2017.05.15
「仕事と子育てで毎日手一杯で、家事がおろそかになってしまう...。みんなはどうしているの?」 そんな働くママの疑問に答えるべく、時短家事のプロ・本間朝子さんから掃除の時間を短縮できるカジタンテクニックを教えてもらいました。
お話を聞いたのは
※この記事は、2016年12月発行の「あんふぁんぷらす 年末年始号」に掲載した記事を再編集したものです
index目次
掃除しやすさが決め手。「環境づくりのテクニック」
汚れやすいところに掃除グッズを置く
掃除は準備をして始めるまでがおっくうなもの。そこで、部屋の隅にフロアモップ、洗面台にスポンジ、食卓にウエットティッシュなど、手が届く場所に掃除グッズを置いておきます。
汚れが気になったらパパッと掃除すればOK。道具を準備する手間も省けます。
家具の配置を掃除しやすく調整する
壁と家具の間などの隙間にはホコリがたまりがち。家具の配置は、隙間の幅を掃除機やフロアモップのヘッド部分が入るように調整しておくとベストです。それが難しい場合は、隙間の幅に合う掃除グッズを探してみましょう。
また、新たに家具を購入するときは、キャスター付きなどで移動しやすいものを選ぶと、掃除がラクになります。
まとめてスタンバイすれば効率アップ
フロアモップのシートは5~6枚重ねてセットしておきましょう。使ったら1枚外せばOK。装着の手間が週1回で済みます。ゴミ袋もゴミ箱に数枚重ねてセットしておけば、取り替えがスピーディーに。
拭き掃除をするときは、雑巾を数枚濡らして絞っておきます。1枚で汚れた都度洗うよりも、全部拭き終わってからまとめて洗って干す方が時短になります。
まずは散らかりにくい環境に
掃除が苦手な人は、まず収納を見直してみましょう。よく散らかる物は、しまう定位置が決まっていなかったり、決まっていても使う場所から遠かったり、出し入れがしづらく収納されていませんか? そうなるとついテーブルや床に物を置いてしまい、掃除が余計に面倒に…。
収納は物の種類にこだわらず、使う場所を基準に決めるのがコツ。掃除道具も1カ所にまとめず、複数用意して使う場所ごとに置く方が機能的です。
掃除の手間を軽くする「汚れ予防のテクニック」
シンクは水のバリアで汚れにくくする
シンクは使う前に水をかけておくと、水がバリケードになって汚れが付きにくくなります。また、シンクの排水バスケットは汚れやすく掃除も面倒なので、なるべく野菜くずや食器の汚れは取り除き、流さないように心掛けて。
排水バスケットは、ステンレス製のパンチング(水玉状に穴が開いている)タイプが掃除しやすいのでおすすめです。
フロアモップは朝起きたらすぐかける
掃除する時間は、夜の間に落ちてきたホコリが積もっている朝がベスト。家族が活動している間はホコリが絶えず舞っているので、掃除してもまたすぐにホコリが落ちてしまいます。
寝室にフロアモップを置いておき、朝起きたら、寝室→洗面所→りビング→キッチンなどと、移動しながらモップをかけていくと、効率よく掃除できます。
窓の結露は台所用洗剤で予防
結露はカビの原因になりますが、「毎朝、窓拭きなんて無理!」というママが多いはず。そこで、週に1度の結露対策を。
水200mlに台所用洗剤大さじ1強を混ぜたものを布に含ませて窓に塗り、そのあと乾いた布で拭き取りましょう。洗剤の界面活性剤によって、水滴ができにくくなります。
また、窓辺に観葉植物や水槽を置くと結露しやすくなるので遠ざけて。
コツを押さえてスッキリ!「しつこい汚れを落とすテクニック」
油汚れは重曹とお湯で落とす
ガス台や換気扇の油汚れは、イソップ童話『北風と太陽』の「北風」のように力ずくではなかなか落ちません。「太陽」のようにじっくり、重曹や油汚れ用の洗剤を溶かした約40℃のお湯に20分ほど浸けて、油が緩んだところを軽くこするとラクに落とせます。
カビにはカビ取り剤とキッチンペーパー
浴室のカビは、まずカビの上に付いた皮脂汚れやせっけんカスを浴室用洗剤で落とし、水気を拭き取ります。カビ取り剤をかけたらキッチンペーパーで湿布。10分待って流し、落ちなければ数回繰り返します。カビ取り剤は古くなって塩素の臭いが弱まると効果も弱まるので、定期的に買い替えを。
また、カビの菌糸は50℃以上で死滅するので、週に一度、湯温50℃のシャワーを浴室全体にかけるとカビ予防になります。
※高温なのでやけどに注意
お風呂の鏡のウロコはクエン酸で落とす
お風呂の鏡に付いたウロコ状の汚れは、クエン酸パックで落とします。鏡にクエン酸水(水200ml+クエン酸小さじ1)を吹きかけてラップをし、半日置いて汚れが緩んだら、固く絞った布で拭き取り、さらに乾いた布で磨いてください。
ウロコ汚れを落とすのは手間が掛かるので、一旦きれいにしたらキープしたいもの。浴室のそばに水切りワイパーを置いておき、入浴後に水気をしっかり取って、汚れを防ぎましょう。
掃除のワザだけではなく、環境づくりにも配慮するのがプロの時短テクニック。働くママのみなさん、ぜひまねしてみてください!