毎日本当にお疲れさまです。本でも読んで、少しだけ心の小旅行を楽しんでみませんか?分厚い本なんて読んでる暇ないかも…?でも、全部読まなくても大丈夫。面白い主張、心を動かす場面、人生を生きていくヒントになる名文をぎゅっとまとめて紹介します。

questionあなたはこんな悩みを抱えていませんか?

1つでも当てはまった人に教えたい本がこちら。

それでは具体的な中身を、ぎゅっとまとめてご紹介。

questionなぜ「ひとりぼっちの時間」が大切なの?

なんて疑問、子育てママならわざわざ浮かぶまでもないかもしれません。ひとりの時間は大切ですよね。しかし、子育てママのみならず、現代はいつでもどこでも誰とでも繋がれる時代。

その分、周りを引かせない高度で繊細なコミュニケーションスキルが求められている、と精神科医である筆者の名越康文さんは指摘します。

改めて観察してみると、「普通に人生を送る」だけで疲れ果ててしまっても、まったく不思議ではないくらい、高度で繊細なバランス感覚が求められる社会に私たちは生きているということに気づかされます。

そして、誰とでも繋がれるその便利さが、私たちの胸の奥底の虚しさを癒してくれるというより、むしろ深めているのではないか、と。その虚しさから脱却するための「ひとりぼっちの時間」なんですね。

ひとりになる時間なんてない!

この本を手に取った時、0歳2歳の育児中だった私が思ったのはこれ。トイレすら安息の地にならない日々で、どこに「ひとりぼっちの時間」があるの?と思ったものです。

そう言いながら、片手には常にスマホ。頭の中はSNSで知った友達の近況への羨望でいっぱい。孤独を感じながら、たとえ子どもが寝ていても、子どもと離れる時間があっても、ちゃんと「ひとりぼっち」にはなれていなかったんだと思います。

家族、友人、仕事仲間、もっと大きな世間の一員としての自分。自分の心は常に「群れ」の中にあって、その価値観に縛られて、疲弊していっていったのだ、と今ならわかります。

群れの内側で失われた人生の活力は、群れの外で充電する。

これは自分の人生を充実させる鉄則だ、と名越さんは言います。「さあ活力を取り戻そう!」…って具体的に何をすればいいの?

「ひとりぼっち時間」の過ごし方

本書で触れられた中で、「これなら子育てママでもできそう!」と、個人的に思ったことを挙げてみます。

「えっ最後の何?」って思いますよね(笑)本書ではひとりになって心を明るくする、さわやかな気持ちを自分の「心の基準点」にすることを推奨しているのですが、そのための方法のひとつなのです。だまされたと思ってやってみてください。

question大きな木に抱きつく方法は?

  1. 幹が太くて枝ぶりが立派な木を見つける
  2. 木の幹を抱きかかえるようにして触れる
  3. そのまま目を閉じて深呼吸

自分の中の怒りや不安といった、暗い気持ちが木を通して、空気中に散っていくイメージを持てたら大成功。怪しまれないためにも、さわやかさを高めるためにも、できれば早朝がいいでしょう。

外出が可能なら、仕事のお昼休みなんかもいいかもしれませんね。同僚の人に見つからないように気をつけて!私は近所にひいきにしている松の木があります。もうすぐ引っ越す予定なので、新天地でも探さないと。

本書には「怒り」の手放し方や才能の伸ばし方など、子育てに活かせる考え方もつづられています。語り口も柔らかく、文章がわかりやすいことから、自己啓発系の本が苦手な方でも読みやすい一書だと思います。ぜひ「ひとりぼっち時間」のお供にどうぞ。