時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも、毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは「いのちのスープの作り方」について。

いのちのスープ

「ファイトケミカル(フィトケミカル)」という言葉を聞いたことがありますか。もともとは植物が外的要因から身を守るために作り出す、色素、香り、辛味、粘りなどの成分のことですが、免疫アップが注目される昨今とても注目を集めています。

中でもポリフェノールやカロテノイド(カロテン)などはよく耳にすると思います。そしてファイトケミカルを簡単にとる方法として、ハーバード大学で研究していた日本人医師が考案した「ファイトケミカルスープ」が、「いのちのスープ」と呼ばれて紹介されています。

野菜に含まれる成分を効率的に摂取するにはスープが最も適しているそうです。難解に感じるこのスープ、実は作るのがとても簡単で、子どもにも大人にも飲みやすく、保存しやすいので大変オススメです。

今回は子どもの手先を鍛えつつ、免疫アップに役立ちそうなこのスープを紹介していきます。子ども用の包丁がなければ、小さい包丁かフルーツナイフを使いましょう。

材料は、タマネギ、ニンジン、キャベツ、カボチャ、そして水。

4種類の野菜を鍋に入れ、水を加えてただ煮込むだけ。お茶パックに入れたタマネギの皮は飲む前に取り出します。そして、食事の初めにまずスープを飲むのが良いのだそうです。

味が足りなければ塩こしょう、カレー粉、ハーブ類を加えてもおいしいですし、離乳食ならハンドミキサーなどで潰せばポタージュになります。鶏肉、白身魚、卵などを加えれば一品料理として、味噌(白味噌がおすすめ)を溶けば、野菜の出汁で優しい味の味噌汁になります。

うれしいのは冷凍保存ができることです。たくさん煮込んでスクリュー容器に小分けにしておけば、毎日少しずつ摂れるので助かりますね。作った感想は、とにかくやさしい味で心身が疲れているときにも飲みやすく、元気が湧く感じがします。

いつもある材料で良いですし、かぼちゃのスライスした物を買えば、野菜の下準備も苦にならず、煮込むのもテクニックが要らないので、いつも多めに作って家族や高齢の親に飲んで貰って元気いっぱい!

風邪も引きにくいと思いますので、教室に来る子ども達にもすすめています。食育のワークができないご時世ですが、いつかまた子ども達と一緒にこのスープを作りたいと思っています。