「外出先で子ども用のトイレがなくて困った」「おでかけのときのオムツがなかなか外せない」そんな悩みを持つママ必見!“補助便座”って、持ち歩けるんです。

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トイトレは試練の連続

多くのママが苦労するトイトレ。子どもの成長を応援したいのはもちろんですが、達成するまでには道のりが険しく、乗り越えなければいけない試練がいくつも襲ってきます。

わが家の長男も、絶賛トイトレ中。とはいえ、今はもう日中のオムツは外れ、残すは夜間のみなのですが、一番苦労したのはやはり、外出先でのトイレでした。

今回は、同じような悩みを持つママに教えたい、わが家のトイトレを助けてくれた神アイテムを紹介したいと思います。

ありそうでなかった、折りたたみ式

な、なんと!補助便座が四つ折りにできて、持ち運べるようになっているのです。普通の大人用のトイレに、この補助便座を広げて置けば、簡単に子どもサイズにできるので、用をたせるようになります。

株式会社サンコー「折りたたみ式補助便座」1831円

折りたたみ方法

裏側3カ所で谷折り
まず、下から上へ2カ所たたむ
左右をたたみ、完成

本体には継ぎ目が3カ所あり、それぞれを折りたたむことで、コンパクトになります。

広げたサイズ:幅30cm×長さ35cm×厚さ3cm

折りたたんだサイズ:幅23cm×長さ16cm×厚さ6cm

これならオムツや着替えと一緒にリュックにも入り、持ち歩きは楽々!必要なときに取り出して使うことができるので、とても助かります。わたしにとっては、感動すら覚える商品なのですが、そもそも持ち運べる補助便座を欲したのは、思いがけないトイトレの壁にぶち当たったからでした。

トイレトレーニング ~わが家の場合~

長男(2歳8カ月)のトイトレは、1歳のときからゆるりゆるりと進めてきました。しかし、その後第二子の妊娠から里帰り出産によって、本格的なトイトレはお預けに…。

出産を終えて自宅に戻ってから、2歳6カ月のときにトイトレを再開することにしました。“タイミングが合えば、トイレでも用をたせる”程度の進み具合でしたが、

手っ取り早くトレーニングパンツを履かせてみよう!

と思い立ち、日中はパンツで過ごすように。

もちろん、1日に何度も漏らす漏らす…。しかし、2週間ほど経ったあるとき、急にコツをつかんだのか、長男自ら申告できるようになって、あれよあれよという間に、日中の失敗はなくなったのです。

加えて、近所の公園で数時間、外遊びをしていても大丈夫だったので、

ラッキー♪これならおでかけも楽勝なんじゃない?

と、意気揚々と近所のショッピングモールへ家族で出かけたのでした。

大失敗…。外出先でのトイレ事情

入店してすぐ、近くにあった普通の女子トイレへ長男を誘いました。「出ないかもしれないけど、念のため行っておこう」そんな軽い気持ちでした。

自宅のトイレには、始めからまったく恐怖心を抱かなかった長男なので、「少し支えれば、大人用の便座でも用を足せるだろう」と、あまり深く考えていませんでした。しかし、長男は便座へ座ろうとしたものの、やはり安定感もなく落ち着かなくて、

怖い…(涙)

と言って、すぐ降りてしまったのです。

それなら!と、少し遠くにあるキッズトイレまで行き、今度は長男にぴったりの子ども用便座へ座らせました。「これで大丈夫!」と思っていたら、キッズトイレならではの楽しげなデザインが気になってしまい、キョロキョロと周りを見渡すだけで終了…。

それに加えて、親が勝手に心配して、ことあるごとに「トイレは?」と聞かれたため、すっかり外出先でのトイレがトラウマとなって、まったく行きたがらなくなってしまったのです。店内で漏らすことはなかったものの、結果的には大失敗に終わった、初めての外出先でのトイレ。

長男の場合は、「楽しげな空間では気が散るタイプ」ということと、わが家は帰省などで車の長距離移動をよくするので、「どんなところでも、トイレに立ち寄れるようになりたい」という視点から、

持ち運びできる補助便座はないものか?

とインターネット検索をしました。

そこで見つけたのが、この「折りたたみ式補助便座」だったのです!

