子どもを叱ったとき、ふざけてちっとも反省しないとイラっとしますよね。その態度を叱ると言い訳をしたり笑ってごまかしたり…しっかり話を聞いてほしいのに、なぜそのような態度をとるのでしょう。ちゃんと反省してもらうにはどうしたらよいのでしょうか?

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叱られたときにヘラヘラしてしまう理由

人前で叱られるのが恥ずかしいから

周りに人がいるときに叱られると、その姿を見られて恥ずかしいと感じることがあります。「みんなの前で叱られるなんて恥ずかしい」という照れ隠しから、ヘラヘラと笑ってごまかしてしまうのです。

恥ずかしいという気持ちは、子どもの自尊心が育っているということ。できるだけ人前で叱ることを避けて、自尊心を傷つけないようにしましょう。

自分を守ろうとする防衛本能

人はストレスや恐怖を感じたときに、無意識にわが身を守ろうとする行動をとります。叱られてもふざけてしまうのは、「叱られて怖い」という気持ちをなんとか落ち着かせて、自分を守ろうとする防衛本能なのです。

これは、今までは叱られると泣いていた子どもが、「自分で気持ちを落ち着かせることができるようになった」という成長の証でもあります。とはいえ、ちっとも反省しないようでは困るということもありますよね。どのようにしたら、しっかり反省できる子になるのでしょうか?

子どもが反省しないときの対応法

いきなり叱らない

「なんでそんなことするの!」といきなり叱られると、防衛本能が働いて、子どもは自分を守るために言い訳をしたりうそをついたりします。これでは叱っても反省が見られなくなってしまいます。叱られる恐怖を取り除けば、このような態度を取ることも少なくなってきます。

子どもの言い分を聞く

「お母さんはわかっているよ」と理解を示しながら、子どもの話をよく聞いてあげましょう。叱られる心配がないとわかれば、子どもも素直に話してくれます。言い分を聞いて子どもの気持ちが落ち着けば、心に余裕が生まれて反省することができるようになります。

なぜいけないのかをやさしく教える

「怒らないからお母さんの話をちゃんと聞いてね」と心を傷つけないことを約束して、「なぜそれがいけないことなのか」をやさしく教えてあげましょう。親は叱りながらしつけをしてしまいがちですが、それでは子どもの心には届きません。

「遊びながら食べることがなぜよくないのか」「人を叩くことがなぜいけないのか」などをやさしく教えてあげることで、反省してくれることも多いものです。

叱ったときにヘラヘラとふざけてしまうのには、子どもなりの理由があります。子どもは話を聞いてもらうことで心が落ち着き、親の話も素直に聞けるようになります。心に余裕が持てれば、反省できるようになっていきますよ。