“安い肉でも、噛み切りやすい柔らかい肉になる!”と話題の「ミートテンダー」。硬いから肉は苦手だという子どもに、下処理あり・なしの肉で食べ比べをしてみました。柔らかさに違いが出るか、いろいろな肉で実証してみたところ、驚きの結果が…!

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わが家の食事作りの悩み

食材やメニューの好き嫌いがあったり、食品アレルギーがあったり、月齢の小さい子がいたりすれば、別メニューを用意しなくてはいけませんよね。

わが家の悩みは「肉の調理法」。食べ盛りなパパを含む男子たちは、ハンバーグ・唐揚げ・焼き肉などの肉料理が大好き!

一方、女子たちはひき肉料理は好きですが、塊の肉は「硬くて噛み切れない」という理由から食べなかったり、食べかけで出したり…。冷めて硬くなると噛みきれないので、調理に使う豚肉や牛肉は、いつもペラペラの薄い肉や加工肉。鶏肉はモモ肉しか使えません。

ウインナーも、私はパリッとした皮つきが好みですが、一部の子どもが「皮が残る」という理由で食べないため、皮なしを使うことに…。大人や小学生にとっては、食感が非常に物足りない、と感じています。

硬いものが苦手で、アゴの発達が心配

子どもが食べやすいように、柔らかい食材を使ったりメニューを作ったりする方が、はるかに完食率は高いのですが、「食べやすい=ご飯を噛まずに丸飲みしている」ため、長男はどんどん早食いになって、肥える一方です。

また、“よく噛む”ことをしないので、アゴの発達や歯への影響も心配です。野菜スティックなどで最低限の噛む力をつけてはいますが、やはり肉を噛むほどの力は使いません。

肉を酒や麹に漬ける調理法もありますが、もっと手軽に子どもが嚙み切れる程度に、柔らかく調理することはできないのでしょうか…。

プロも愛用!?「ミートテンダー」とは?

そこで、ママ友に教えてもらった「ミートテンダー」を使ってみることに。精肉店やレストラン、プロも使っているという、肉の筋切り専用の調理器具です。

KIPROSTAR(キプロスター)「ミートテンダー PRO-TND48(48枚タイプ)」1980円

使い方は、スタンプのように肉にテンダーを押しつけるだけ!

3列に並んだ48本の刃で、肉の筋に切れ込みを入れることにより、肉が柔らかくなり噛みやすくなります。スピーディーに下処理ができるので、調理の時短にも◎

ステンレス製の刃で、肉の筋を切ります

サイズは、350mlのペットボトルと比べると、こんな感じ。女性の手に収まるので、力を入れやすいです。

重さは236gと軽量。

刃先の板部分の両サイドについているツマミを、横へ引っ張ると分解ができるので、お手入れも簡単です。刃の部分は、泡スプレータイプの洗剤が便利でした。

お手入れも簡単!

ステーキで食べ比べ!

さっそく使ってみました!子どもたちが噛み切れないので、普段は買わないステーキ用の牛肉です。果たして、スーパーで購入した、庶民の肉はおいしくなるのでしょうか?

1枚はミートテンダーで下処理を、もう1枚は何もしない状態で、子どもたちが肉の味や柔らかさの違いがわかるかを実験してみました。

スタンプのように、ギュギュッと押しつけます

ミートテンダーで下処理した肉には無数の刃跡がついて、ひと回りサイズも大きくなりました。もうこの時点で、トングで肉を持ち上げるときに違いがわかるほど、両方の肉には柔らかさに違いが生じています。

同時にフライパンで焼き、同じ味つけをします。皿に2種類を盛りつけ、「どっちがミートテンダーを使ったステーキでしょうか?」とクイズ形式で、子どもたちに両方食べ比べをしてもらいました。

子どもでも違いがわかるのでしょうか…?

見た目はまったく同じですが、まずは水菜がのっている下処理なしのステーキをひと切れ食べてもらうと…、「硬い!」「アゴが疲れる」など反応はイマイチ。

次に、下処理をした水菜がのっていない方を食べると、「こっち!」「噛み切れる!」「おいしい!」と大騒ぎ!全員、ミートテンダーを使ったステーキを当てることができました。

どんな肉でも柔らかくできた!

今度は、豚の肩ロースでミートテンダーを使い、下処理あり・なしで食べ比べをしてみました。

今日は豚の肩ロース!子どもにはちょっと硬い部位です

厚みがある豚肉は、冷めるとどんどん硬くなって噛み切れなくなるため、普段は豚のしょうが焼きも細切れや薄切り肉で作っています。

これも見た目は変わらないですが、違いが出るのでしょうか!?

こっちは単純に、「どっちがおいしい?」と子どもに聞いてみました。すると…肉が嫌いな娘が、

お箸で肉を持っただけでわかるよ!

と言い出し、ちゃっかり下処理済みの柔らかい肉だけを食べていくではありませんか。他の子たちもミートテンダーで下処理した肉を、「おいしい!」「これなら大丈夫!」と完食していました。

もちろん、残された硬い肉はママの担当(涙)

まとめ

筋切り用ですが、皮つきウインナーにも試しに使ってみたところ、ウインナー表面に穴が開くことにより、皮を噛み切りやすくなったので、子どもは「これなら(皮があっても)大丈夫!」と、皮ごとペロリと食べていました。

食感はそのままで、噛み切りやすいウインナーになりました!

ミートテンダーは、スーパーの肉を簡単に柔らかくしてくれるだけではなく、子どもや年寄り、硬い肉の部位が苦手な人でも、咀嚼(そしゃく)を助けながらおいしくお肉を食べられる、素敵な調理器具だと思いました。

BBQやキャンプなどの豪快な肉料理にも、これがあれば「子どもが噛み切れないかもしれない…」という心配はなくなりますよ!1家に1台常備しませんか?

この記事を書いたライター

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meguさん

大学事務員とwebデザイナー、ライターなどを兼業している5男3女の8児のワーママ。趣味はネイルとフラワーゼリー。子連れでも大規模な展示会や旅行へ行くアクティブ派で大人数料理が得意です。

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