静かにしてほしいときなど、つい子どもに渡しがちなスマートフォンですが、WHOが″スマホ普及などによる「ゲーム依存」を疾病として定義する見通しである”と発表するなど、子どものスマホ依存を不安視する声も。子どもとスマホのいい関係を探ります。
お話を聞いたのは
- 遠藤利彦さん( 東京大学大学院教授 )
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専門は発達心理学。子どもの愛着関係の形成や社会性の発達に関する研究を行う。NHK Eテレ「すくすく子育て」では幼児期のスマホ利用の注意点を解説。共著に「よくわかる情動発達」(ミネルヴァ書房)
みんな、どれくらいスマホを使わせている?
お子さんにスマホを使わせたことはありますか?(通話を除く)
スマホはどのくらい使っていますか?
お子さんはどんなことにスマホを使っていますか?
お子さんに使わせる時のルールは?
わが家のマイルール
- お片付けできたら1回などご褒美として使用。ご褒美なのでごねない。(東京都/32歳)
- タイマーをセットして鳴ったら終了! 守れなかったら次はナシと話す。(埼玉県/36歳)
スマホとの上手な付き合い方5カ条
1.遊びの一部としてスマホを使う
ごっこ遊びや絵本を読むなど、子どもに必要な本来の遊びを妨げないことが大事。スマホは、あくまでも遊びの中の一つとして取り入れるなら問題はなし。
2.子ども一人では使わせない
スマホは映像や音が流れたりと、子どもにとって刺激が強いもの。依存性が高く一気にのめり込んでしまうので、基本的に誰かと会話しながら使わせるようにしましょう。
3.子どもの手の届く場所に置かない
実際に、親が寝ている間に幼児がスマホを朝まで見ていた、という事例も発生しています。子どもが勝手にスマホをいじることがないように、手の届かない場所に置くことが大事。
4.ママがスマホを使う時は理由を話す
子どもの前で、ママがずっと無言でスマホをいじっていたら示しがつかない場合も。「電車の時刻を調べるね」や「パパに連絡するね」など、スマホを使う理由を知らせるとベター。
5.生活習慣が崩れない範囲にとどめる
「○分になったらやめる」など、ルールや約束を決めて使わせるようにしましょう。生活に支障が出ないようにするのは大前提。守れないならしばらく使用禁止も検討。