新しい家族を迎えたママ・パパ、おめでとうございます。そして、毎日の育児、本当にお疲れさまです。子育てにあたり、寝かしつけは大きな課題になることが多いトピックの1つ。よく寝てくれる子にするためにできることについて、専門家が解説していきます。

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新生児の1日

新生児は1日のうち14〜17時間を寝て過ごします。※アメリカ国立睡眠財団より

24時間のうちの14〜17時間なので、半分以上は寝て過ごすという計算になります。ミルクを飲む、寝る、起きる、出す、飲む、寝る…ひたすらその繰り返しです。そうして1日を過ごします。

この頃の赤ちゃんにはまだ昼は起きる時間、夜は寝る時間という概念も身についていないので、昼夜逆転傾向が多いのも特徴。これがママやパパを悩ませてしまう要因になることも多々あります。

昼夜逆転から脱出するための方法

困った赤ちゃんの昼夜逆転から早めに脱出するための方法は以下の3つです。

  1. 朝起きたら光を浴びさせる
  2. 夕方過ぎからだんだん部屋の明かりを落としていく
  3. 昼間3時間以上寝ていたら起こす

昼起きて夜寝るというリズムを身につけてもらうのに一番有効なのがです。朝起きたら起きる時間の始まりだ!ということを知らせるためにカーテンを開けて日光を浴び、夕方くらいからは「もうすぐねんねの時間だよ〜」という演出のために明かりを少しずつ落としていきましょう。できれば暖色系のライトがおすすめです。

日中、3時間以上連続で寝ているようなら優しく声をかけて起こしてあげましょう。

寝室環境の整え方

寝室環境を整えておくことは、今後よく寝てくれる子にするためにとても大事なポイントです。環境が整っておらず、知らず知らずのうちに眠りを妨げる要因を作ってしまうと、うまく眠りにつくことができません。

そうなると泣いてママやパパを呼び、抱っこや授乳をしてもらって寝る…という手厚い寝かしつけがクセになり、後々そのクセから抜け出すのが大変になるということも考えられます。

もちろん、月齢的に抱っこや授乳での寝かしつけであってしかりなのですが、自分で寝る力を身につける練習をさせてあげるためにも環境は整えておきましょう。

寝室環境を整えるポイントは以下の3つです。

  1. 安全性
  2. 光環境
  3. 温度

安全性は大切な命のためにも最も重要なポイントです。安全性に不安がある場所で赤ちゃんから目を話すのは危険です。自分で寝つく練習をするためにも、窒息や過度の体温上昇の危険性がない環境を整えましょう。

最も安全なのはベビーベッドですが、布団の場合は大人の掛け布団が顔にかからないよう、布団の位置を離すと良いでしょう。

光は赤ちゃんの寝つきを阻害する要因になるので、寝室は真っ暗を目指し、お世話ライトは視界に入らない足元にできるだけ暗くして置くのがおすすめです。

また、赤ちゃんは体温調節機能が未発達なので、温め過ぎは危険です。着せ過ぎはさけて、快適な室温を保ってあげましょう。

寝かしつけのタイミングと寝かせ方

新生児が連続で起きていられる時間の目安は40分〜1時間半程度です。個人によって長さに差はありますが、あまり長く連続で起きていると脳が興奮して眠れなくなり、「眠いのに寝られない!」とぐずる要因になるので早めの寝かしつけが吉です。

まだまだ小さいうちは抱っこや授乳でのねんねが当たり前。今後のために抱っこや授乳で寝落ちする以外の寝かしつけを練習しておきたい!という人は、上記の時間を目安に寝床に連れて行き、寝付けるかどうか見守ってみましょう。

泣き止まなければ抱っこしてあやし、できそうであれば完全に眠りに落ちてしまう前に寝床に着地させてみます。まずはここから無理せず練習していきましょう。大事な一歩ですよ!

この記事を書いたライター

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ねんねママさん

乳幼児睡眠コンサルタント(CISA/米国IPHI資格)。個別コンサルテーションやねんね講座の他、運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。日本初の乳幼児睡眠を専門に学べるYouTube「寝かしつけ専門学校 ねんねママちゃんねる」を立ち上げ、運営。その他にもInstagramやVoicyなどのSNSでも寝かしつけに悩む親向けの情報を発信中

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