2018.11.27 / 2018.12.19
子どもは何かと叱られることが多いもの。でも親に四六時中ガミガミ言われていたら、親子共々疲れきってしまいます。そこで「叱る必要があるとき」と「上手な叱り方」をご紹介します。この方法で、ガミガミママにさよならしましょう。
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ガミガミしすぎは効果なし
「子どもを叱ることが多すぎてストレスがたまってしまう」ということはありませんか?「叱る」というのは、意外とエネルギーがいりますよね。
親は、「子どもが何か困ったことをしたとき」や「言うことを聞かないとき」などに子どもを叱りますが、こんな言葉をかけがちです。
- ○○しなさい!
- ちゃんとして
- ダメでしょ、何やってるの!
- いいかげんにしなさい。何度言ったらわかるの?
でも、このような言葉をかけても実際にはあまり効果がなく、叱る回数だけが増えていくということもしばしば。これでは余計に疲れちゃいますよね。
実は「子どもを叱る必要があるとき」というのは、そんなに多くはないのです。
叱る必要がある2つの場面
子どもを「叱る」とは、子どもに学んでほしい社会のルールやマナーを教えるために、注意やアドバイスをすること。
でも、子どもと一緒に過ごしていると、何かと叱ることが多いのが現実。ただ、親から四六時中ガミガミと叱られていたら、子どもだってウンザリして聞く耳をもたなくなってしまいます。
また、叱られることに慣れてしまって、本当にわかってほしいときに、その大切さが伝わらなくなってしまうことも。ですから、叱る回数は少ないに越したことはありません。
本当に子どもを叱る必要があるのは、危険なことをしたときと、人に迷惑をかけたときの2つです。
危険なことをしたとき
「道路に飛び出す」などの命にかかわることや、「ハサミを振り回す」などのケガをしそうな行動をしたときに注意します。
子どもは何がどのくらい危険であるかをわからないので、危険な行動をするたびにしっかりと教えていく必要があります。
人に迷惑をかけたとき
「公共の場で大声を出す」「電車の中で走り回る」など、人に迷惑をかけるような行動をしたときには、そのつど社会のルールやマナーを教えます。「友だちをたたく」「死ねと言う」など、人の心や体を傷つけるような行動も必ず注意します。
では、具体的にどのように叱るのがよいのでしょう。
上手な叱り方
クドクドと長い時間叱っていてもあまり効果はありません。叱るときは、短い時間でわかりやすく伝えましょう。次のように叱るのがポイントです。
- 人格ではなく、「行為」を叱る
- なぜいけないのかという理由を説明する
- わかりやすい言葉を使う
- 真剣な表情で伝える
たとえば、「○○だから、やってはいけないの」と短く、わかりやすい言葉で、なぜいけないのかという理由を説明します。
また、「あなたはダメな子ね」などと子どもの人格を否定するのではなく、やっていること(行為)に対して叱るようにしましょう。
叱る回数を減らすコツ
叱るのを2つの場面だけにすることで、自然と叱る回数が減っていきますが、さらに減らす方法があります。
それは、「先に知らせることで予防しておく」方法です。
その行動をしそうだと事前にわかっているようであれば、「車が通るから、道路は急に飛び出すと危ないよ」などと先に知らせておくことで、その行動を予防できます。
このように、どうしても叱る必要があるときだけ叱るようにしたり、先に予告したりすることで、叱る回数をかなり減らすことができます。叱る回数が減ってくれば、心にも余裕が生まれ、子育てのストレスも少しずつ解消されていくと思います。
この記事を書いたライター
ライター一覧- 佐藤麻依子さん
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大学院3年生と大学2年生の男児2人の母。子育て&中学受験カウンセラー歴18年。「子育て3ステップ会話法®」を考案。著書『男の子のための魔法のこえかけ 3ステップしつけ法』。独自のコーチング講座や子育て心理学協会の「ココロ貯金®」講座を提供。イヤイヤ期・思春期・反抗期・受験期の悩みを解決します!