2021.01.19 / 2021.01.29
習い事をさせたいけれど、日々忙しい中どう始めたら…、と悩んでいる人も多いよう。今回、3つの「When」の視点から、習い事をさせている読者の声を紹介。家庭教育アドバイザー・松江由紀子さんにアドバイスしてもらいました。
※データは全てぎゅって読者アンケートから。2020年10月9日~ 11月5日に実施。回答数410
index目次
Adviser
- 松江由紀子さん
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家庭教育アドバイザー。All About「子供の教育・子育て」ガイド。塾講師、家庭教師、カウンセラーとしての経験を生かし、親子で楽しめる家庭教育メソッドを研究。6歳と3歳の男の子のママ
▶【習い事考察】みんないつから始めている?前半記事はコチラ!
子どもに習い事をさせていますか?
- 共働きで帰宅が遅く、土日はのんびり過ごしたいため、なかなか始められない(32歳)
- そろそろとは思っているものの、始めるタイミングを迷っている(31歳)
- 自ら興味を示し、やりたいと言ったら始めようと思っている(36歳)
- 保育園で英語やリトミックがあるので必要と感じていない(28歳)
【When go】いつ通っている?
比較的時間に余裕のある休日に通う子が6割強
通い続けるために時間ややり方を調整
- 平日に習い事がある日は早く帰れるように仕事を調整。家事は早朝に済ませ、夕方以降は子どもとの時間を優先(50歳)
- 土日の習い事はチケット制にし、予定のない日だけ通うようにしている(42歳)
- 行きたくない日は無理に行かせず、習い事自体が嫌いにならないようにしている(36歳)
【When do】練習・宿題は?
約半数は練習・宿題はなし。習慣化させる工夫も
ご褒美があればやる気倍増?
- お風呂上がりに宿題をするようにし、歯磨きと同じような感じで習慣化(44歳)
- 宿題をいつするか子どもと相談。本人が決めたルールでさせている(44歳)
- ピアノの練習でポイント制を導入。頑張ったご褒美として、おもちゃが買えるようにした(35歳)
- 身に付くようにと、サッカーの試合をテレビで見せ、休日はお父さんと自主練習している(32歳)
送迎の負担がなくなる今ならではの習い事も
特に平日、習い事に通うのは大変なこと。まして子どもは気分屋で「疲れたから行きたくない」と言い出すことも。でもそこで休むと、休み癖がついてしまう可能性も。理由があるとき以外はなるべく行かせる方向で、親子で話し合ってみましょう。
また、「送迎の負担」という概念自体がなくなるのが、コロナ禍以降ぐんと増えたオンラインレッスン。英語、絵画、ピアノ、スポーツなど、多彩なジャンルで広がっています。「画面に映る人は先生」「先生の言うことを聞くべき」と分かってくる、5~6歳以降にオススメです。
小さな目標を伝える。声掛けも効果的
練習・宿題は、一日の流れに組み入れ習慣化するのが一番。「終わったらテレビを見ていいよ」といったご褒美をあげるのも、園児時代はOKです。「これができたらママに見せてね」など、小さな目標を伝える声掛けも効果的ですよ。
悩めるママ・パパにアドバイス
必ずやるべきモノではないからこそ出てくる悩みについて、松江さんに聞きました。
Q:子どもが「行きたくない」と言い出したとき、どうすればいいの?
行く前は気分が乗らなくても、実際に行ってみると盛り上げ上手な先生やアクティビティーの魅力もあったり、で楽しめることが多いのが子ども。まずは、習い事の後にどう思うかを聞き、話し合いましょう。さらに、先生とも相談し、「行きたくない」原因を探ってみて。
その上で「行きたくない」状態が2カ月続くようであれば、やめる目安に。また、やめるときには「これができるまで」という小さなゴールを設定、クリアできてからやめるのがオススメ。そうすることで、「ここまで頑張れた」という達成感を持つことができます。
Q:「上の子が習っているから」と下の子も通わせてOK?
もちろん大丈夫です。ただ、下の子のほうが要領がいい場合もあり、年子などだとすぐ追い抜かれることも。先生に相談しながら、上の子のフォローをしっかりと行いましょう。うまく行けば、いいライバルになることもありますよ。
無理せずそれぞれのペースで考えて
習い事は、そのおかげで夜寝る時間が遅くなったり、ママ・パパの負担が大きくなったり、無理をするぐらいならやる
必要はありません。園時代は、まずは基本的な生活習慣を身に付けることが何よりも重要です。
習い事をしていなくても、親が教えられることがたくさんあります。興味のきっかけを探しに、自治体などが実施している月1回の教室などに参加してみるのもいいでしょう。いろいろな体験をさせてあげるだけで十分です。 子どもが本当に好きなものを見つけたとき、それをしっかりと応援してあげることができたらいいですね
※この記事は、2021年1月発行の「ぎゅって2月号首都圏版」に掲載した記事を再編集したものです
イラスト/本田佳世