幼稚園で平日見かけるスーツ姿の男性は…

育児休暇取得や学校行事への参加など、ひと昔前と比べるとパパの育児参加率は年々高くなってきていますよね。それでもやはり、平日に行われる学校の行事では、多くの場合、パパは仕事を優先せざるをえない家庭が多いかと思います。ですが、そんな日本の常識を覆すような光景が見られるのが台湾!!

現在、娘が通っている幼稚園でも、平日開催の行事があるのですが、周りを見回すとスーツ姿の男性がチラホラ。

日本ではあまり見かけないこの光景。そして勤務時間帯になんでだろう?と思い、聞いてみたら…

え?!仕事を抜け出してきたよ!

と逆に不思議がる様子で回答。台湾では、自営が多く(これも国民性の一つで周囲の日台夫婦の大半が自分で会社経営をしています)、仕事が休みやすかったり、時間の調整がしやすかったりという点から、パパが行事へ参加したり、送り迎えをしたりということも珍しくないのです。

自営でなくとも、子連れにやさしく、おおらかな国民性だからなのか日本よりも融通が利きやすく、こんな風に抜け出して子どものために時間を使ったり、夫婦そろって平日の予防接種に来ている光景も多く見かけます。

パパの産休も取得するのが一般的

また、日本では出産直後のパパを対象とした新たな休業制度の創設が話題になっていましたが、台湾では産後5日程休暇を取得するのが一般的。

私も実際に現地で2人目を出産した際には、夫が休暇を取得し、上の子の世話や入院中の荷物の整理などとても助かりました!

ここまで聞くと日本のパパより育児に超協力的!というイメージを持った方も多いかと思いますが、実際に周囲の友人に聞いてみたところ…オムツ替え、お風呂、ご飯を食べさせるなどと言った育児は基本的に当たり前にする・週に2.3回は夕飯を作ってくれる・子どもが小さいときは飲み会の代わりに寝かしつけ後にカフェでお茶に変更などなど、さまざまな台湾パパエピソードが。

なかでも驚いたのは、飲み会があるときは子どもも連れて行き、その間、ママは台湾式シャンプーやネイルなど自分時間を楽しむといった家庭まであるそう!(もちろん、日本と同じように家庭によって差はありますが)

働くママやパパにとって、園からの呼び出しだけでもヒヤヒヤする日本。仕事中に気軽に抜け出すなんて、夢のまた夢という人も多いかと思いますが、日本でも広まってくれたら、もっともっと子連れも働きやすくなるなぁと感じた台湾の習慣でした!

イラスト

中庭さん

北陸出身のインテリアコーディネーター。仕事の傍ら、趣味でイラストを描き続けている。イベントや小物作成の依頼にも対応。一児の母。Instagram:@nakaniwanimo

台湾在住3歳と0歳女の子のママ

nimo*さん

岐阜県出身の姉妹の母。夫の転勤に伴い、17年秋より子連れ台湾生活をスタート。趣味は、工場見学で国内外問わず、その魅力に魅了されている。Instagram:@nimo_ff>その他記事はこちらから