ショコラ好きなら、必ず行ったことがあるのではなかろうか…という「サロン・デュ・ショコラ東京」がさらにパワーアップして2018年も開催されます!しかも今年からチケット制に。注目ブランドからチケットの予約までご紹介します。気になる人は急いで!

question人気の「サロン・デュ・ショコラ」とは?

answer宝石のようなショコラが一堂に会すチョコレートの祭典

日本でショコラブームがここまでになる前、「チョコレート=子どものおやつ」という印象が強いものでした。その先入観を変えたのが、チョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」。今年、東京では1/22(月)から28(日)まで新宿NSビルで開催されます。

今年は東京会場にて「BVLGARI IL CIOCCOLATO(ブルガリ イル・チョコラート)」や、毎年大行列となっている「JEAN-PAUL HÉVIN(ジャン=ポール・エヴァン)」、アジア最優秀ペストリーシェフに選出され、デザートスペシャリスト「JANICE WONG(ジャニス・ウォン)」までが会場限定イートインを提供します。

サロンデュショコラ限定のセレクションボックスは、一流ブランドが顔を揃える逸品でこちらも注目です。出店ブランドも「PASCAL LE GAC(パスカル・ル・ガック)」や「partrick ROGER(パトリック・ロジェ)」等の大御所を含め過去最大108ブランド(グッズを含む)!MOF(フランス国家最優秀職人)も会場に多数集まっているので、「襟がトリコロールカラーのシェフ」(MOFにしか許されない)とも会話できてしまう、特別なイベントです。

何としても行きたい!という人が多いイベントですが、ショコラの仕事をしていた私もその一人。仕事を離れた今も毎年、初詣ならぬ「サロン・デュ・ショコラ」参りをしています。ちなみにネットショップで、絶対買いたいものは先に買ってから、イートインも楽しめるように伺うのが恒例です。

今回は主催の三越伊勢丹様に特別に許可をいただき、簡単に見所やチケット入手方法をご紹介させていただきます。

激戦東京会場で、チケット導入!

昨年の様子

1995年にパリで始まり今では世界各国でも開催される祭典で、日本では2003年に東京で開催したのが初。今年で16回目を迎えます。今年の開催地と時期はこちら。

会場 開催日 会員招待日(※)
東京(新宿NSビル) 1/22(月)~1/28(日) 1/20(土)~1/21(日)
福岡(岩田屋本店) 1/25(木)~2/14(水) 1/24(水)
京都(JR京都伊勢丹) 1/31(水)~2/14(水) 1/30(火)
名古屋(名古屋栄三越) 1/31(水)~2/14(水) 1/30(火)
仙台(仙台三越) 2/1(木)~2/14(水) 1/31(水)
  • 会場ごとに出店ブラントや限定アイテム、イートインも異なるのでこちらで確認を
  • 東京会場は、チケットの事前購入が必須。チケットの購入はこちら
  • チケットは、既に売り切れもあるようなので最新情報は早めに確認を
  • 会員招待日とは、エムアイカード会員のための特別ご招待日

熱心なショコラマニアは、ショコラティエ本人と会えるイベントとあって気合十分。バレンタイン間近とあって、贈り物のショコラを探し求める女子も多数!

異様な熱気と「乗車率200%くらい?」という通勤ラッシュばりの混雑となる東京会場。とても子どもは連れて行けず、ママにはハードルが高いイベントでした。

今年はそんなママたちに朗報!東京会場が時間帯ごとのチケット制が導入されたのです。今までは会場内は激混み、並んでる時間の方が長くて…という人も多かったかもしれません。チケット制になった事で、並ぶ時間も会場の混雑も改善されそうです。

会場に行けなくても、ネットショップがある!

「日程があわず行けそうもない」「チケットが買えなかった」というママもご安心を。ネットでサロン・デュ・ショコラ2018の商品を買えるのです。

おすすめ商品はひとつのテーマのもと各ブランドでひとつクリエーションされたセレクションボックス、「Aventure(冒険・挑戦の意)」(16粒入り・9504円)と「Gokan(五感の意)」(12粒入り・7020円)。会場に行けなくても、より多くのブランドを味わうことができます!しかもこのセレクトボックスに入っているショコラは、ここでしか味わえない限定品なのです。

会場に行く人も見逃せません。私は会場にも行きますが、ネットショップ開始と同時に「絶対買いたいもの」はこちらでゲット予定です!

