ワーママが働きやすい企業の制度や、活躍できる取り組みを担当者に聞く「突撃!キラママオフィス」。今回は、リクルート マーケティング パートナ―ズの山田和秀さん(企画統括室経営管理部)に「育ボスブートキャンプ」についてお話を聞きました。

4日間、パパ・ママに変身

「育ボスブートキャンプ」は、社内の子育て真っ最中の家庭でマネジャーが家事や子育てを体験し、社会の多様性の理解促進を図る取り組みです。

事前に育児の基本を学んだら、マネジャーが2人1組で4日間体験。17時に退社し、子どものお迎え、買い物、料理、お風呂、宿題のチェック、寝かし付けなど全て行います。

初日は緊張していた子どもも、慣れてくると次第に元気に遊びまわったり、わがままを言ったり。家事以上に対応が大変だそうです(笑)。

従業員が帰宅したら、1日の様子を報告。家事の方法や、子どもがぐずったときの対応など、アドバイスを受けることで立場が逆転するのも面白いです。

マネジャー2人が従業員の子どもと一緒に餃子作り
遊びの時間も大切な育児

マネジャーの意識が変化

体験したマネジャーからは「ママの大変さは想像以上。家庭生活に触れることで、“生活”があっての“仕事”だと気付かされた。これまでは従業員を表面的にしか理解できていなかったが、家族や生活を見ることで接し方が変わった」と取り組みの良さを実感。従業員を部下ではなく“一人の人間”として考えるようになったといいます。

一方、従業員側もマネジャーの変化を感じ、「“言っても分からないだろう”と我慢していた本音も打ち明けられるように。指示の言葉も心に響くようになり、理解者が増えたと感じる」と好評です。

また、当社が発行する雑誌の読者は20~40代の女性が中心。読者の生活環境や気持ちの理解にもつながり、雑誌作りの強みにもなります。

2016年にスタートしたこの取り組みは、首都圏・北海道・名古屋など全国に拡大しています。グループ全体の働き方改革に繋がるのが夢ですね。