2024.03.12
日々のゴミの分別で「このマークってどう分別するんだっけ?」と迷うことはありませんか。また、知っている気になっているけれど実はよく知らない「リサイクルマーク」の意味や分別について紹介します。
index目次
リサイクルマークとは
消費者が容器包装を正しく分別できるようにするために、「資源有効利用促進法」という法律に基づいて、表示が義務付けられているものです。リサイクルマークには運用ルールがあり、国もしくは各団体によって定められています。表示義務が課せられるものは、国が運用する「リサイクル識別マーク」だけです。
義務付けられているのは5種類のマーク
スチール | 飲料・酒類用のスチール(鋼)製の缶に表示 |
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アルミニウム | 飲料・酒類用のアルミニウム製の缶に表示 |
PET製品 | 飲料やしょう油等に使用されているペットボトルに表示。プラスチック製容器と区別するためのもの |
プラスチック製容器包装 | ペットボトル以外のプラスチック製容器に表示 |
紙製品容器包装 | 紙製の容器包装に表示。 ※飲料用紙パックや段ボール製のものには表示されない |
また、義務化されていませんが、リサイクル促進のために団体が独自に決めて自主的に表示しているマークもあります。
自主的に表示されているマークの一例
紙パック:アルミニウム使用を除く紙パック製容器包装に表示
段ボール:ダンボール製容器包装に表示
プラスチックに付けられているリサイクルマーク
日本ではプラスチック製品についている2種類のリサイクルマークがあります。
三角のリサイクルマークは「PET」ペットボトル
プラスチックのリサイクルマークとして、数字が入っているものを見かけたことがある人もいるかもしれません。樹脂原料の材質を区分する目的で、材質によって1~7までの数字が割り振られていました。以前は、材質区分別に表示を推奨していましたが、現在ではペットボトルの1番のみプラマークを使用することになり、ほかの数字入りのプラマークは使用していません。
「プラ」プラスチックマーク
ペットボトル以外のプラスチック製容器に表示される識別マークです。「ボトル:PE、キャップ:PP」のように、包装資材の部位とPPやPEなどの記号が、識別マークと一緒に表示されていることがあります。材質表示は義務ではありませんが、識別マークと一緒に表示するよう推奨されています。
紙マークとは?
「資源の有効な利用の促進に関する法律」に基づき、紙製容器包装であることを識別するためのマークです。消費者が紙製の容器包装かどうかを見分けやすくすることで、ゴミを出すときの分別が簡単になり、円滑なリサイクル活動が期待できます。
紙マークが付いているのはどんなもの?
お菓子の箱、包装紙、紙袋など、お茶や野菜ジュースなどのアルミ付き紙容器製品などの、商品を包んだり入れたりしていた紙製の容器や包装に表示されています。
紙マークが付いていていてもリサイクルができないものも
ピザやケーキの油が染みこんだ箱や、汚れがついている紙はリサイクルできません。また、紙の中には、再び紙にリサイクルできない「禁忌品」と呼ばれるものがあります。ニオイのついた紙や、感熱紙、防水加工されたものなど、紙マークが表示されているからといって、すべての紙製品が再利用できるわけではありません。
ラミネートされた紙は、リサイクルが難しい場合があります。ラミネートされた紙だけを、ほかのものと分けて回収し、ラミネート部分を除いてパルプだけを取り出す装置などを使えば、再利用することができますが、設備やコスト面の問題で全ての自治体が対応しているわけではありません。
スチールとアルミのマーク
アルミ缶とスチール缶が分別しやすいように、それぞれの材質が飲料容器の表面に表示されています。
スチール
缶コーヒー、果実飲料、茶飲料、酒類用のスチール(鋼)製の缶に表示
アルミ
飲料・酒類用のアルミニウム製の缶に表示
分別に迷ったら使えるサイトやアプリ
ゴミの分別は自治体によって差があります。各市区町村の公式サイトにて、ごみやリサイクルについて紹介されているので、基本的には各自治体に従って分別をするように心がけていきましょう。
分別が調べられるサイトやアプリも
ごみサク
市町村ごとに異なる「ごみの分別方法」を簡単に検索することができるデジタル辞典。現在全国159自治体の分別辞典を掲載。
https://www.gomisaku.jp/
ごみ分別アプリ「さんあ~る」
住んでいる自治体のごみ収集日をお知らせする機能、ごみの種類毎の出し方の解説機能、ごみの単語検索による出し方の解説機能があり、住んでいる自治体のルールに沿ったごみの分別情報や収集情報を確認することができるアプリです。
ゴミの分別については自治体によるところも多いですが、リサイクルマークの意味を知っておくと、これまでの分別に対する意識も変わってきますよね。5つのリサイクルマークは子どもが目にすることも多いので、一緒に確認しながら分別してみてください。
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