季節の変わり目で、保育園でも鼻水が出始める子どもが増えてきました。つい放置しがちな鼻症状ですが、実は子どもは口で呼吸するのが苦手。鼻水・鼻づまりは、大人以上にツライもの。様子を見ていい鼻水や悪い鼻水、また病院のかかり方について紹介します。

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小さな子どもほど要注意

鼻水・鼻づまりは、子どもにはよくある症状ですよね。保育園に通っている子どもは、他の子どもとの接触も多く、良くなったと思ったらまたズルズルと、繰り返すことも珍しくありません。

「いつものこと」と、軽く見てしまいがちな鼻水。しかし、鼻水がうまく身体の外に出ていかないと、感染症などの病気につながることも。特に、まだ鼻が上手にかめない3歳ぐらいまでの子どもは、大人がケアしてあげる必要があります。

様子を見ていい鼻水、悪い鼻水

子どもの鼻水の色や粘度をよく観察しましょう。透明でサラサラした、よく言う「水っぱな」で熱や食欲に問題がなければ、様子を見て良いでしょう。

逆に、黄色や緑色でドロドロとした鼻水であれば、早めに通院しましょう。鼻と耳はつながっており、耳に細菌が入ると、中耳炎や副鼻腔炎を起こすことがあります。

耳鼻科か小児科か迷ったら

子どもを病院に行かせるとき、小児科に行くか、耳鼻科に行くか迷ってしまいますよね。子どもの様子をよく知っている、かかりつけの病院があれば、それが一番です。

小児科は子どもの病気の専門であり、鼻水以外の症状も診てもらえます。また、耳鼻科は耳・鼻・のどの処置をしてもらえるのが、利点でもあります。

私は保育園の保護者には、以下のようにお伝えしています。

  • 鼻水だけではなく、他の症状(咳、発熱、発疹など)も伴っているなら、小児科へ
  • 鼻水、鼻づまりが長引いている、または繰り返している。中耳炎になりやすいなら、耳鼻科へ

おうちでは…

鼻水は、身体からバイ菌を出そうとする、自然な現象です。放っておくと固まって、カピカピになり取れにくくなるため、拭かれるのを嫌がるようになります。こまめにやさしく拭き取ってあげましょう。保育園でも、保育士は子どもの鼻水拭きに大忙しです。

  • 1歳を過ぎ、意思疎通が取れるようになってきたら「お鼻、拭こうね。」と、ティッシュを持ってきてもらったり、自分で拭かせてみたりしましょう。鼻を拭かれるのに、慣れることが大切です。鼻水が固まってしまったら、お湯で濡らしたタオルで、ふやかして取ってあげましょう。
  • 2歳頃になると「お鼻チーン」と、鼻かみの練習をしてみましょう。このとき勢いよくかんでしまうと、耳へのトラブルにつながるため「片方ずつ、やさしく」がポイントです。鼻がかめるようになると、奥の鼻水まで取れるため、拭くより断然効果的です。

また、鼻周りはクリームなどで、十分に保湿しましょう。鼻水で失われた水分は、補ってあげてくださいね。ちなみに、鼻づまりはお風呂や加湿器で鼻粘膜を潤すと、楽になることがあります。入浴は血液循環を良くし、粘膜の腫れを引かせる効果も期待できます。

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しゅばぶさん

6歳と1歳、やんちゃな男の子たちのママをしています。仕事は保育園の看護師をしています。美味しいパンとおしゃれなカフェ探しが大好きです。

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