ハンドクリームが手放せない季節がやってきました。こまめに使いたいハンドクリームを、せっかくなら肌に優しい材料で手作りしてみませんか?今回は保湿力の高いミツロウ(ビーワックス)を使った保湿バームを紹介します。

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ミツロウバームを作ろう!

ミツロウ(蜜蝋)は、ハチが巣を作るときに分泌する蝋のことで、ビーワックスとも呼ばれています。保湿力がとても高く、肌を保護しながら皮膚を柔らかくしてくれます。今回紹介するミツロウバームは、クリームよりも軟膏に近い、少し硬めの仕上がりなので、特に乾燥の気になる部分に塗ってみてください。

お肌の乾燥しやすい手やひじ、ひざ、かかとの他にも、リップクリームとしても使えます。ミツロウバームは、ママだけでなく、小さなお子さんにも使える万能クリームです。

材料(約20ml容器1個分)

植物オイル15ml、ミツロウ3g、容器

ミツロウ 3g

ミツロウには、精製した白色のものと未精製の黄色っぽいものがあります。未精製のミツロウには、香りや天然成分が多く残っています。小さなお子さんが使用する場合やミツロウバームに香りを付けたい時には、精製されたミツロウがよいでしょう。

植物オイル 15ml

ミツロウバームに使用する植物オイルには、酸化しにくく保湿力が高いホホバオイルや肌を柔らかくするスイートアーモンドなどがオススメです。

容器

ミツロウバームの使用期限は1カ月ほどです。小分けにして持ち歩けるサイズの容器やリップクリーム容器などが使いやすいです。

竹串

クリームをかき混ぜるのに使用します。竹串のように細いものがかき混ぜやすいです。

耐熱容器またはオイルウォーマー

ミツロウバームは直接火にかけると温度が高くなりすぎるので、耐熱容器に入れた材料を湯せんにかけて作ります。少量のバーム作りには、オイルウォーマーがあると便利です。

材料や器材は、アロマテラピー専門店やネット通販で取り扱っています。購入する時は、手作り化粧品に使用できるものを選びましょう。

ミツロウバームの作り方

  1. 耐熱容器にミツロウ植物オイルを入れ、湯せんやオイルウォーマーで溶かします。湯せんの場合は、鍋のお湯を沸騰させないように注意しましょう。

    ミツロウは、約60度で溶け始めます。さらに1分ほど温めると、完全にミツロウが溶けます。

  2. 1を容器に移して、粗熱を取ります。香りをつける時は、表面やふちの部分が白く固まり始めたら精油(1~3滴)を入れて、竹串でかき混ぜます。バームが熱い時に精油を入れると香りが飛んでしまうので、少し冷ましてから加えましょう。
  3. 容器の中の空気を机にトントンとして抜いて、そのまま冷まして、固まったら完成です。
  4. 保存方法や注意点

ミツロウバームの使い方

ミツロウバームは、固めの仕上がりなので、使う前に竹串などで、クルクルとかき混ぜると柔らかなクリーム状になります。お肌の弱い方は、事前にパッチテストなどをしてから使ってください。
のどや鼻水が気になる季節には、ユーカリ・サイプレス・オレンジの精油を1滴ずつブレンドしたミツロウバームを、耳の後ろや胸に塗ると、バームが体温で温まって、呼吸が楽になります。 また子どもの好きな香りを耳の後ろにゆっくりと塗ってあげながら、声をかけてあげましょう。リラックス出来るので、朝の登校前などにおすすめです!

ミツロウクリームで寒い季節を乗り切ろう

ミツロウバームは、ハンドクリームやリップクリーム、またヘアケアクリームなど様々な用途に使えます。また植物オイルを減らして、ハチミツやシアバターなどを加えてアレンジも可能です。ぜひナチュラルな材料で簡単に作れるミツロウバームを手作りしてみましょう!