絵本を買うことができます。
絵本に出てくる動物たちの使うお金がどんぐりで、1ドングリ=100円です。絵本の中の設定と同じように新刊の絵本が買えるので、そういったところから子どもと一緒に楽しめます。
今年は11月10日(土)~12月10日(月)まで、先着200人まで。どんぐり長者のキッズにとっては見逃せない情報です。
あまったどんぐりは、どんぐり銀行へ
集めたどんぐりを「どんぐり銀行(運営:ベネリック)」に預け、森づくりに役立てる方法もあります。
「どんぐり銀行」は公園や森で拾ったどんぐりを預かる銀行です。ジブリグッズを扱う「どんぐり共和国・どんぐりガーデン(全国30店舗以上)」に出張所があり、そこで預けると通帳が発行されます。
払い戻しが可能で、100D(どんぐり)でクヌギ、コナラなどの苗木1本に交換できます。
休みの日に子どもと一緒に、今の季節を感じられる観察や工作、木の実の有効活用を楽しんでみてくださいね。