人生って、本当に何が起こるか分からないもの。幸せだった暮らしに、突然影ができることだってあるんです。今回の主人公は、夫の転職を機に東京へ引っ越してきてすぐに、シングルマザーとなってしまったぎゅってママ。窮地を切り抜けた方法とは?

ママ紹介&平日のタイムスケジュール

平日のタイムスケジュール

お昼は手作り弁当がほとんど

[仕事] きちんと仕事を仕上げたい、でもお迎えが…。

夫の転職を機に東京へ一家で引越してきたのは、次男が5歳のとき。その直後、夫が家にお金を入れなくなり、さらには家に帰って来なくなったとのこと。生活費にも困ってしまった彼女は、保育園探しと仕事探しを同時進行しなければならない状況に。「東京に来たばかりで、知り合いもいないし、頼る人もいない中、本当に大変でした。マザーズハローワークで、比較的時給が高い今の仕事が見つかったのはラッキーでした。

そんな中、保育園の担任の先生は新卒の男の先生。突然父親不在になった子どもにとって、お兄さんができたみたいで、楽しそうにしていました」。一方、当時、小学生だったお兄ちゃんは、精神的に不安定にもなったとのこと。

マザーズハローワークを通して就職をしたものの、定時で帰りにくい時もあるとか。

「そうなんです。代表や役員の秘書としての仕事やセミナーや勉強会の事務局の担当をしているので、来客があると“先に帰ります”とは、言いにくい時もあります。とはいえ、帰ってきてしまうと、電車の中で切なくなったりして。仕事もきちんと仕上げたい、でも帰らないとお迎えが…。本当に悩ましい毎日です」。

現在は、正社員を目指して転職サイトなどを眺める日々。彼女のたっての願いは、「落ち着いて暮らすこと」。

電動自転車は登園のマストアイテム。けど雨の日は大変…。

保育園の送り迎えは、駅と反対方向に8分、自転車を走らせ、その道を戻り、家の前を通り過ぎて、駅へ。「とにかく、雨の日が大変でした。クルマもないし、上下式の雨ガッパを来て、透明のプラスチック製のサンバイザーをかぶり、ハンドルカバーで手が濡れないように完全防備。寒い時は、手がかじかんでしまうので、手袋とセットにするのが必須でした」と、必死だった当時を振り返る。「今は、二人とも小学生になったので、お兄ちゃんが学童保育に通う弟を迎えに行ってくれて、助かっています。」

[家事分担]自分100%。パパが手伝ってくれる日もあるけれど…

現在、シングルマザーとして暮らしているため、家事分担はすべて彼女ひとりでやらなければなりません。月1回程度、自分が担当するセミナーが夜に開催される日は、毎回ではないものの、近くに住むパパが手伝いに来てくれることも。「長男は、たまにお父さんに会いに行くと言って、ふらりと出かけていくこともあるんです」と、パパとママの微妙な関係性はさておき、子どもは子どもなりの気づかいもある様子。

ある日の夕食

[自分時間]最近、ようやく一人で近所に飲みに行けるように

お兄ちゃんもだいぶ大きくなって、友達と遊びに行く時間が多くなりました。保育園のお迎えが今年からなくなったので、半休や早退できる日は、自分のためにその時間を使えるように。

「最近、近所に一人で飲みに行ける店を見つけて、そこのマスターや常連さんたちと話をしたら、短い時間だけどリフレッシュできました」。

これから、そんな時間も増えていくのかもしれませんね!

【連載2日目】経済的DVで、突然シングルマザーに!子育て、再就職、どう切り抜ける?