子どもが言うことを聞かないのは、ネガティブワードで伝えているからかもしれません。人は誰しも命令や罰の言葉で何かをさせられるのはいやなもの。これは子どもであっても同じです。ではどうしたらいいのか、解決法を紹介します。

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ネガティブワードの影響

「ダメ」「ばか」「うるさい」「嫌い」「いいかげんにしなさい!」など勢いでつい言ってしまったり、悪気なく使っている言葉が子どもの心に傷を残してしまったり、やる気や自信を奪ってしまったりすることがあります。

ネガティブワードには、どのような影響があるのでしょうか?

では、このような影響を与えずに親の気持ちが伝わるようにするには、どうしたらよいのでしょうか?

ポジティブワードに言い換える

否定的な言葉を肯定的な言葉に言い換えてみましょう。最初は難しいかもしれませんが、「○○の反対語は何だろう?」「見方を変えたらどんな言葉で表現できるかな」「なんて言ったら伝わりやすいかな」などと一呼吸おいてから話し始めるといいかもしれませんね。

【否定】
×「うるさい!」
○「こびとさんみたいに小さい声にしよう」

【侮辱】
×「こんなこともできないの?」
○「ここまでひとりでできたんだね!がんばったね!」

否定や侮辱は子どもの自己肯定感を下げることにつながってしまいます。できていないことに注目するのではなく、できていることやその過程を認めてあげると、次もがんばってみようかなという気持ちが生まれてきます。

してほしいことを肯定的に伝える

命令や罰の言葉で何かをさせようとすると、「やだ」「やらない!」などと反発されることが多いですよね。人は誰しも強制的に何かをさせられるのはいやなもの。これは子どもであっても同じなのです。

【命令】
×「早く準備して!」
○「洋服に着替えよう」

【罰を与える】
×「帰らないなら置いていくよ」
○「おうちに行こうね」

「早く準備して!」と言われても何をしたらいいのかわからないので、1つの行動に絞って具体的に示してあげましょう。「○○しないと、△△になるよ」は、うらみや恐怖心を抱かせてしまいます。してほしい行動をわかりやすく具体的に伝えることで、子どもはどう行動すればいいのかがわかります。

このように、ネガティブな言葉でも見方を変えるとポジティブな言葉に言い換えることができます。肯定的な言葉のシャワーを降り注いで、子どものやる気を引き出していきましょう。