「自分でやりたい」という自我と、甘えていたい気持ちとの間で行きつ戻りつする2〜3歳の頃。この時期に日常生活のちょっとしたことを任せるようにすると、子どもの「できる」がどんどん増えます。今回は2〜3歳児に任せることリストをまとめてみました。

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2〜3歳児の目標は「自分でできることを増やすこと」と「役割を持つこと」

2〜3歳児といえば、自我が強くなって「自分でやりたい」、「大人のまねをしたい」という欲求が強くなるお年頃。この特性を活かして、日常生活の中でできることを増やせるように関わってみましょう。

指先を細かく使う動きをたくさん経験することで、その後できることが「グン!」と増えていきます。

日常生活の中でできる指先の動きには「握る」「つまむ」「回す」「入れる」「通す」「引っ張る」などが考えられますね。細かい作業によって指先が器用になることに加えて、集中力や注意力も少しずつ身についていきます。

はさみやのり、鉛筆、おはしといった道具を使う下準備にもなりますよ。

モンテ流 2〜3歳児にまかせることリスト

身支度など、可能なことから少しずつ自分でするように習慣づけていきましょう。

自分で脱ぎ着しやすい服を用意する、おもちゃの置き場をあらかじめ決めておく、など大人が下準備をしておけば、子どもが自分でできるようになります。

簡単なお手伝いもお願いしてみましょう。

家事の中で子どもにもできることがあれば、ぜひやってもらいましょう。自分の仕事があることに子どもはとても喜びますし、「できる自分」に自信を持つようになります。

終わった後は「ありがとう、助かったよ」と声をかけましょう。

「できた!」を支えるコツ

2〜3歳の子どもたちはまだできることが少ない分、大人の手伝いが必要です。たとえば上着のファスナーを自分でできるようになるには、それなりの練習が必要です。

はじめのうちは金具を合わせているところを子どもに見せてください。子どもが嫌がらなければ、手をとって一緒に金具をとめてもいいでしょう。ファスナーを引っ張り上げる最後の部分は、かならず子どもにやってもらいます

ボタンなら、ボタンホールの近くまで持っていくのは大人が手伝ったとしても、押し込むところは子どもにやってもらうようにします。

動作の最後の部分を子どもにやってもらうことで、「できた!」という達成感を味わってもらいましょう

実際には大人が大部分を手伝っていることになりますが、子どもの上達具合によって手伝いを減らしていけばいいのです。

子どもが扱いやすいものを用意することも大人の役割です。たとえば靴なら、スリッポンやマジックテープでとめるタイプなど、子どもがひとりで履けるものを探してみましょう。

取り出しやすく片付けやすい環境を作っておけば、子どもが自分でおもちゃや道具を取り出し、終わったら元に戻すという習慣をつけることもできます。棚や箱を整理して、スッキリ収納できるように工夫します。

そもそもおもちゃ類が多すぎる場合には、使っていないものを誰かに譲ったりするのもいいかもしれませんね。

年齢と発達段階に応じて、大人の手を減らせるように工夫してみましょう!