/ 2019.04.09

入園・入学に必要な布小物。せっかく気に入った布地を買っても、「なんか作りにくい!」「こんなイメージじゃなかった!」「使いづらい!」と思うことはありませんか?これを防ぐために、布を選ぶ際に気をつけたいポイントをまとめてみました。

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どの柄を表に出すのかを考えて選ぶ

好きなキャラクターの布なら、キャラクターの絵が大きい方が子どもも喜びますよね。でも、それが落とし穴。バッグや巾着・クッションのような大きなものであれば、柄は生かせますが、コップ袋や移動ポケットのような小さな物だと、1つの柄しか表に出ません。

どの柄を表に出したいかを考えて、生地を切らなくてはならないので、裁断に工夫がいるだけでなく、生地を有効に使えないこともあります。

柄が一方向に向いている布は注意

柄が一方向だけに向いている場合、向きに注意して作らなければなりません。

上の写真の柄は、パッと見ると方向性は無いように見えます。が、下部分にチェック柄があることに注目。

これを生かせば、チェックの布を縫い合わせずに作ることができますが、バッグや巾着など、本来なら縦長に切って半分に折り畳み、両脇だけ縫えば良いものも、この布だと2枚に裁断して縫い合わせる必要が出てくるため、手間がかかります。

プリント生地の厚さは見た目だけではわからない!

インターネットで生地を買う際に、起こりやすいトラブルです。写真の3つの生地は、それぞれ厚さが異なるのですが、一見するとわかりませんよね。

プリント生地でもブロード、シーチング、ローンと、主に3種類の厚さがあります。厚い順としては、ブロード>シーチング>ローンとなります。店頭では触って厚さを知ることができますが、インターネットでは触ることができません。

届いてから「薄すぎる!」とならないように、注意する必要があります。通信販売の店舗によっては、布の種類を書いている店もありますので、購入の際に注意しましょう。

厚い生地と薄い生地を縫い合わせるのはNG?

キャラクターなどの柄プリントと共に合わせたくなるのが、チェック柄やストライプ柄。しかし、チェックやストライプ柄の生地は、薄いものが多いので注意。

上の写真はチェックやストライプではありませんが、生地の厚さが違うものと縫い合わせて、作ったランチョンマットです。布の耐久性やそれぞれの縮み率によって、洗濯するとこのようにたるみが出てくることがあります。

キルトは布小物に不向き?

通園バッグといえば、キルト生地!と思う人が多いと思います。厚みがあり、耐久性には優れていますが、キルトの糸がほつれてくると、その縫い目は一気に取れていきます(下の写真参照)。

また、厚みがある分、布を重ねた部分を縫う際に、ミシン針が通らないなんてことも。体操着入れなど巾着にする場合も、キルト生地の厚みで紐が引っ張りにくく、握力の弱い子どもには扱いづらいこともあります。

巾着にはプリント生地がおすすめです。どうしてもキルトを使いたい人は、写真のように厚めの生地と縫い合わせて使うと、紐を引きやすくなりますよ。

通園バッグには、キャンバス地や帆布、ビニールコーティング生地の選択肢もありますので、検討してみてください。

これが、キルト生地の縫い目がほどけた部分です。こうなると歯止めはきかず、糸を引っ張るとキルトの縫い目は、一気にほどけていきます。

ビニールコーティングの生地は縫いにくい?

先程、通園バッグにおすすめと紹介したビニールコーティング生地。縫いづらいのでは、と心配される人もいると思います。しかし、写真の左のような光沢のないタイプを選べば、通常のミシンでも縫うことができます。

通信販売では「ツヤなし」と表記され、わかりやすくなっています。もし、それでも縫いづらい場合や、どうしてもツヤありタイプの生地を使いたい場合は、専用のミシン抑えが販売されていますので、それを利用すると良いでしょう。

この写真は、ツヤなしのビニールコーティング生地で作った、通園バッグと移動ポケットです。雨の中の移動でも中身は濡れず、濡れたハンカチを入れても、染みて服を濡らすこともありません。洗濯はできませんが、汚れは濡らしたタオルなどでさっと拭き取れます。

自分が作ったものを、子どもが持ってくれるのは、とてもうれしいですよね。せっかく作るのであれば、なるべく手間をかけずに長く使えるものが、理想です。これからの布選びの参考になれば、うれしいです。

この記事を書いたライター

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よしださとこさん

日々、男児2人にふりまわされているフリーライター。管理栄養士の免許を持ち、趣味はハンドメイドです♪耳寄りな情報を提供できればと思っています。

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