日本の保活問題よりも深刻な台湾の小学校問題

2〜3月頃、保育園の結果通知が届く自治体も多いと思いますが、安心している人やどうしようかと絶望に暮れている人もいると思います…。私も本帰国後の保活で苦労しました。(結局、長女は延長保育なしの幼稚園+ファミサポで卒園までの数カ月乗り切りました)

小学校はみんな近くの学校に入れるのに、どうして未就学児はその仕組みができないのだろうかと『保育園義務教育化/古市憲寿』を一気読みしたりもしました。この保活問題…、実は台湾では、もっと深刻な小学校問題として起こっているのです。

目の前にあるのに

まず前提として、台湾の小学校も日本と同様に6年間あり、義務教育の一部になっています。そしてどの小学校に通うかは、基本的には日本と同じように住所によって学区がわかれています。

しかし公立小学校の中にも人気の学校というものがあり、人気の学校は、定員オーバーとなると例え学区内でも、入学不可となってしまいます。日本でもその年の児童数に応じて、振り分け調整をすることもありますが、台湾の場合は自分で動く必要があります。

“6年以上、該当学区に住んでいないと入学できない”といった条件がある場合、就学前に引っ越したり、親や親戚にお願いして住所を借りる親もいます。

実際に私の友人も目の前に小学校があり、そこに入れるものと思っていたのですが、いざ入学準備を進めようとしたところ、「ここは人気だから6年以上住んでいないとまず入れないよ~」と言われてしまい困った事態に。

そんな友人に残された選択肢は、“引っ越すか、車をもう一台買って友人が送迎するか”の2択で、後者を選択しました。(台湾では、登下校は基本的に保護者が送迎する)

また別の友人も、近くの人気公立小学校に入れるか難しく、ギリギリまで順番待ちをしていました。並行して私立も申し込みしていましたが、入学金の振込期限直前に公立小学校に入れることとなったそうです。

その話を聞いていると、6年間という長い小学校生活に向けた“小活”をしなくてもいい日本は、ちょっぴりありがたいのかもとも思いました…。

でも、保活問題や学童問題は山積み!!なんとかしたぁぁい!

イラスト

中庭さん

北陸出身のインテリアコーディネーター。仕事の傍ら、趣味でイラストを描き続けている。イベントや小物作成の依頼にも対応。二児の母。Instagram:@nakaniwanimo

台湾在住5歳と2歳女の子のママ

nimo*さん

岐阜県出身の姉妹の母。夫の転勤に伴い、17年秋より22年秋まで子連れで台湾生活を過ごす。趣味は、工場見学で国内外問わず、その魅力に魅了されている。Instagram:@nimo_ff >その他記事はこちらから