子どもを叱るとき、こんな言葉で叱っていませんか。子どもが言うことをきいてくれないのには、それなりの理由があります。ただ厳しく叱るだけでは、余計に反発されてしまうだけ。親が言ってしまいがちなNGワードをご紹介します。

親が言ってしまいがちなNGワード

子どもが言うことをきかないと、叱ってしまうことが多々ありますよね。特に、忙しかったり、急いでいたりするときは、つい強い口調で叱ってしまうことも…。

親は、子どもに言うことをきいてもらうために、さまざまな声かけをします。でも、子どもが泣いたり、怒ったりして反発しているときは、次のような声かけをしてもあまり効果は期待できません。

タイプ別に「命令」「非難」「提案」「詰問」「ごほうび」「罰」の6つの例を紹介します。

命令する

「○○しなさい」と、子どもが何かするように、またはしないように言う場面は多いと思います。

でもこれは、自分の思うとおりに子どもを動かそうとする声かけです。聞く耳をもたずに命令ばかりしていると、子どもはうんざりして反抗的な態度をとるようになってしまいます。

非難する

子どもの態度や行為を非難したり、批判したりする言い方です。

親から否定的な評価をされると、子どもは自分に自信が持てなくなってしまいます。また、「自分だってそうじゃないか」と親に口ごたえをするようになります。

提案する

提案やアドバイスは、一見すると良い方法のように思われます。

しかし、親がいつも解決策を教えてあげていると、自分では考えようとせずに、親に頼るようになります。そして、この解決策が失敗すると、親のせいにすることがあります。

詰問する

「なぜ?」「どうして?」と理由を聞いたあと、その回答を「良い」または「悪い」でジャッジしようとします。

矢継ぎ早に質問攻めにされると、子どもは責められているように感じ、口を閉じて黙ってしまいます。

ごほうびを与える

喜びそうなものを与えて、子どもにやらせようとします。しかし、効果が続くのは、ごほうびをあげているときだけ。ごほうびがなくなると、とたんにやらなくなってしまうことがあります。

罰を与える

「○○しないと、××するからね」と罰を与える言い方です。子どもを脅すような言葉かけは、子どもを恐がらせてしまうばかりか、恨みや怒りの原因を作ってしまいます。

言うことをきかない理由をきちんと聞いて

言うことをきかないのには、子どもなりの理由があります。

その理由もきかずに頭ごなしに上記のような声かけをすると、子どもは「自分のことをわかってもらえていない」と感じて、さらに反発してしまうのです。

まずは、子どもに「共感」することがポイントです。子どもの気持ちに寄り添ってあげると、気持ちが落ち着いてきて、親の言うことに耳を傾けてくれるようになります。

叱るときは、つい口調が強くなってしまいがちですが、まずは子どもの理由を聞いてあげるようにしましょう。

共感の方法については、こちらの記事をご覧ください。