なんでこんなにおいしいの!? 数年ぶりに食べた母のごはん

ある日,実家に寄った流れでそのままお昼ごはんを食べていくことになりました。父と母は私が生まれる前から共働きで、晩御飯はレトルトかスーパーのお総菜、コンビニ弁当。愛情たっぷり注いでもらい、かなり愛されて育った自覚はあるのですが母の手料理の記憶だけはほとんどないのでした(カレーくらい)。

手料理食べてみたかったなぁという気持ちは今はありますが、昔は母も毎日忙しそうで、「手作りしてもらう」という発想が自分の中にはあまりなかったように思います。

家に行っても基本的にはデリバリーを利用するのですが、この日は珍しく母がお昼を作ってくれました。出されたごはんは,千切りキャベツにふたつの半熟目玉焼き、おいしいウインナー、ピックで刺さったハム。ザ・実家ごはん!という感じだったのですが、これがまたかなりおいしかった。

「冷たい方がいいだろう」と毎回大量に氷が入った水、ホカホカの炊き立てのご飯、CMみたいにパキッと弾けるウインナー。家に帰れば自分で作れるようなメニューなのに、なんでこんなにおいしいんだろう。

結婚して出産してたった4年、もう4年。人が作るごはんのありがたみを再確認した母のお昼ごはん。手が込んでなくていい、一晩寝かせなくていいから、お母さん、私、またこの前のお昼ごはんが食べたいよ。

この記事を書いたライター

ライター一覧 arrow-right
chiikoさん
絵日記・漫画家

息子・ぐっちゃんとの忘れたくない思い出を漫画にして残しています。電子書籍「ぐっちゃんパフェ」発売中。

chiikoさんの記事一覧 v-right