環境が変わる新学期は、何かと気持ちが不安定になる子も多いと思います。そんな不安定な気持ちを解消し、楽しく新学期を迎えるために親ができる3つのことを紹介します。
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悩みを抱えた子どもに見られる行動
子どもに次のような行動がみられる場合、もしかしたら新学期を迎えることに不安を感じているのかもしれません。子どもの様子をよく見てみましょう。
- よく甘えるようになった
- 親から離れようとしない、やけにべったりしてくる
- 泣くことが多くなった
- イライラして怒りっぽい
- 表情が暗い、無口になった
- 今までよりはしゃぐことが増えた
- 言うことをきかなくなった、わがままになった
では、新学期を迎える子どもたちが抱える悩みとは、どのようなものがあるのでしょうか。
新学期を迎える子どもたちが抱えやすい悩みとは
初めて保育園や学校に通う場合の悩み
子どもは、親が思っているよりも生活や環境の変化に敏感です。家とは違って、未知の世界である保育園や学校がどのようなところなのか不安でいっぱいになったり、新しく出会う先生や友だちとうまくやっていけるのか心配になることもあるでしょう。
初めて保育園に通う場合は、いつも一緒にいた親と離れることで不安を感じたり、初めて学校に通う場合は、勉強について不安を感じているのかもしれません。
1つ上の学年に進級する場合の悩み
前の学年の環境から、新しい学年への環境になじめなかったり、変化についていけなくなったりすることがあります。また、今まで友だち関係で何らかの不安を抱えていた場合は、その不安がよみがえってくることもあります。
では、子どもの不安を少しでも解消して新学期を楽しく迎えられるようにするために、親にできることはあるのでしょうか。
子どもの不安を解消するために親ができる3つのこと
1.子どもの話をよく聴く
子どもが何か不安や悩みを言ってきたら、その話をよく聴いて共感してあげましょう。親の意見や考えをできるだけ言わずに「聴くに徹する」のがポイントです。親にしっかり話を聞いてもらえたら、それだけで心が落ち着いてきます。
2.体の調子を整える
どんなときでも体が基本です。体の調子が悪いと、登園・登校する気力が出なくなってしまいます。子どもが元気に園や学校に通えるように、健康管理にも気を配ってあげましょう。体の調子を整えるビタミンやミネラルを多く含む食事でたっぷりと栄養を摂り、新学期に備えましょう。
3.園や学校生活で必要なことを親子で練習する
生活面において、入園前や入学前にできるようになっておくと助けになることがいくつかあります。たとえば、
- あいさつができる
- 「はい」と大きな声で返事ができる
- 自分の名前をはっきり言える
- わからないことがあったら質問ができる
などです。これ以外にも何か心配事を訴えてきたら、親子で一緒に楽しみながら練習してみましょう。できるようになれば自信もついて、不安も解消されていくかもしれません。
新学期が近づくにつれて子どもの様子がいつもと違ってきたら、その変化や不安定な気持ちにいち早く気づいてあげることが大切です。話を聴いたり、一緒に練習して準備をしておくことで、少しでも不安を解消してあげましょう。