働くママが安心して仕事ができるのは、信頼できる先生がいてくれるから。しかし、先生も、保護者とのやりとりで大変な思いをしているよう…。そこで、保護者に対して気を遣っていることなど、先生のホンネを紹介します。

臨機応変に対応!保護者とのやりとり

M先生 保護者とのやりとりに関しては、言葉の伝え方、ノートの書き方一つをとっても受け取り方はそれぞれですよね。以前、少し発達が気になる子がいて、連絡帳に「心配ですね」といった内容を書き込んだら、こちらの意図と違った捉え方をされて、ママに不信感を与えてしまいました。

私がデリケートな問題をノートに書いてしまったのがいけなかったのですが、以後そういう問題は、顔を見てきちんとお話しさせていただこうと思いました。

S先生 僕の園ではネットで園の様子をアップしていますが、以前、「うちの子の写真が少ない」と怒られました。細やかな配慮はやはり大切ですね。

心配性のママには「大丈夫です」とお伝えしたい

A先生 私の園では、すごく子どものことを心配しているママがいて。「子どもが園に行きたがらないので、先生から話してください」と、毎朝電話がかかってきたことがあります。

M先生 それは大変…。

A先生 物事をネガティブに考える子は、少しのことでも大きく捉え、親に訴えてしまうことがあります。それでママは心配でたまらなくなるという悪循環に。

子どもは園では頑張っていたりするので、ママには「大丈夫!」ということを伝えて安心してもらいたいです。そしてママも元気に笑顔で子どもを送り出すと、子どもも安心して園に通えるようになりますよ。

連絡帳の書き方はママによって変えています

A先生 連絡帳の捉え方もママによって違いますよね。交換日記のように考えている方もいれば、箇条書きの業務連絡だけあればいいという方もいるので、ママによって書き方も少し変えていますね。

以前イラストを描いたら「連絡帳にこんなイラストいりますか?」と言われたことがあって。「ああ、そうか。このママには合わなかったな」って思いました(笑)。

M先生 家であったことを丁寧に書いてくれているママもいますよね。その内容を園の保育でも参考にしています。家で頑張ったことを褒めてあげられたり、園でもできるかなとやってみたり。家での様子が分かるのはありがたいですよね。

A先生 連絡帳は卒園した後も残るものだから、私はその子の大切な記録として記念になるように気持ちを込めて書いています。でも、ママが忙しいときや負担に感じるようなら、体調や食事内容など最低限のことだけ書いてもらえれば大丈夫です。

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