2022年1月21日に特例承認された「5~11歳対象の新型コロナワクチン」。厚生労働省の発表を受け「あんふぁん」「ぎゅって」ではWeb会員へアンケートを実施しました。「わが子へのワクチン接種」について保護者はどう考えているのでしょうか。

「接種する」「多分接種する」39.8%、「接種しない」「多分接種しない」47.1%

「5〜11歳の子どもにワクチンを接種しますか」という問いに対し、39.8%が「接種する」「多分接種する」と回答しました。その理由として最も多かったのは「重症化が防げるから」32.3%。次いで「コロナに罹患するリスクを減らせるから」27.6%、「家族からの罹患を防げるから」(21.0%)、「家族への罹患を防げるから」(17.3%)と続きました(複数回答)。

対して「接種しない」「多分接種しない」と回答したのは、全体の約半数となる47.1%に。理由としては「体への影響が心配だから」(30.4%)、「副反応が心配だから」(27.6%)、「事例がなく、不安だから」(23.0%)、「重症化のリスクが低そうだから」(15.6%)という結果になりました(複数回答)。「接種するか分からない」人は13.1%でした。

子どものワクチン接種情報、83.0%が「足りない」

「子どもの新型コロナワクチン接種について、情報は十分だと思いますか」という問いには、83.0%の保護者が「まったく思わない」 「あまり思わない」と回答し、0~11歳の子どもを育てる多くの保護者が情報不足だと感じていることが分かりました。

 「子どもにワクチンを接種する・多分接種する」保護者でも、情報が十分だと「とても思う」「まあまあ思う」のは0.9%、「子どもにワクチン接種をしない・多分接種しない」保護者では「とても思う」「まあまあ思う」のは0.7%という結果になりました(グラフ1)。

グラフ1:「子どもの新型コロナワクチン接種について情報は十分だと思いますか」

信頼できる情報源は、1位:有識者・医師などの専門家、2位:信頼する情報はない・分からない

「新型コロナに関する情報は、何を信頼しますか」の質問に対して、1位は「有識者・医師などの専門家からの情報」で60.2%。そして「信頼する情報はない・分からない」が23.8%で2位となりました。回答者からは「医師などの専門家の意見を信頼する」(50歳・女性)という意見がある一方、「実例のデータも収集時にバイアスがかかっているかもしれないので、参考程度」(39歳・女性)や、「自分で信頼できる情報を探し続けて、総合的に判断するしかない」(45歳・女性)など、情報があふれる現代社会で本当に信頼できる情報はどれなのか、その取捨選択に迷う保護者の本音が伺える結果となりました。

グラフ2:「新型コロナに関する情報は、何を信頼しますか」

5〜11歳の新型コロナワクチン接種について、ほしい情報は「ワクチンの安全性」

アンケートで集まったコメントには、「ワクチンの安全性・必要性」について知りたいという声が多く集まりました。大人よりもワクチン接種後の人生が長いこと、体が小さいことなどから、将来的な影響について懸念する意見も目立ち、ワクチン接種について決断ができないという切実な思いが伝わりました。また、該当年齢の子どもへのワクチン接種は、本人の意思を尊重しつつも、保護者の判断によるところも大きいことから、より正確で分かりやすい情報の開示が望まれていることが浮き彫りになりました。

【子どもの新型コロナ接種について、ほしい情報】

※アンケート結果より、一部抜粋

【調査概要】期間:2022.1.22~1.24 「あんふぁんWeb」「ぎゅってWeb」会員、こどもりびんぐアンケート会員に対しWebで調査を実施

【回答者プロフィール】対象:0〜11歳の子どもを持つ全国の保護者967人 ※データは小数点2位以下四捨五入