プール開きの季節がやってきました。そこで今回はプール遊びや水遊びについてのアイデアや、実際にプール遊びをする際に注意しなくてはならないポイントを解説します。

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プール遊びの役割とプール開きの時期

プール遊びの役割

保育園や幼稚園でのプール遊びの役割は主に2種類あります。1つは「水に慣れて、楽しみ方を知る」もう1つは「ルールを知る教育」です。まずは水に慣れて、水に対する恐怖感を無くして、プールでの遊びを楽しむことが目的です。特に最初は大きな水槽に貯まった水の中に入るのに抵抗がある子どももいます。そのため、まずは楽しみながら、水は怖くないということを理解するためにプール遊びがあります。

そして、もう1つはルールを理解する経験を積む役割です。プールを利用するうえでのルールである「押したり引っ張ったりしない」「プールサイドを走らない」「プールに突き落とさない」「潜っている時に抑えない」という、周囲との協調性を養うことができます。また、周囲とのコミュニケーションをとるきっかけにもなるため、親交を深めたり、新たに友達ができる可能性もあります。

プール開きの時期

幼稚園や保育園、また地域によって異なりますが、大体早いところは5月から、7月くらいにかけて行います。

人気のプール遊び5選

低年齢からの子どもでも遊べるプール遊びについて紹介します。

1.じょうろ遊び

子ども用の小さなじょうろを使って、おもちゃのカップやバケツに水を入れる遊びです。また、自分でじょうろを手作りするのもOK。水を入れたペットボトルに穴を開けてジョウロのように出して遊びます。小さな子どもでも遊べるので、初めてのプール遊びにもピッタリです。

2.水鉄砲的あて

水鉄砲を使って、プールの中に置いた的を狙って撃つ遊びです。当てる的にはプール用の浮き輪やビーチボールなどを使い、動く的にすると良いでしょう。まだ顔がつけられないという子どもには、まず水に慣れてもらう必要があります。そのため、まずは水に浸かりながら楽しめる遊びとして水鉄砲はおすすめです。

3.すくい取り遊び

プールに浮かぶ小さなおもちゃをすくい取る遊びです。プール用のすくい取りネットやプールの壁に付けられる吸盤タイプのすくい取り器具を使うと、より楽しく遊べます。水鉄砲で水に慣れたら、水の中で動くことに慣れるような遊びをするのが良さそうです。

4.ボール遊び

プールに浮かべたビーチボールやボールを使って遊びます。子どもが複数人いる場合は、お互いにパスしたり、決めた目的地まで運んだりすると楽しいです。ボールが大きすぎると水の抵抗が強く、子どもたちには運びにくいので、小さめのボールがおすすめです。

5.顔付けチャレンジ

顔付けチャレンジは、プールに顔をつけて、息をどれだけ止められるかを競うゲームです。息をはいてブクブクと泡を立てて、鼻に水が入らないようにするのもOK。水に自然と顔つけができるよう、ゲームに取り入れることで、抵抗感が少なくなるかと思います。

プール遊びのときに気を付けるポイント

1.水温と気温に気を付ける

家庭でプール遊びをする時は、温度と水温に気を付けましょう。プールをする時の基準となる温度は気温と水温の合計が50度以上であることです。気温が25度の時なら、水温は25度必要になります。これよりも合計の温度が低い場合は、おなかが冷えてしまったり、風邪を引いてしまったりするので、プール遊びは控えた方が良いです。特に気温は地域によって大きく異なり、夏場を迎えても東北地方や北海道では、気温が低いケースも多いです。そんな時は水温を高めて、子どもが体調を崩さないよう注意しましょう。

2.熱中症のリスクがある場合は屋外プールを控える

先ほど、気温と水温の合計が50度が望ましいと書きましたが、この基準を満たしていても、気温が高すぎる場合はプール遊びを控えましょう。控える基準は暑さ指数(WBGT)が28以上であることです。

暑さ指数とは、熱中症を予防することを目的とした指標で 「湿度」「日射・輻射(ふくしゃ)」「気温」を総合的に判断するもので、気温であれば31度を超える時は、熱中症のリスクがあり、屋外でのプール遊びは控えるべきだとされています。暑さ指数については、環境省の熱中症予防情報サイトをご覧ください。

https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php#guideline

3.常に大人が見張る

当然ですが、水の中では呼吸ができません。つまり、顔をつけられるほどの深さであれば、誰もが溺れてしまう可能性があります。万が一のことがないように、プール遊びをする時は、常に大人がそばについて目を離さないようにしてください。

4.体調管理に気を付ける

プールは、想像以上に体力を消費します。歩くよりも、水の中で移動するほうが、負荷がかかるためです。そのため、子どもは短時間で疲れてしまいます。睡眠時間が足りているか、水分補給は十分か、体は冷えていないかなどを注意深く見ましょう。

5.ルールを周知する

プール遊びをしていると、水の中で他の子どもをおさえてしまったり、体調が悪いのにも関わらず遊び続けてしまったりなど、さまざまなことが起きる可能性があります。あらかじめ、プールで遊ぶ時に気を付けてほしいルールを子どもに周知しておきたいですね。

プールで使える便利グッズやお役立ち情報

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耳付きタオルキャップの作り方


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空気入れがない!ときでも大丈夫


ビニールプールをふくらませるのって、結構な時間と労力がかかりますが、この方法なら家にあるドライヤーで素早くふくらますことができますよ。
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まとめ

プール遊びの役割と、低年齢からでもできるプール遊びのアイデアや便利グッズについて解説しました。プールは特に夏場に人気の遊びであり、体温を下げてくれて熱中症に効果的なイメージがあるかもしれませんが、気温が高すぎる場合は逆効果になる可能性があります。あくまで、プール遊びや水に慣れることが重要な役割であるため、「安全」を第一に考えて、無理のない程度に水遊びやプール遊びを楽しめるようにしましょう。