働くママのためのお悩み相談室。相談者は「子どもが保育園で作った作品が日に日に増え続けます。簡単キレイに収納するにはどうしたらいい?」という井上深雪さん。整理収納・お片付けサポートサービスを行う藤井あや子さんに教えてもらいました。

回答するのは

藤井あや子さん

家事代行サービスを通じて得た経験から独自の効率的な部屋作り・家事らく技を確立。個人宅をスッキリ空間に変身させる整理収納・お片付けサポートサービスを行う。

question保育園から持ち帰った作品でリビングがぐちゃぐちゃ。どうすればスッキリ整理できる?

長男が保育園で作った作品を、毎日持ち帰ってきます。大量になりどう収納したらいいか分からず、リビングにぐちゃぐちゃに山積みしています。

長女が生まれ、今後もっとモノが増えていくので、育児休暇中になんとか整理したい!簡単にできる整理方法あれば教えてください。

相談したのは、埼玉県の一戸建てにお住まいの井上深雪さん(33歳)。夫の誠さん(38歳)、長男の崇仁くん(4歳)、長女の遙ちゃん(6カ月)の4人家族
リビングの様子
持ち帰った作品はボックスに入れ、納まりきらない分はローテーブルの上に置いています。おもちゃと相まりそろそろ限界量に…
衣裳ボックスは主に長女の遙ちゃん(6カ月)のものを収納
崇仁くんの過去の作品は段ボールに入れて、2階のクローゼットにしまっています

answer「作品をとっておきたいのは誰か?」を考えて整理を

まず最初に「作品をとっておきたいのは、誰なのか?」を考えることが大事です。井上さん一家の場合、ママが「崇仁くんが気に入ったものはとっておいてあげたい。よくできた作品はとっておきたい」と考えています。

その前提でいくと、以下の3ステップで考えていけば、崇仁くんもママも納得がいく整理整頓ができますよ。

【1】収納ボックスを用意しよう

このリビングにある収納は、衣裳ケース1つ。これでは収納量が足りません。おもちゃや作品を分類してしまえる収納ボックスが必要です。

オススメはニトリのカラーボックス。お手頃価格ですし、大きくなったら本棚にするなど、成長に合わせた使い方ができるのが魅力です。

「しまう場所」が決まると、子どもは自分で片付けられるようになります。まず環境を整えること。それが親の役目です。

【2】物の量をコントロールしよう

崇仁くんもママも作品を全部とっておくことは望んでいません。保育園から持ち帰った作品は以下のように整理すると、頑張って作った崇仁くんも納得し、ママも思い出として大切にとっておくことができます。

  1. 作品展示スペースを作る
  2. 持ち帰った作品は、崇仁くんの手で展示スペースに飾る
  3. 一定期間がたったら、取っておくものと捨てるものに分ける
展示スペースを決めると、崇仁くんの手で飾りたいものをテキパキと並べていきます。その様子にママもビックリ!
大切なのは、捨てるものは子ども自身に決めさせること。上記は崇仁くんが自分で捨てようと決めたもの

【3】作品は年齢ごとに分けて紙袋収納

では、展示を終え「取っておくもの」と決めた作品をどう収納すればいいか。特別なものは必要ありません。私のおすすめは「紙袋収納」です。

取っておく作品を、作った年齢ごとにまとめます。上記は崇仁くん1~2歳の作品
上記を紙袋に入れて「たかひとくん 1~2歳」のようにテプラを貼って収納します

このように整理しておくと毎年追加しやすく、後から作品を見たくなったときに取り出しやすくなります。

これまで深雪さんがやっていたように段ボールにまとめて入れておくのもいいですが、大きくて場所をとります。それより紙袋の方が内容量にあわせて大きくしたり小さくしたりと、フレキシブルに収納できるので便利です。

収納場所は、廊下収納の一番上など、普段使いしない場所や取り出しにくい場所で大丈夫。誰が見ても内容物が分かるよう書いておけば、間違って廃棄してしまうことも防げます。

完成! 整理を終えた感想は?

早速、カラーボックスを購入した井上さん一家。床に置いていたおもちゃや本を整理してしまい、その上には展示スペースを作りました。

過去の作品は、いらないものは捨て、とっておくものは「紙袋収納」をして2階のクローゼットにしまいました。リビングがスッキリ!

整理を終えた、深雪さんの感想

アドバイスしてくれた藤井あや子さんと一緒に

作品を年齢ごとに分けて段ボールに収納するなど、これまでやってきたことも大きく間違ってはいなかったんですね。けれど、それをうまく形にできていなかった。「紙袋収納」は目からウロコでした。

崇仁が展示スペースに作品をテキパキを並べる姿を見て「環境さえ整えてあげれば自分からやるんだ、出来るんだ」とハッとさせられました。これからも時間を作って、この子が自ら整理整頓できる環境をさらに整えていこうと思います。