2017.05.26 / 2017.06.17
【連載2日目】人生って本当に何が起こるか分からないもの。幸せだった暮らしに、突然影ができることだってあるんです。今回の主人公は、夫の転職を機に東京へ引っ越してきてすぐ、シングルマザーになってしまったぎゅってママ。窮地を切り抜けた方法とは?
夫が家にお金を入れてくれないのは経済的DVの場合も。まずは役所に相談に行くこと
夫の転職を機に友達もいない東京へ。「東京での暮らしが始まり、しばらく経ってから、夫から入るはずの給料が銀行の通帳に入って来ない。そのうち、家にも帰ってこなくなりました。」これは、明らかに経済的DV(生活費などを入れず、配偶者の金銭的な自由を奪う状況が続くこと)。
「市役所に勤める友人に相談をしたら、すぐに役所に行きなさいって。その言葉通り、窓口に行ったら、経済的DVの認定、専業主婦で前年度の収入がないので非課税世帯の手続き、保育園、裁判のこと、職探しの方法など、たくさんの情報をもらってすぐに動きました。何かあったら、まずは役所です!」
解決するべき問題の表を作って、今を分析
この困難な状況を、どのように落ち着いて切り抜けられたのでしょうか?
「落ち着いてなんていませんよ。今でも、不安で眠れないことだってあります(笑)。でも、元々、スケジュール管理とか、一覧表に作るのが好きなんです。だから、解決するべき問題に対して“表”を作って、情報を整理しています。それを眺めながら、次にやるべきことを探していきます。たとえば、兄の夏休みの予定や役所の手続きなど、同じように表にすると、見通しが立つから好きなんです。それを冷蔵庫に貼って、確認しながら、ね。」

子ども食堂や児童館など、頼れる地域の活動拠点
育ち盛りの男の子2人、気になるのは食事のこと。忙しいとついついレトルト食品などに偏りがち。時間さえあれば、以前のように手作りしたいし、ゆっくりと食事を楽しみたい。
「わが家の場合は、月2回、“こども食堂”に子どもだけで行ってます。バランスのよい手作りの夕食を食べて、ボランティアのお兄さんやお姉さんと遊び、毎回楽しんで通っています。大人も300円なので、私も行きたいところですが、こどもだけの世界を邪魔すると長男に怒られるので我慢です。
夏休みは、児童館のイベントやキャンプに申し込んで、毎年参加しています。費用もかなり抑えられているので助かります。子どもが病気にかかったときは病児保育を4日間予約して利用しました。」

身近にある役所や行政施設を活用したり、地域の人とのつながりを頼りにしたり、困った時こそ自分の状況を冷静に把握して、一つひとつ解決していった今回のぎゅってママ。
「私なんかの話、参考になりますか」と、はにかむ。ふわふわとしたショートカット、肌もツルツルで、40代には見えない彼女。シングルマザーになってしまった今、子どもを連れて田舎には帰りにくいと苦笑い。
東京でエネルギッシュに子どもたちと一緒に成長していく気概は、かわいらしさにカッコ良さが加わって、ますます応援したくなりました!
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