子どもが泣くとママはネガティブに捉えがちですが、子どもは泣いて大きくなるもの。泣きたいときに泣き、素直に感情表現することは、成長過程でとても大事なのです。では、ママはどう関わっていけばよいのか、臨床心理士の植松紀子さんに話を聞きました。

お話を聞いたのは

植松紀子さん( 臨床心理士 )

日本大学講師。「植松メンタルヘルス・ルーム」主宰。清瀬市教育委員。武蔵野赤十字病院、神奈川県内の児童相談所や教育委員会指導課、「こどもの城」小児保健部での勤務を経て、現在はアドバイザーとしてさまざまな保育園や幼稚園を回り指導を行う

子どもの「泣き」に罪悪感を持たないで

一概に「泣く」といっても、子どもの年齢によって意味や理由はさまざまですが、どの成長過程においても大事な感情表現であることに違いはありません。

大切なのは「子どもが泣くことに、ママは罪悪感を持たなくていい」ということ。特に幼児期では、泣くことで自分の気持ちを放出し、泣くことで刺激を受けて、さらに泣くこともあります。

そんなとき、ママは「悲しいんだね」「イヤだったね」と共感してあげたり、「気が済むまで泣いていいよ」と言ってあげましょう。

怒ったり、物を与えるのはNG!そっと見守ってあげましょう

泣きやまないからと怒るのはNG。もしママがイライラしてしまうようなら、「ちょっと向こうに行くよ」と別室に移るなど、少し子どもから離れましょう。

また、物を与えて「これをあげるから泣きやみなさい」と言うのはよくありません。「泣けばママは何でもしてくれる」と思わせてはダメ。泣いたら自分の要求が通ってしまうと、泣くことで大人をコントロールしようとするようになります。

泣いているときはそっと見守り、泣きやんだら一緒に遊んであげましょう。特に3歳までは愛着形成の時期なので、一緒に遊ぶことが心の栄養につながります。

忙しければ一緒にお絵描きを5分するだけでも大丈夫。子どもは泣いて強い子に育ちます。心身ともに成長過程を見守っていきましょう。

感情を爆発させて泣くことは大切な経験に

感情を爆発させて泣くことは大切な経験。子どもは泣きながら成長していきます。だから、ママは子どもが泣くことに罪悪感を持つ必要はないのです。

逆に「泣けば何でもやってあげる親」にはならないで。ダメなことはダメと言い、泣いてしまったら放っておく勇気も必要です。そうすれば、泣いても自分でちゃんと泣きやむことができる子になっていけるでしょう。

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