/ 2020.04.15

よく耳にする「小1の壁」。これは、主に保育園時代には仕事を終わってお迎えに行くまで保育園で面倒をみてくれていたのが、小学校になると、学童での預かり時間は仕事から帰るより早い時間になることで起こる問題を指します。

もちろん、その問題も大きいのですが、今回は、私が実感した、ワーママが小学1年生の子どもと一緒に乗り越えていかないといけない、宿題や学校の準備について考えてみたいと思います。

出典:あんふぁんWeb

保育園から小学校へ…できると思っていたことが思ったよりもできない!?

0歳から保育園に通っていた長女。下に妹弟がいることもあり、年中(4歳)になる頃には、帰ってきたら洗濯物や水筒などの洗い物を出し、明日の準備は自分でやるということがほぼできていました。

そのため、てっきり小学校の準備も自分でできるものと思っていました。

しかし、毎日同じものを持っていけばいい保育園と違い、小学校は時間割というものがあります。

時間割を見て、明日必要な科目に応じた教科書と、けんばんハーモニカやうがい用のコップなど、日によって必要なものが変わってくるということが、思った以上に難しいことだったようです。

忘れ物をするという体験も必要だと考えて

私は、小学生になって、何から何まで親が手を貸すというのはよくないと思っていたので、まずは自分でできるようにと、自分で準備することを徹底させました。

忘れ物をしたら自分が困る、先生に注意されるという経験を経て、気をつけるようになると思っていたからです。

でも、わが家の長女の場合は、「自分が困ったから今度から気をつけよう」とは思わなかったようです。

宿題に関しても、自分からはやろうとはしないし、していなかったら明日困るという意識もないようでした。

これは子どもの性格による差が大きいのかもしれません。

宿題をやる一番の近道は「一緒にやろうか」

「自分でやらせる」というのをあまりに徹底しすぎたせいで、忘れ物や宿題をやっていないことが多くなった長女。

でも、子どもにお任せ状態だったので、実は私は忘れ物や宿題ができていないことに気づいていなかったのです。

ある時、先生から連絡帳に忘れ物について書かれていて、子どもに確認して初めて知ったような状態でした。

これではいけないと、まず学童の先生に話をして協力をお願いし、宿題は学童でやってくるようにさせました。その上で、帰ってきたら、私が宿題をチェックする時間をとるようにしました。

宿題の続きや直しをする場所は、ダイニングテーブル。私が夕飯の準備をしながら、ちらちら見ながら、声をかけるという体制を作りました。

完全なお任せや放ったらかしではなく、ある程度の手助けとチェックをすることで、子ども自身に、「宿題をする」という習慣づけをすることができました。

「やりなさい」と言ってもなかなか聞かなかったのですが、「一緒にやろうか」と言うと、すんなりと机に向かってくれました。

ワーママの帰宅後は、家に帰る⇒ごはんの用意・食べさせる⇒お風呂に入れる⇒寝るとバタバタなので、そんな時間ない!と思うかと思いますが、結局は、「一緒にやる」という形が一番の近道でスムーズでした。

宿題と合わせて持ち物の確認も

出典:あんふぁんWeb

今は毎週決まった時間割というのがない学校が多いようです。

長女の学校も毎週金曜日に来週の予定表が配られています。学校によっては毎日次の日の時間割を、自分で連絡帳に書かないといけないところもあるようです。

明日はコップがいる日だとか、明日はスプーンがいるなども、1年生ではなかなか自分ではチェックできません。

わが家では、子どもたちの予定表を冷蔵庫に貼り、必要な持ち物に印をつけておき、私が家事の合間に「明日、コップがいるけど入れた?」などと声をかけるようにしました。

言われたらその場ですぐに準備できるように、冷蔵庫から見える場所の居間に、ランドセル・教科書コーナーを作りました。

私の場合、保育園時代に「自分でできているから大丈夫」と過信して、すべてを1人でさせようとしたのが、最初の失敗だったと思っています。

小学1年生は親が思っている以上に、習慣づいていないことをやるのが難しいということをまずは理解して、フォローするのがよさそうです。

そして、子どもがスムーズに学校生活に慣れていけるようにサポートできるといいですね。

<文・写真:ライター 鳥山由紀>