時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも、毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは「いつも怒ってばかり」にならないために気をつけたいことです。

index目次

「怒る」ということ

先月流れていたCMに「いつも怒ってばかりでごめん、でも大好きだよ」と、お母さんが子どもに言うセリフがありました。子育て中の親の共感を誘う内容なのでしょうね。

「いつも怒ってばかり」の表現が気になって、今まで出会ってきた子ども達に思いを寄せていました。「怒る」という言葉には、

  1. 不満や不快なことに我慢できず腹を立てる
  2. 良くない言動を叱る

という意味があるそうです。

そしてこの2に含まれる「叱る」という言葉は、相手の非に対し説明や注意を与えて良い方へ導くという意味で、この場合は腹を立てているとは限りません。しかし子育て真っ只中、この辺りをわざわざ意識している余裕はありません。

自分の仕事や家事のオペレーションに加え、子どものこと、園のこと、まして体調面など混沌とした中で、イライラすることがあれば怒ったり叱ったり、時には声を荒げることもあるでしょう。「感情に任せて怒る」と「非を説明して叱る」は、もちろん分けたいところですが、親も人間ですからできない時だってあります。

「いつも怒ってばかり」にならないために

時々、子ども達に「家族に褒められることや叱られることはありますか?」と聞くことがあります。子どもは褒められる内容は覚えているのですが、叱られる内容については余り理解していないことが多く、親はよく怒っているけど、何で怒られているのかは分からないといった様子が見られます。

そこで冒頭の「いつも怒ってばかり」にならないため、いくつか気をつけたいことをあげてみましょう。

  • 親や周囲の大人は、どんなことで叱るかのルールをしっかり決めておく
  • 声を荒げそうになったら1〜10まで数えてみる。またはトイレに行く
  • 物事は単体で短く叱る。過去のことを持ち出したり、長々と続けない
  • 自分が落ち着いたら、スキンシップしてなぜ叱ったか分かるように伝える

自分で「こうしよう!」と決めておくと気持ちが落ち着いて、それ以外は見逃せることも増えていきます。

私は、スーパーのカートに足をかけるわが子に怒鳴ってしまった光景をいまだに忘れられません。なぜあれほど腹が立ったのか…夕方の混んでいる店内で2人の子どもを連れて買い物をするだけで、イライラしていたのでしょう。

その後、子どものやることには必ず意味があると知り、叱り方を考えるようになってからは気持ちが楽になりました。参考にしてみてくださいね。

この記事を書いたライター

ライター一覧 arrow-right
荒井聖子さん

SakuraEdu代表 コドモンテワークショップ主宰 
目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング、小学校受験指導をしながら、通算100回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。

荒井聖子さんの記事一覧 v-right