2020.02.23 / 2020.02.25
おいしいカレーを追求し、ついには居酒屋やバーの昼間だけ“間借り”してカレーを提供するスタイルの店が増えています。横浜(特に関内・野毛周辺)にも、その波がやってきているようです。今回は、気になる間借りカレーの店3つを紹介します。
●おかずいっぱいのボリュームスパイスカレー

ひっそりたたずむ路地にありながら、人気のスパイスカレー屋
「マルマサラ」は、関内にあるバー「tenjishitsu:Tur aus Holz」を間借りして、スパイスカレーを提供。月~金曜の営業です。伊勢佐木町にある「チャンカレー」の姉妹店でもあります。毎日違ったメニューが登場するのがこちらの特徴。しかもそれぞれのおかずがボリュームたっぷり。日増しに量が増えているような気がします。ベースのカレーは3つで、さまざまな野菜のおかずをトッピング。全体的な味は、スパイシーながらも優しい味わいです。

アーティスティックなメニュー表。毎回何が書いてあるか楽しみ
ある日のメニューは、鶏と大根、パリップ(スリランカの豆カレー)、キーママサラ、人参、紫キャベツ、春菊、パパド。トッピングにスパイス味玉を加えました。

ライスはバスマティライス。細かく刻んだ野菜とカレーとライスを混ぜるのが楽しい!
鶏と大根のカレーは優しい口当たりながらピリッと辛みが後からきます。ニンジンや紫キャベツは、みじん切りよりも細かくカットしスパイスで味付けしてあるのですが、細かいながらも食感がしっかりあります。野菜をたっぷり食べられるのがうれしい。食べ初めはそれぞれの味を楽しんでから。次に全体をよく混ぜ合わせて食べてみると、さまざまな食感が口の中に広がり、スプーンが止まらなくなります。

写真は「チキンプラオ」1200円。プラオは1月限定のビリヤニデーメニューでした
月曜はビリヤニデーで、バスマティライスを使ったビリヤニや、ポンニライスを使ったパキスタンやインドで食べられる炊き込みご飯「プラオ」が楽しめます。
カレー:1000円
ビリヤニデー:1200円
※内容によって料金は変わります
●スパイスがきいたホットタピオカ付きで900円

居酒屋さんにカレーののれんがかかっていれば、その日は営業デー
「スパイスカレーNOA」は、京急線「日ノ出町」駅からほど近いところにある居酒屋「ドラゴンキッチン」を間借り。木曜のみ、月2~3回だけの営業です。

間借りカレーらしい手作り感がいい味出しています
カレーは2~3種用意してあり、その中から2種を選ぶ「2種がけ」が食べられます。

ラーメンのレンゲのようなスプーンでいただきます
この日は3種あったので、キーマカレーとチキンカレーをチョイス。キーマカレーは山椒の香りがアクセントのスパイシーな味付け。ゴロッとした食感のひき肉が印象的です。チキンカレーは、やさしい辛さの味わいで、チキンも軟らかく煮込まれています。ライスの上にはフライドガーリックがトッピング。漬物と一緒に混ぜながら食べることで、食感と味の深みが増します。

うれしいのは「タピオカ入りHOTチャイ」が付いていること。シナモンの香りが高く、カレーの後にぴったり。タイミングが合うときは、ぜひ訪れてみる価値ありです。
2種がけ:900円
●スペインシェフが作り出す色鮮やかなカレー

店内にレコードがたくさん飾られているバーを間借り
「サビナンド」は、野毛の坂道にあるバー「BORDER LINE」を間借り。土・日曜以外は毎日営業しています。こちらの店主は、スペイン料理出身で、カレー作りは独学だとか。

書き出されたメニューの数にワクワク!
ある日のメニューは、ローストスパイスチキンカレー、豆鼓キーマ 青山椒、ひよこ豆のカレー、ポルサンボル、パパド、枝豆、ココナッツマスタードオイル、大根のターメリック、紫キャベツのビナグレット(オリーブオイルとバルサミコ酢を合わせたソースのこと)。

彩りも美しい盛りつけ! こちらも日々メニューが替わります
カレーが3種ありますが、それぞれ違ったスパイスを使っていて美味。大豆を発酵させた豆鼓(トウチ)を合わせたキーマカレーは、山椒の風味が印象的。チキンカレーはキリッとした辛さです。豆カレーは食感を残しながらも、どろりとした口当たり。豆の風味がしっかりと伝わっています。この3つを混ぜ合わせても、もちろんイケます。
スリランカのココナツふりかけ・ポルサンボルがあるのも魅力的。どのおかずとカレーを組み合わせて食べようかと、ワクワクする時間が過ごせます。
カレー:1000円
間借りカレーだけでなく、今、横浜にはスパイスカレーの波が到来中。野毛・関内周辺で続々とカレー専門店がオープンしています。次はどんなスパイスカレーが登場するか、要チェックです。