2018年注目のショコラティエ5人

新登場ブランド3つに加え、久々登場の“天才”、“芸術的”なショコラティエ、生き方も素敵なママショコラティエールと、個人的に注目なショコラティエ、ブランドを紹介します。

アスナ・フェレイラ(Hasnaa FERREIRA)

サロンデュショコラ東京会場限定品。同氏得意の香草やスパイス使いが際立つ新作ボンボン4種入り(2538円・税込)

「子どもに誇れる職業に就きたい」。モデルからショコラティエに転身した、アスナ・フェレイラ。

ぎゅってを読んでいる働くママたちは、いろんな葛藤の中で今のお仕事をされていると思います。そんな私たちだからこそ気になるのが「妊娠中に子どもに誇れる職業に」と、ショコラティエへの道を選んだアスナ・フェレイラ。

モロッコに生まれ育ったため、スパイスやハーブの風味に敏感で、それがショコラ作りにも役立っているそうです。

「納得できるものができなければ、仕事を楽しめないし、子どもに誇ることができない」と、ショコラティエがこぞって使用する「ヴァローナ」「カカオバリー」のクーヴェルチュールを使用せず、自身で選んだ農家のカカオを、工房に依頼し乳化剤や人工アロマを一切添加しない独自のクーヴェルチュールを製造依頼するこだわりよう。

コリアンダーシードやタイムを使ったガナッシュとのマリアージュショコラは秀逸で、2016年にC.C.C.のアワードを受賞。なんと店舗を構えた後も5人のMOF(フランスの国家最優秀職人章)の元で修行に励む、ママショコラティエールです。

パトリック・ロジェ(partrick ROGER)

サロンデュショコラ限定でロジェ氏が用意したもの。同氏が栽培した拘りのアーモンドを包んだ逸品(16個8640円)

4年ぶりにサロン・デュ・ショコラに登場した、MOFショコラティエ(フランス国家最優秀職人)。

彼のアトリエは数年前に火災に見舞われてしまいましたが、アトリエの再建まで焼け跡で作業し、再建までの間も年間100tとまでいわれるショコラの生産量を落とさないようにされていたそうです。

そんな状況下でも最新の機材も取り入れ、養蜂やアーモンド畑やワイン用のブドウ畑を作るなど、クオリティ向上に努めるロジェ氏。同じ「アマゾン(チョコレート世界大会優勝のライム風味キャラメルのボンボン)」でも、現在のものはさらに繊細な仕上がりになっているとの事。ぜひ入手したいショコラのひとつです。

キャラメル・パリ(Karamel Paris)

キャラメルの入ったショコラとプラリネを入れた、「キャラメル・パリ」のブランドを体現する1箱(7個4536円)

店名は「キャラメル・パリ(Karamel Paris)」。全ての商品にキャラメルを使う、パリのキャラメル専門店です。ショコラティエは、ニコラ・アレウィン氏。

ナッツやフルーツのガナッシュを使った正統派なショコラのキャラメルバー以外にも、かりかりのキャラメルをノアールでコーティングした「カラックロック」など、文字で読んでいるだけでも「食べてみたい!」商品も。

カンタン・バイィ(Quentin BAILLY)

スペキュロスとバニラを混ぜ込んだ、ガナッシュともタブレットとも言えないテクスチャーのショコラ(11個3132円)

ショコラティエは、昨年のサロン・デュ・ショコラ パリで新人賞、C.C.C.で金賞を受賞するなど大躍進中の「カンタン・バイィ(Quentin BAILLY)」。妻が経営する美容院があるロワンヌでショコラをつくり、地元リールで妹が仕切る自分のお店にショコラを配達しています。

そんな地元と家族の絆に守られたブランドがカンタン・バイィ。素材やデザインには地元愛がたっぷり!リールの美しいレンガ造りの街並みを表現した「ブリケットデュノール」。リールを含む北部ではチコリコーヒー(ハーブのチコリの根から作られるもの)をよく飲むとのことで、そのイメージを再現した「クルストルーズ」にもその姿勢が現れています。

アンテュイション バイ ジェローム・ドゥ・オリヴェラ(Intuitions by jerome de oliveira)


2009年に、23歳でパティスリー国際大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」で史上最年少優勝を果たした「アンテュイション バイ ジェローム・ドゥ・オリヴェラ」。

ヴィジュアルにもこだわる同氏が開発した意匠登録までしてある雫の花びら。12フレーバーが各2個ずつ計24個セットのショコラ(1万1880円)

2011年には、カンヌでお店をオープン。オリジナル型を意匠登録し、シェアしやすいパキッとはずせるしずく型のショコラを開発するなど、独自の路線を行く32歳の若き天才パティシエです。

味については、複雑過ぎるものより「すぐに何の味か分かる、シンプルで真っ直ぐなものが好き」と言います。味はもちろん、見た目も重視したショコラが特長です。

まとめ

サロン・デュ・ショコラ、行ったことがない!という人も、行きたいけれど混みすぎで…という人も、ぜひ、チケット制やネットショップを活用して楽しんでみてください。

今回は東京会場をメインに書きましたが、各会場で限定のイートインやアイテムが豊富。今まで「どうせ混むだけ」と思っていた人も、ぜひ一度この雰囲気を味わって欲しいイベントです。

ちなみに私は、売り切れ必須のものはネットショップでゲット。現地では新たな出会いや、ショコラティエとのお話を楽しんでみようと思います!

この記事を書いたライター

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蒼蓮さん

元ダイヤモンドジュエリー企画営業、元フランスショコラティエブティック、現雑貨メーカー。 薬膳コーディネーター、日本酒利き酒師資格保有。2歳男の子ママ。

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