女性管理職が3割なら、主夫も3割に!壮大な野望の元に集まったフツーの主夫たちが語る「秘密結社主夫の友コラム~ぼくらの言い分~」。今回の担当は中2の長女と年長の次女を子育て中の杉山ジョージさん。
いきなり物騒なタイトルですみません(汗)こんにちは。秘密結社「主夫の友」の広報、杉山ジョージです。
中2の長女と年長の次女を子育て中の兼業主夫で放送作家をしています。この生活ももう8年。
博多華丸さんが、漫才の中で「よその子とゴーヤは育つのが早い」と言っていますが、まあ自分の子どもたちだって育つのが早いと感じまくっています。
気が付けば、プリキュアに夢中だった長女も思春期になり、今はSexy Zoneに夢中。来年の春には次女も小学生。まだランドセルを背負う姿が想像できませんが、通りで自分も妻も年をとるわけだ、なんて思う今日この頃です。
抱っこは何歳までできるんだろう?
とてつもないスピードで成長していく中では、もちろん毎日いろんなことが起こるし、それを迎え撃つ親側もいつも同じようには接することができません。
パパ、抱っこ!
なんて言われたって徹夜明けだったり、原稿の締め切り前だったりすると断りたくなるわけです。というか、実際に断ります。だって本当に無理なときは無理なんだもの。ごめん。
そんなときに考えてしまうわけです。
いつまで、この娘を抱っこできるんだろう?
男の子も女の子もいつかは抱っこをしなくなります。というか、させてもらえなくなるし、物理的に重すぎて無理になることもあるでしょう。
まだ子どもが小さいうちは想像できないことかもしれないのですが、実際、よーく考えてみると明日から抱っこできなくなる可能性だってあるんです。
後悔しないために決めたこと。
あまりネガティブなことを考える方ではないですが、思慮深い方ではないので、正直後悔することは多いです。あのときこうしていれば…。なんで、あれをやらなかったんだろう…。
40年以上も生きているわけでそんなことは数え上げればきりがありません。13年ちょっとのパパ歴の中でももちろんたくさんの後悔があります。
頑張って食べさせ過ぎて娘が戻したこと、ブランコで強く押しすぎて娘が落ちてしまったこと、本当は悪くないのに激ギレしてしまったこと、あーもう思い出したくありません。
でも、本当にこんな後悔すら明日にはできなくなる可能性があるんです。
大病を患ったり、交通事故に遭ったり、何かの事件に巻き込まれたり、災害が起こったり。しかもそれは自分だけでなく、妻にも娘たちにも当てはまるわけです。
ずっとそんなことを考えているとおちおち仕事にも行けなくなってしまうので、僕なりに基準を決めました。
もしも明日自分が死んだら、後悔するかどうか?
特に子どもたちに何かを要求されたときは、それを考える基準にしているんです。
基準ができて楽になった
子どもたちに頼まれて「無理」まではいかないけど「ちょっと面倒だな」と思うことってありますよね。さっき挙げた「抱っこ」もそうだし、状況によっては「お風呂入ろう」と言われてそう感じることもあります。
もしも明日コレができない状況になったときに自分は後悔しないだろうか?
そう考えた上で断ると罪悪感がかなり軽減されます。一方で、そう考えたときにじゃあちょっとだけでも応えようと思うことも非常に多いです。
当然、要求にこたえてもらうのは子どもにとってうれしいことだし、応えているからこそ断ったときもわかってくれる、はずです。大事なことはその判断に自信が持てるか?ではないでしょうか。
僕の父は15年前に60歳で亡くなりました。うちの娘たちは父に会っていません。6年ほど闘病生活があったので、それほど急ではなかったのですが年齢が若かったために、葬式などでは「さぞ、無念だったでしょうね」とたくさんの人に言われました。
でも、息子の僕からすると、そんなに無念だったのかな?と思ったりするのです。
僕とは違って、終わったことをクヨクヨ考えるようなタイプではなかったと思うのです。もちろん、まったく無念ではなかったかというとそうでもないとは想像します。でも、父だったら、その運命をドシッと受け入れたのかなと。
今でも父が大好きで、尊敬しています。父のようになりたい気持ちは強いです。子育てのことを相談できなかったことは本当に残念ですが、それも運命だったのかもしれません。
ちゃんと自分で考えろ、と父が言っているような気がします。
僕は、娘たちはもちろん、妻にも後悔しない姿をなるべく見せたいのです。まあ、とは言っても明日死んだら後悔しちゃうだろうなぁ。
ちなみに、長女は中2ですが、まだ抱っこをせがまれます(笑)。まだまだ先は長いと信じて、頑張ります!