映像化された作品が世界200以上の地域で放送されるほど大人気のきかんしゃトーマス。4月に公開される新作映画にゲスト声優として登場するのが、ウィフ役のディーン・フジオカさんとダーシー役のやす子さんです。初顔合わせのお二人にお話を聞きました。

「最後までドッキリかもしれないと心配でした(笑)」(やす子)

― 吹き替えは普段の仕事と比べると、どうでしたか?

やす子 普段がその…水没した車から脱出するとかそんな感じなので、最初にアフレコ用の狭いブースへ1人で入れられた時は、テレビ番組のドッキリじゃないかなって思いました(笑)。芸人なので演技の練習もしたことがなく、アフレコは難しかったんですけど、周りの方々が優しく、できるまで教えてくださりありがたかったです。

ディーン 俳優の仕事でもアフレコはやったことがあり、その経験が生かせました。声のトーンコントロールや、緩急とかボリュームの強弱、そういった部分は音楽活動でやってることが少しは生かせたのかなって思います。

― トーマスを見ていた子どもの頃、お二人はどんなお子さんでしたか?

やす子 自然の中を走り回っている活発な子どもでした。川でナマズを捕まえたり、虫取り網でチョウを捕ったりしていました。

ディーン 僕もカブトムシとザリガニと、魚と、トンボと、クワガタと…。

やす子 捕ったものを全部言うつもりかもしれない(笑)!

ディーン 過去の栄光を全部言おうかなと(笑)。とりあえず捕ったものは置いといて、覚えているのはいつもタオルの端を持ち歩いている子どもでした。タオルのすみっこがお気に入りだったんですね。

「ポジティブになるには歌がおすすめ」(ディーン)

― トーマスはいつも一生懸命で失敗もしますが、お二人の失敗や不安の解消法は何かありますか?

ディーン 歌を歌うことかな。肉体的な運動になる上、ポジティブな歌詞であれば頑張ろうって思えます。

やす子 私は不安になったことは、紙に書き出します。そうすると、意外と大したことなかったり、どうしたらいいのかも考えたりすることができて。そうやって不安を解消しています。

ウィフ同様にかわいらしい黒の丸眼鏡をかけてアフレコイベントに登場したディーン・フジオカさん

二人が今後やりたい意外な共通点

― ディーンさんの行うフードドライブなどの活動について教えてください。

ディーン 家庭などで余っている未利用食品を必要としている団体などに寄付する「フードドライブ」は食べ物を行き渡らせることができる活動だと思っています。だからもう、ボランティアというよりライフワークとしてやっている感じですね。

― やす子さんは今後やってみたいことはありますか?

やす子 私はいつか「子ども食堂」をやりたいって思っています。お腹いっぱい食べられない子がたくさんいると思うので、親の帰りが遅い子の夕飯を用意して迎え入れる明るい場所ができたらいいなって思っています。

お話を聞いたのは

ディーン・フジオカさん やす子さん

ディーン・フジオカ/1980年8月19日 福島県生まれ。2005年『八月の物語』の主演に抜擢され俳優デビュー。アジア圏で俳優、ミュージシャン、映画プロデューサーなど多岐にわたり活躍中。
やす子/1998年9月2日 山口県生まれ。2017~2019年まで陸上自衛隊に勤務し、2019年にピン芸人としてデビュー。芸人活動以外にもTVドラマやリポーターなど幅広く活躍する。

ディーン・フジオカさん<ヘアメイク/礒野亜加梨 スタイリング/渡辺慎也(Koa Hole inc.)>、やす子さん<ヘアメイク/タカダヒカル(PARADE) スタイリング/飯嶋久美子(POTESALA)> 撮影/五十嵐美弥(小学館) 取材・文/苗代みほ

ぜひ、劇場に足を運んでみてくださいね!