実際の使い心地や注意点は?

結論から言うと、「買って大正解!」でした。

おかげで、コンビニやガソリンスタンド、パーキングエリアなどのトイレにも、気軽に立ち寄れるようになったため、親もトイレの存在を気にしすぎなくて済み、お互いにストレスが軽減されました。同時に、成功体験を多く積めて、長男はますます自信をつけたようです!

そんな、トイトレ中の家庭にはおすすめしたいアイテムですが、わたしが実際に使用していて感じた3つの注意点を、自身の子どもの性格も踏まえながら、確認していただきたいと思います。

【1】怖がりな子どもには△ 多少の不安定さあり

薄いプラスチックという構造上、実際に腰かけるとやはり中央に向かって、本体がしなります。子どもの体重や性格によっては、このしなりで恐怖心をあおられる、という子どももいるかもしれません。

長男は約13kgで、本人はまったく気にしていないようでしたが、正面から見ていると「ちょっと怖いかも?」と感じたので、毎回そっと手で補助便座を押さえています。

また、最初に座ろうとするときや、座り直そうと腰を浮かすタイミングで、お尻が補助便座に触れて装着位置がズレることがよくあります。そのまま座ると、接地や滑り止めの効果が十分ではなく、転落や破損の危険がありそうなので、できれば使用が終わるまで手は離さない方が良いでしょう。

【2】収納袋は大きめサイズに!

直売サイトでは、補助便座本体のほかに、便座シートと収納袋が付いてきます。しかし、ギリギリまで我慢してしまうような子どもだと、親にも焦りが伝わって、収納袋から本体を取り出すのに手間取ってしまいがち。

自宅にあるビニール袋や巾着など、少し大きめで自分が出し入れしやすいものに入れて、持ち運んだ方が良いです。チャック付きの袋も意外と手間取るので、今のところ一番使い勝手が良いと思うのは、ビニール素材の巾着です!開け閉めしやすく衛生的で、わが家では重宝していますよ。

【3】慣れるまでは家で使用。シールでデコるのも効果あり!

まずは、自宅で何度か使用してから、外出先で実践してみてあげてください。子どもにとっては、「見慣れたものが外でも使える!」と思える経験がとても大きな力になると思います。

わが家ではまず、使う前に補助便座にかわいい水玉の便座シートを貼るところから、長男と一緒にやりました。ちょうどシールがマイブームだった長男が食いついたところで、

じゃあこのかわいいので、おしっこしようか!

と座らせたのです。

その後は、それまで使っていた一般的な補助便座と折りたたみ式とを、見えるところに常に置いておき、トイレに入ったらまず、どっちの補助便座を使用するのか、毎回息子に選ばせていました。

それがゲーム感覚で楽しかったのか、自分で決めて行動できるのがうれしかったのか、最初はトイレに誘導することすら苦労していたのに、自ら

かわいいのでするー!

と言ってトイレに向かうように!そして、外出するたび

今日はかわいいの持ってきてるから、トイレ行きたいとき教えてね!

と話していたら、どこでもすんなりトイレに入ってくれるようになりました。

トイトレの試練は終わらない

こうして、無事に外出先での問題をクリアしたかに見えたわが家ですが、帰省などで地方に行くと、コンビニなどでもトイレが和式しかなかったりして、途方に暮れることがあります(笑)。

それはそれで、「新しい挑戦だ!」と前向きに楽しんでいけたらいいなと思っていますが、きっとこれからもトイトレ完了まで、思いがけない試練がまだまだ立ちはだかることでしょう…。

大切なのは、“自信”を与えること

今では、立ったまま用をたすことも覚えた長男。それでもおでかけのときには、必ず折りたたみ式の補助便座を持ち歩くようにしています。「座ってしたい」と言い出したときに、せっかくの彼のやる気を失わないようにするための、お守りのようなものでしょうか。

多少荷物は増えますが、成長する楽しみを覚え始めた長男にとって、なくてはならないわが家のお助けアイテムです!

この記事を書いたライター

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わたなべさとみさん

2児の母であり、転勤族のヨメ。息子は1歳にして立派な子鉄(鉄道好きの子ども)となり、一緒に各地へお出かけしています。 日課は育児マンガを読むこと。

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